境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖

著者 :
  • 光文社
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334912512

感想・レビュー・書評

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  • 大学を中退し、兄が婿入りした神社で、住み込みのバイトを始めた、壮馬。
    教育係の雫は、こわいくらいきれいな年下の女の子で……。

    ラブコメをからめたミステリ。

    クールでクレバーな探偵役(ホームズ)雫と、頼りない助手役(ワトソン)壮馬。
    ふたりのバランスがよく、たのしかった。

    神社や日本の伝統行事のうんちくも、知ることができた。

    それぞれ悩みもがきながらも、最後は前を向こうとする。
    読後感もよかった。

    ひとつひとつの事件を解決しながら、最後に収束していく連作短編集。

  • 丸善の平積み台で続巻を見て、最初の方を古本で購入。(新品同然で\300-)

    内容的には、悪くはないけど、褒めるほどのものでもないかな。
    カレー好きの女医とかの競合相手に比べると、いまいち押しが弱いかな、と。

  • 主人公の壮馬(大学中退、いまだ自分の進路を迷っている)と超絶的美少女の巫女さんとのラブコメディミステリ。
    出てくる人みんなキャラがたっていて読みやすく楽しい。
    自分探し真っ最中の壮馬の周りで起こるあれこれな謎をクールな指導巫女雫が解いていくのだけれどその雫の存在自体が一番の謎だったり。
    あちこちに散らばっていた伏線が次々回収されつながっていく後半、面白さMax。「あはーん、なるほど、そういうことだったのね」とニヤリ。そしてラスト。これはずるいですよ、天祢さん、早く続き書いてください!

  • 同じ事柄でも、思いの違いで全く異なる相貌を見せるストーリーで、そこが推理ともつながっているところや、あちこちに散りばめられたプロットの回収など、楽しく読めました。

  • うんうん、結構好きでした。続編あるといいな

  • k

    雫ちゃん可愛い。

  • 神社での話なんだけど、事件は神社関係なくて、ちょっと個性的な巫女雫ちゃんのキャラメインの内容。雫ちゃん悪い子ではないんだけど、男性視点からみてるせいか好みに合わない感じでした。

  • 氷の美少女巫女雫ちゃんと、信心ゼロの宮司の弟壮馬くんが、謎を解決していくラブコメミステリー。
    一つ一つのトラブルの理由や解決方法は少し強引かな?と感じるけれど、最後に全体に散りばめられた伏線が回収されていくと、雫ちゃんの人間性がとても可愛らしく感じた。二人がこれからどうやって距離を縮めていくのか、どう謎を解いていくのか、今後も期待。

  • 全5編のお話の中で、5話目に全部の伏線を回収していくのがすっきりしつつ、ラストがものすごい勢い気になった。
    早く続きが読みたいなぁ。
    初めて天祢凉さんの作品を読んだけど、とても楽しかったので、どんどん読んでいきたいです!

  • 連作短編集で、最後に物語の全貌が変わる。
    短編一作も派手な事件は起こらないけど読ませる力とこまめに仕掛けられていた貫くもの。
    それと妄執の怖さをさらけ出しながらそれを解放する救いのある最後の展開は好きな作品。
    ハッピーエンドな感じがいい。

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著者プロフィール

1978年生まれ。メフィスト賞を受賞し、2010年『キョウカンカク』で講談社ノベルスからデビュー。近年は『希望が死んだ夜に』(文春文庫)、『あの子の殺人計画』(文藝春秋)と本格ミステリ的なトリックを駆使し社会的なテーマに取り組む作品を繰り出し、活躍の幅を広げている。

「2021年 『Ghost ぼくの初恋が消えるまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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