能面検事の奮迅

著者 :
  • 光文社
3.57
  • (42)
  • (115)
  • (112)
  • (18)
  • (7)
本棚登録 : 923
感想 : 103
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334914165

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 能面検事第ニ弾。
    このシリーズは面白い。不破検事のキャラと惣領検察事務官のやりとり。また、彼らを取り巻く人物までもが生き生きと描かれている。
    愚直なまでに自分の仕事に忠実な不破検事を今後も追い続けたい。

  • 能面検事シリーズ第2弾。無表情の司法マシンこと不破俊太郎。でも彼の中には、平等と優しさが溢れ出てるのよね。財務局員安田と不破と同僚の高峰、2人にも不破の優しさがわかってほしいな〜。

  • 社会問題を上手く落とし込んだ作品が多い中山先生らしい切り口でした。
    獅子奮迅の働きをする不破検事。相変わらず頑なに流儀を通すところは不器用で回りくどいけど誰よりも誠実。一見真逆のようだけど御子柴弁護士を感じる。

    そして岬検事の登場は嬉しいな。中山作品は登場人物がシリーズを跨いで出てくるのは有名ですが岬検事ほど作品によって受ける印象が変わる人も珍しい。

    シリーズ第3弾も楽しみです!

  • 能面検事 シリーズ2

    近畿財務局を巻き込む大スキャンダル。
    学校法人荻山学園に対する大阪府、岸和田の国有地払い下げに関し、近畿財務局職員の収賄疑惑が持ち上がった。
    大阪地検特捜部が捜査を開始したが、その特捜部内の担当検事による、決裁文書改竄疑惑が、浮上する。
    何年か前に起こった事件を彷彿させる出だしだったが、事件は、想像もしなかった結末を迎える。

    最高検から派遣された調査チームのメンバーの中に、あの、岬検事が。。

    大阪地検一級検事の不破俊太郎は、どんな圧力にも屈せず、微塵も表情を変えないことから、陰で〈能面検事〉と呼ばれている。
    不破は、ある事件が元で、能面を装うようになったらしい。
    どんな事件だったのか知りたい。

  • 面白かった!続いてほしいシリーズなんだけど、連載はされてないのかなあ。

  • 能面検事シリーズの続編。

    相変わらず主人公は無愛想だが、読みやすくサクサク読書が捗る一冊です。

    無愛想な感じが、読んでいてクスクス笑ってしまう。

  • 53これも大阪が舞台のしかも数年前の学校用地払い下げ事件がモデル。もう2冊目なので主人公の性格はようやくわかって来たけど、今回は情のあることも少しわかって来たかな。もうちょっと粘って、勢いだけで大阪をかき回している勢力への皮肉も効かせて欲しいです。

  • この作家さんらしい極端な性格の主人公と、どんでん返しのストーリー。
    岬パパが出てくるのもこの人の作品らしさの一つでした。

    2023.3.13
    38

  • Ai検事ってこんな感じになるだろうなと思える、一切の私情を排除し、何があっても表情すら変えない検事さん。思い込みで短絡的に結論を急ぐ事務官の目線で物語が進む。個性の対比を楽しむ話かなと読み進める。汚職調査の裏に隠された過去の事件や真相に意外性もあるのだけれど、当の検事さんが喜怒哀楽もなく、淡々としているので、事実確認みたいな感じでさらっと流してしまった。キャラが構成を食ってるというか、彼の思想信条に取り込まれた感がある。人情よりも正論にこそ救われる事もあるのはその通りだなと腹落ちしました。

  • 読み始めて…これは森友問題?と思いきや、そんな(凄い)オチですか!と。さすが中山七里さん。
    それもラスト一捻り二捻りで最後の一行まで楽しかった。
    能面検事シリーズは、まだ2冊みたいだけど、また読みたいなぁと期待してます。
    不破検事の流儀を受け入れ、美晴が成長していく感じが良かった。

全103件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中山七里の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×