- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334927066
作品紹介・あらすじ
やりたいことがわからず、進路を決めないまま高校を卒業した梅本杏子は、「このままじゃニートだ!」と一念発起。デパ地下の和菓子屋で働きはじめた。プロフェッショナルだけど個性的な同僚と、歴史と遊び心に満ちた和菓子に囲まれ、お客さんの謎めいた言動に振り回される、忙しくも心温まる日々。あなたも、しぶ〜い日本茶と一緒にいかがですか。
感想・レビュー・書評
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ミステリー、だそうです
と言っても、どれも和菓子に関連した可愛らしい謎解き
文章もポップで読みやすい
元々モチーフとして和菓子、特に上生菓子が大好き
由来とか名前とか込められた意味とか見た目とか、どこをとっても綺麗可愛い食べ物だと思う
作中で主人公が、デパートって楽しい、って言ってるんだけど
デパ地下菓子店舗ってこんな感じなんだ、という面でも面白く、謎解きもかねるお客様に寄り添った接客シーンもよかった
和菓子の知識とか、ぽちゃでいじられキャラな思春期の主人公とか、バイトの心得とか、中高生にオススメしたくなる本
続編があるようなので、続けて読んでみようと思います
栞も薄い抹茶色で、裏表紙の焼き印の入ったお饅頭のデザインがこれまたかわいい
(図書本)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
和菓子×ミステリー。
図書館で見かけて、10年以上振りに再読。
人が死んだりすることなく、終始ほのぼのとした雰囲気で物語は進み、心温まるミステリーでした。
年をとったせいか、初読時と比べて、物語が芯に響く場面が多かったです。
特に、主人公が、和菓子職人からヘッドハンティングされた時に言われた一言。
「知識なんざ、あとからどうにでもなる。でも愛嬌と説得力は勉強して身につくもんじゃないからな。」
多分どの職業にも言えるのではないでしょうか。知識はあとでどうにでもなるけど、人間性はどうにもなりません。
和菓子の面白さを知りました。
名前、デザイン、味、由来等和菓子は奥深いですね。
続編があるのを知ったので、早く読みたいです。 -
和菓子は短歌に通じる
といいます。
最小限の素材と装飾で
情景や風情を表わす。
たしかに通じてますね。
また、イメージと言葉
あそびの世界でもある
んですね。
腹切りや半殺しなんて
物騒な専門用語も(汗
アンちゃんの言う通り、
源氏物語の登場人物と
同じものを、
現在も食べられるのは
考えてみればなかなか
すごいこと。
和菓子の世界を未来へ
継いでいくことに、
専ら食す事で貢献して
いきます♪ -
主人公は梅本杏子…進路が定まらないまま高校を卒業したものの、このままではまずい!と、デパ地下の和菓子屋「みつ屋」でアルバイトをすることになった…。個性豊かな店長や同僚と、四季折々の和菓子を求めて買い求めるお客さん、何よりも和菓子の魅力にハマり込む…。そんな杏子は、あんこの「アンちゃん」と親しまれるようになって…。
前に、森下典子先生の「日日之好日」を読んでいたことので、作中で触れられるお茶の予備知識にもなりました。それに、この作品の文章、スゴく読みやすいっ!!アンちゃんを含めた登場人物が、みんな魅力的で、好きになりました。特に、アンちゃんに共感できるっ!!和菓子も食べたくなりましたねぇ…今の季節なら何だろ??福寿草??そんなことを思いながら…読み進めるとともにアンちゃんが成長していくのも自分のことのように嬉しくなったり…続編も楽しみです(^^)-
ヒボさん、おはようございます(^^)
ヒボさんのこの作品のレビューのコメント欄に
お邪魔しようと思ってましたが、
来てもらえて嬉しいで...ヒボさん、おはようございます(^^)
ヒボさんのこの作品のレビューのコメント欄に
お邪魔しようと思ってましたが、
来てもらえて嬉しいです♪
この作品もいいですよねぇ~!
登場するキャラみんな、結構いい感じだし
アンちゃんにも共感できますよね。
そして、和菓子が無性に食べたくなる~(#^.^#)
続編もぜひ楽しんでくださいね!!2023/09/05 -
2023/09/05
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ヒボさん、こんにちは!
私も積読得意ですっ(*^▽^*)
この作品、最近文庫本が出たんですね。
かわいい、和菓子の栞、ご自由にお取...ヒボさん、こんにちは!
私も積読得意ですっ(*^▽^*)
この作品、最近文庫本が出たんですね。
かわいい、和菓子の栞、ご自由にお取りください状態でした。
ちょっと惹かれちゃいましたね♪2023/09/05
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和菓子食べた〜い(*´∇`*)
デパ地下に和菓子…大好きです♪
物産展も好きだけど♪
デパ地下の裏事情に和菓子の奥深さ
「みつ屋」のメンバーのキャラ
主人公のアンちゃん
読んでるうちにどんどん好きになってくる。
そしてもっと知りたくなる。
小腹もどんどんすいてくる( ̄▽ ̄)
ヤバいシリーズですね笑
ポッチャリがデップリになりそうです…
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2023/01/24
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みんみんさん
ははぁぁぁ〜m(__)m
美魔女みんみん様大変失礼を申し上げました!
さすが世界三大美女のひとりですね
クレオパトラ、楊貴...みんみんさん
ははぁぁぁ〜m(__)m
美魔女みんみん様大変失礼を申し上げました!
さすが世界三大美女のひとりですね
クレオパトラ、楊貴妃、小野小町、みんみん
あれっ!?
四人いる!?
偽物は誰だぁ〜w
2023/01/24 -
ひまわり師匠
恐るべし美魔女パワー!ヮ(゚д゚)ォ!
とにかく復帰良かったです!
まだまだ無理しないでくださいね〜ひまわり師匠
恐るべし美魔女パワー!ヮ(゚д゚)ォ!
とにかく復帰良かったです!
まだまだ無理しないでくださいね〜2023/01/24
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可愛くてほっこりするお話でした。
体型コンプレックスのある女子が主人公でも、卑屈になりすぎず美味しそうな和菓子の販売がプラスに働いてる。
ふくふくしたお手手でにっこり大福を渡されたら、幸せそのものをもらった気分になりそう。
ミステリというほどには謎は強くないけど、和菓子にちょっと詳しくなれた。
小さい文字(っゃゅょ)が少し大きめに印刷されてるからか、読みにくいところが残念。
「ちょっと」が「ちよつと」になってる感じ。
ストーリー自体とてもやさしい気持ちで読めるので、続きも読みたい。 -
学生時代に読んでいてとても大好きだった作品で
久しぶりに再読してみた。
主人公の杏子がとても美味しそうに和菓子などを食べる描写や意外と冷静に物事を対処する姿が好き。他にもみつ屋で働く人たちは個性豊かで読んでいてとてもクスッと笑ってしまった。
季節ごとの和菓子の描写が繊細で読んでいて和菓子屋さんに行きたくなる作品。
あと、和菓子に関わる専門用語なども知れるので
読んでいて1つ賢くなった気持ちにもなれる。
改めて再読してみてとても温かみがある作品だなと感じました。 -
和菓子たべたい。最近食べてないので。
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行きつけの図書館で存在感を放ち ずっと気になってた本!
やっと読みましたぁー
「◯◯のアン」…っていうと 「赤毛のアン」を想像しちゃうでしょう
それでもって あと何冊かがシリーズらしくて「◯◯のアン」って隣接して棚に並んでるわけで…
けっこう挑戦的だなと思わずにいられない 気になってた本
表紙は薯蕷饅頭がぎっしり詰め並び ほっこり系の字体で「和菓子のアン 坂木 司とタイトルと著者名が中央にある
「赤毛のアン」ファンとしては この挑戦に受けて立っていいのものかと戸惑いながら月日が経ち 先日雑誌か何かでおすすめされているのを見て やはり読まねば…と図書館で借りて帰った次第だ
文章が平易で サクサク読めるのもいい
主人公のアンは ほんとは梅木杏子(きょうこ)ちゃん
だけど一緒に働く乙女心のイケメン男子 立花さんが
『ねえねえ、梅木さんの名前って杏(あんず)の子で杏子だよね。和菓子屋だし、あんこちゃんって読んでもいいかなあ?』って言ったところから『せめてあんこの『こ』は取ってもらえませんか』と言った杏子ちゃんの意見が通って アンって呼ばれる(立花さんだけに)
店長の椿さんのちょっとした推理がやや強引に感じるのと アンちゃんと一緒に東京百貨店の一角『和菓子舗・みつ屋』で働く桜井さん お客様の杉山さん イケメン立花さんの師匠の松本さん 同じ百貨店のお酒売り場の社員の楠田さん 同じく百貨店の化粧品売り場で働く五月さん…ちょっと苗字が植物系で統一されすぎてるのが物語すぎる感がある部分は気になりながらも ほっこり楽しく 和菓子の世界を堪能できる物語だ
ひとつひとつの和菓子のエピソードも面白い
◯『絶望するほどひどくないけど、希望を持つほど良くもない。ものすごく中途半端な中で、ただぼんやりしていることしかできない。ていうか、これっていわゆるあれじゃない?
甘やかされた子供。直訳すると「最低」ってやつ。』
(本文より)
この直訳の部分 うまいなぁーって思った
これは 杏子ちゃんが就職で悩んでる場面
◯『「あとさ、亥の子餅ってそのものズバリが『源氏物語』に出てくるんだよね。『葵』の帖でさあー」』
(本文より)
亥の子餅 食べたーい!
それでもって亥の子餅は『源氏物語』に出てくるのか!
和菓子の歴史は深いんだなあ…
読まねば!
◯『「知らないようだから教えてやるがな。おはぎは名前で七変化するんだ」
「七変化、ですか」
「そうだ。まずは一般的なところで春ならぼた餅、秋ならおはぎと名前が変わる。これは牡丹と萩からきてるんだが、この二つはまったく同じものだ。」
〜中略〜
「月。まさにそれが別名の一つだ。搗(つ)かずに作るから、つきしらず。それに月を当てはめれば『月知らず』で、さらに月が見えない方角だってことで『北窓』と呼ばれる。
つきに到着の着を当てはめれば『着き知らず』。ひいてはいつ着いたかわからないから、『夜舟』。さらにさらに、搗いてる音がしないから隣にもばれないってんで『隣知らず』。どうだ。名前の七変化だろう?」』
(本文より)
えーっ!
ほんとに名前の七変化じゃん!とびっくりした
これって ほんと?
ぼたもちとおはぎのくだりは知ってたけれど では 高級和菓子店に行って『夜舟』を二つって言ったら通じるんだろうか?おしゃれすぎるんだけど!
なんか 奥深くて面白いなと思った
あと ほんとにあるのかなって思ったのが『辻占』っていうお菓子
気になる 気になる
自分ごとだけど 今年は初詣で人生初の「凶」が出た
びっくりしたんだけど
辻占(つじうら)の占いもやってみたーい
あと この本読んで和菓子食べたくならない人はいないでしょ!って思った
私が 和菓子屋を経営するなら この本はレジ近くに面出しで立てておくね
あと 表紙と同じ薯蕷饅頭のレプリカも添えて
私は運動不足解消も兼ね まずまず歩くだけの距離がある和菓子屋に読書の途中で行ったのだ
『柚』という饅頭を購入
柚を思わせる色味とヘタを付けた様相が可愛らしい姿
餡は柚子の風味をしっかり含み 甘すぎず いくつでも食べたい上品な味だった
久しぶりに抹茶もたてた
続刊を読む時も 私はきっと和菓子を買うだろう
続刊が読みたいのか 和菓子が食べたいのか 動機が曖昧ではあるが また『◯◯のアン』を読む日が楽しみだ
追記:あとがきで著者の坂木さんが『個人的に好きなのは『二人静』とブラックコーヒーの組み合わせ。』とある。
これはネットで検索済み!
私好みだ!
こちらもぜひ味わいたい