彼女のしあわせ

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927080

感想・レビュー・書評

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  • 征子、月子、凪子の三姉妹物語。
    性格も生き方もそれぞれ違う彼女たちが、人生に悩みながらも自分の幸せを見つけていく。

    私も同じ三姉妹。
    子供の頃は、同じ習い事して、同じ学校行って、似たような生活を送っていたけど、大人になるとそうはいかない。
    姉や妹の幸せが、嬉しくもあり羨ましくもあり。

    凪子から月子への手紙に、思わず涙。

  • 三姉妹とその母ひとりずつに焦点を当てた短編小説。
    本当に欲しいものは手に入らない、わたしが本当に欲しいものは何だろうと考えてしまいました。

  • 誰にとっても隣の芝は青いのかなぁ。自分のいる場所が一番で最高だって言えるような人生を歩んでみたい。

  • 朝比奈さんの本は前回読んだのがあまり面白くなかったんだけど
    登場人物が三姉妹で自分と一緒だったので読んでみました。

    三姉妹(とその母)は性格も生き方も三者三様。
    それぞれに女性としてのリアルな姿があって
    リアルだからこそゾッとしたり、切なく思ったりしました。

    私の幸せってなんなのかなとつい考えてしまう。
    うーん、次はもっとお気楽な話が読みたいな…。

  • かなりいい。この作者の本を読みたくなる。

  • 朝比奈さんはいろいろな女性の気持ちが分かる作家さんなんだなと思った。私は凪子ちゃん夫婦が好きでした。世界で一番素敵な夫婦だなと思った。自分の子供も亮一さんみたいな人と結婚してほしいとも思ってしまった。。

  • 初めて読んだ作家さん。
    とある姉妹と母親をめぐるオムニバス形式。幸せの形は人それぞれ。周囲の人間を大切にして毎日を丁寧に生きることが、明日を輝かせるための第一歩。
    もう一度読みたいと思った。

  • だれの気持ちも自分のような気がした。

  • 独身を選んだ長女。育児に追われる次女。不妊に悩む三女。夫の言いなりだった人生に惑う母。女たちはあやふやなものを背負いながら、悩み傷つき生きていく。女の人生に“普通”はない。今を生きる彼女たちの心の叫びを見つめ、哀しみを包み込む女の幸せを細やかな筆致で描く、三姉妹と母親の物語。

  • 110506*読了

    母の佐喜子、長女の征子、次女の月子、三女の凪子、そして大伯母のユキナ。それぞれの彼女たちのしあわせ、彼女たちのストーリー。
    結婚、妊娠、育児、仕事…女性の人生に起こる様々な出来事、悩み、葛藤。決してしあわせなだけじゃない、でもそこにあるしあわせにふと目を向けるとき、彼女たちはそれぞれの胸の内にささやかな喜びを抱くのではなかろうか。
    私にはもう少し先の話にも思えて、自分のこととして入り込むことはできませんでした。まだ、どこか遠い未来の遠い話を聞いているような。
    でも、私の年齢は、母が結婚した年齢と同じ。まだまだ未熟な自分なのに、この年で結婚という人生の一大決心をした母を尊敬します。時代が違うというのもあるかもしれないけれど。
    そして、思うのです。女性は強くてもろくて楽しくて、しあわせなんだって。

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著者プロフィール

1976年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』を刊行。06年、群像新人文学賞受賞作を表題作とした『憂鬱なハスビーン』で小説家としてデビュー。その他の著書に『彼女のしあわせ』『憧れの女の子』『不自由な絆』『あの子が欲しい』『自画像』『少女は花の肌をむく』『人生のピース』『さよなら獣』『人間タワー』など多数。

「2021年 『君たちは今が世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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