ヴァニティ

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 484
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927851

感想・レビュー・書評

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  • よくある女子の感じに共感を持てました。
    「女子あるある」笑

    中でも『婚前』が読んでいてドキドキしました。
    ありそうな、ないような 笑

    唯川恵さん、まだまだハマりそうです。

  • ヴァニティとは「虚栄心」。

    短編集なのだが、登場する彼女達は必ずといっていいほど年齢を申告する。

    女性にとってのそれは、名前の次に大切な証なのかもしれない。

    仕事に生きながらも、まるでそれが本望ではなかったような。年齢を振り返りながら、未来を予想しながらの恋に囚われているような。

    時に、彼女達は供託し、それは容易く裏切りに変化する。
    そんな灰色の想いが詰め込まれているように感じた。

    本の作りが雑誌的で、中身も女性好みに仕上がっている。
    これを手軽に鞄の中に、と言われるとちょっと心は引いてしまうものの…こういう部分に凝っているとつい嬉しくなる。

    せっかくなら文庫になる前に、ぜひこの形で読んでいただきたい。

  • 2015.12

  • いつもながら唯川ワールド

    ブクログがなかったら、どれを読んだかさえ分からないw
    けど人間っぽい小説は大好きなので、ついつい読んでしまう

    きっとサクサク読めて
    あまり考え込まず
    でも、たまに見透かされたようでドキッとさせられるのが堪らなく好きなんだと思う

    2017'5 。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚

    読んだ記憶すら思い出せないので(笑)再読

  • "恋も仕事も結婚も、こんなはずじゃなかった、との戦いだ。"というPOPが気になり、書店でパラパラと中身を拝見、気になった話があったので電子版を購入。
    初版は活字やイラストにこだわっているようなので、大事に持ちたい人は冊子体の方がよいかも。

  • プラチナリングを読んだ時にハッとした。
    彼女の躓きも面白かった。

  • 女性なら、わかるな~って思えるお話が詰まった短編集。 短いのから長いのまで、色々ってバラエティ富んでいます。

  • 女性たちの人生の孤独とこんなはずじゃなかったと思える短編集。

  • この本が胸に刺さる頃になってしまったんだなぁ、と言う本音。
    綺麗な本です。ぼろぼろになってしまうペーパーバッグ装丁なので、ちょっと勿体なくて保存用にもう一冊あってもいいかな、とか思ってしまいました。

    はじめに、のところに書いてる挨拶がこの本を何より象徴してます。

    「世の中の人はよく、二十代を「若くて、可能性に溢れていて、いちばん楽しい時期」という。うんと昔、私も言われた一人だったけれど、現実はちっともそうじゃなかった。

    仕事や人間関係に右往左往し、恋人がいなくて人生を無駄に使っているような落胆に包まれ、結婚してゆく友人を心から祝福できない自分に傷ついていた。楽しい二十代なんて、知らない誰かの話に思えた。

    三十歳を迎えると「三十代は恋も仕事ももっとも充実している年代」と言われて期待した。けれども実際には、若い世代に追い立てられるような焦りがあり、否応無しに就いて回る責任にふうふう言って、将来が見えない不安に溜め息ばかりを繰り返していた。

    あの頃の私はいつも「こんなはずじゃなかった」と戦っていた。

    それでもつくづくわかる。

    あの若い頃が、今の私を支えてくれているのだと。みっともなくも、悩みながら泣きながら戦いながら、輝いていたと。」

    この文章が胸に突き刺さったなら、この小説はあなたにとって「買い」です。
    おもしろいよ、と言ってすすめられないけれど、本棚にそっと一冊紛れ込ませておきたいそんな本です。

  • 短編集。
    意外とハッピーエンドもあってそれに驚いた。
    一番最後のお話が女性の永遠の課題のような気がした。
    でも、ちゃんと前に進んでるんだからやっぱり小説だなって思う。

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