優しい死神の飼い方

著者 :
  • 光文社
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感想 : 115
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  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929145

感想・レビュー・書評

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  • いやぁ、贅沢な本を読ませてもらった。読み終えた今、心が綺麗になった気がする。

    死神が上司の命令で犬の姿を借り、あるホスピスに行くことに。寒さで凍え死にそうになっているところをホスピスの院長の娘である菜穂に助けられる。菜穂が勤めるホスピスの患者達が現世に未練を残したまま亡くならないよう、その未練を断ち切る仕事をすることになる。
    レオと名付けられた死神は、各章でそれぞれの未練の原因を探るべく名探偵振りを発揮して謎解きをしていく。各章にはそれぞれの仕掛けが施されていて、それが全て繋がっている。
    謎解き自体も面白いのだが、菜穂とレオの関係がなんとも微笑ましい。
    ホスピスが舞台になっているので、悲しい別れはあるのだが、読後感は幸せな気持ちに包まれる。素晴らしい本に出会えたことに感謝。

    • 杜のうさこさん
      ひとしさん、こんばんは~♪
      コメントありがとうございます!嬉しいです^^
      今日はこちらにお返事させてください。

      まずはじめに、謝ら...
      ひとしさん、こんばんは~♪
      コメントありがとうございます!嬉しいです^^
      今日はこちらにお返事させてください。

      まずはじめに、謝らなくては…です。
      数日前にもコメントして下さってたんですね。
      ここしばらくネットから離れていたので、お知らせに気が付きませんでした。
      お返事が遅くなってしまって申し訳ありません<(_ _)>。

      ミニチュアシュナウザー、可愛いですよね!!
      私、耳の垂れたワンちゃんが好きなんですよ♡
      5分くらい抱き合ってる?いやいや本当はもっと?な~んて(笑)
      うちに帰ったときのお出迎え、うれしいですよね~♪
      ワンちゃんって、全身全霊で喜んでくれるじゃないですか!
      仕事の疲れも吹き飛びますよね。

      私も中学生の頃から10数年、愛犬と暮してました。
      テリア系のミックスだったんですが、ゴールデンにも似ていて、それはもう可愛くて可愛くて…
      お別れのときの辛さはもう……


      この本、本当に良かったですよね。
      私も心が洗われたような気がしました。
      レオくんと言えば「しゅうくりいむ」カワイイ♪

      それと、私の感想の☆5つをメモしてくださっているとのこと。
      ありがとうございます!
      でも、感情に流されやすいのと、好みがかなり偏っているので、がっかりさせてしまうかもです。
      お覚悟を(笑)

      毎日暑い日が続きますが、夏バテされませんように。
      では、また(*^-^*)
      2018/07/17
    • ひとしさん
      杜のうさこさんこんにちは!長い長いコメントありがとうございます!
      わんこは可愛い分、離れ離れになるときは悲しくてどうしようもないですよね。...
      杜のうさこさんこんにちは!長い長いコメントありがとうございます!
      わんこは可愛い分、離れ離れになるときは悲しくてどうしようもないですよね。
      それに、レオじゃないけれど、人間の言葉を本当に理解して、そして自分の気持ちをしっかりと伝えてくるんですよね!
      ウチのはおしっこシートでおしっこをすると、必ず『かちこい(賢い)』のおやつをあげるんですね。だから、こっちが気づかないでおしっこをしてる時なんか、そこから絶対に離れないで凄いアピールをしてくるんですよ(笑)たまに意地悪して気づかないフリとかするんですけど(笑)

      さてさて、返事が遅いと心配されたようですが、お気になさらずに(^^♪
      お気遣いありがとうございます!
      それと、レビューががっかりさせちゃうって心配もご無用ですよ(^_-)-☆
      2018/07/18
  • 人の死に立ち会い『魂』が地縛霊にならないよう『わが主様』に導く道案内の『死神』が左遷され、イヌの姿になって次々と地縛霊予備群の『未練』を断ち切る使命を果たす話。死神シリーズ第1弾。

  • 多少無理もあるけど、楽しく心温まるお話でした。
    すでに出ている続編の2冊も早く読みたいです。

  •  黒猫(二作目)を先に読んでしまったことに気づいたので、読んでみた。

     死という少々暗い話題が軸になっている。一つ一つの話は独立しているようで根の部分で繋がっており、最後には大きな事件の解決へと導かれる。

     生物である限り逃れられない死にうまく向き合う、そんなきっかけにもなりそうな作品である。

  • 猫から先に読んでしまったのだけれど…
    やっぱり、犬サイコー!ゴル、サイコー!
    死神じゃない、まさに天使。
    寄り添ってもらいたい。
    話してもらいたい。

    サングラス越しに見てるはずなのに、色が溢れるって…どういうこと?
    ツリーに飾れるダイヤって…?
    想像できない…

  • 死神(もしくは天使)が下界に犬として降りてきて、死に際の人たちの過去の後悔を解消させ、無事に成仏させるお話。
    一見それぞれ短編になっているのかと思いきや、後半で全部つながっていくのは、さすがというか。前半は正直う~ん。。。という感じだったけど、後半に行くと一気に。
    1つ1つの短編としては正直そんなにひねりもない感じなので、若干退屈な感じも。。。

  • 知念さん2作品目読了。
    要所要所で引き込まれる展開に持っていってくれるのでとても入り込んじゃいます^^

    レオ目線で語られる物語は所々くすっと笑えたり、高貴でかわいらしいレオが好きになりました♪
    ホスピタルが物語の場所なので、人の別れが切り離せませんが悲しくも心温まるストーリーです。
    菜穂との別れのシーンはやっぱり号泣しちゃったなぁ。。

    人は死んで主様の元へ訪れた後どうなるのか。
    結局わからないままだったけど、しっぽふりふり♪ってことはきっと嬉しいことなんでしょうね^^
    続きも出てるのようなので楽しみにしてようと思います♪

  • ホスピスでの入院患者と職員と過去の殺人事件との関係をひも解くように進む設定は夢中になって読んでしまう。
    これはとてもいい。うっかり泣いてしまった。
    医師だからかける内容でもある。
    友人にも薦めたい。

  • 魂をマイマスターに案内する「天使」が、魂の地縛霊化をふせぐために、犬になり、丘の上のホスピスにやってきた。
    犬は、入院患者の夢の中などに現れて、みんなの未練を順番に解決していく。
    そして、入院患者3人共が、今いるホスピスの建物と当時住んでいた人に関係してることがわかる。
    さらに、このホスピスを狙う悪人が、病院の人たちを殺そうとした時、入院患者と看護師と一匹の犬が猛然と立ち向かう。
    最後は、みんな心穏やかに天国に旅立つ。
    一日一日を一生懸命に生きようと思わせてくれる話。

  • ミステリとしては、展開が読めてしまうことが多く、物足りなかった。
    また主人公の死神のキャラクターがどうもハマらなかった。。残念。ツンデレキャラは好きだけど、口調が好みじゃないのかもしれない。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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