立ち直る力

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334979751

感想・レビュー・書評

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  • 元々、辻仁成さんが息子あてに向けて書かれた短文、「息子よ」という呼びかけを外せば、不特定多数の人にも役に立つのではと・・・。

    静かな幸福。交互にやってくる。自分に「いいね」。好きになる時。75%の人生。歩く速度を落としてみないか。バリア発動。長所を伸ばせば短所は消える。人間、立ち直る力だ。命と心と魂の違いは何?

    弱っているときはじっとしていろ。
    英気を養い、再起の機会を待てばいい。
    人間、立ち直る力だ。

    いずれにしても、良いことばが並ぶが、これを息子に直接言えるとは、辻さんやはりパリの人ですな、シャイな私には到底できないことでおます。

  • 文頭「弱っているときはじっとしていろ。英気を養い、再起の機会を待てばいい。人間、立直る力だ。」この言葉にに引き込まれました。

    辻仁成さんの本は今回初めてです
    テレビで見かけるなーぐらいの気持ちから読みました

    知らぬ間に手に取っていた「立ち直る力」
    自分の「心」が読みたいと思っていたのか…
    気がついたら読んでいました


    3月末、精神科へ行くと「鬱」と言われ
    今は薬生活をしています
    自分の心は簡単に壊れてしまう
    22歳になって初めて知りました

    別に粗末にしていたわけではないが、きっと追い詰めすぎた
    今更ながら「心」に申し訳ない
    大切にすべきものは自分なんだ

    読み終えると「心」から「ありがとう」って言葉が聞こえた
    「ありがとう、少し楽になった」優しい声だった
    あ、私にも、こんな優しさがまだあったんだ
    知らない間に忘れてしまった優しい光
    その「光」を久しぶりに見つけられた
    ポロッと涙が出た

    辻仁成さん
    素敵な本をありがとうございました

  • 辻さんには偏見を抱いていてなんとなく苦手意識があったのですが、ツイッターで気になったので読んでみた。すごくよかったです!心に染みました。

  • 子どもとフランスで暮らす辻氏のメッセージ。山あり谷ありの人生をくじけず生きるためのメッセージ。息子に当てたような書きぶりが、父親の愛を感じる。

  • 「不幸にならないための鉄則」(抜粋)
    君を大切にしない人間とは絶対に関わらない

    特に子供はまだそれを自覚的に徹底できない。周りの大人も気をつけて見守りたい。言葉にされたものを読むことで、子育てしている身として改めて実感。

    はっとさせられる言葉がいくつもあり、しみじみしたりはげまされたり。父から息子への声かけ形式で1ページ1テーマ10行程度、どこからでもぱっと開いてすぐ読める。
    全体にゆるい感じにまとめてあって、お説教ぽくなくしてるところに父の愛が透けて見えた。少しづつをずっと続けることこそが難しい。

    • QAZさん
      コメント見させていただいて、読んでみたいと思いました!
      コメント見させていただいて、読んでみたいと思いました!
      2019/03/01
  • 読了。さっそく気分が落ち込んだので何も考えず開いたページには「がんばれなんてふざけんな」。ただ、救われた気がした。

  • 人は「立ち直る力」を持っている。でも心が折れてしまったときは、立ち直る力が弱ってしまって鈍感になりがち。この本を何気に適当なページを開いて眺めるだけで、立ち直る力を刺激し、一歩前向きに進めているような気がする

  • 今日は今日
    なんかすごいことをやろう、とか思わないで、
    今日は今日、明日は明日、昨日は昨日、と割り切り、
    まずは目の前のことに精を出す。
    部屋がきれいになったから、買い物に行ってお昼の準備をしますよ。
    家事は、心を整える日々の運動だね。
    余計なことは考えない。

    時短はしません。
    時間をかけてコツコツ。
    手間ひまは、美味しいの秘訣だから。

    他人に好かれたい自分を目指すなよ。
    自分のない八方美人になったら、
    敵は減るだろうが、真の味方はできないよ。

    そこにいない人の陰口を絶対に言わない人、
    そういう友達をこの世界にひとり見つけられたら幸せになるね。

    どん底にいるとき、私はいつもニコニコしている。
    なぜなら、まもなく潮目が変わるからだ。

    とことんやれないときはコツコツやろう。

    なんだかんだ言うても、ぜーんぶ自分に跳ね返ってくる。ブーメランだね。ぜーんぶ跳ね返ってくるものだ、と最初から覚悟して挑むっきゃない。足元すくわれないように、どっしりといこっ。

  • 立ち直る力が必要な今、この本を手にとってよかったです。

  • Twitterで好評だった処世術とか息子に送る言葉などを収録した本。
    紡がれる言葉が、彼が小説家でありミュージシャンであるからか、妙に心に染み渡る。
    Twitterという文字数に制限のあるメディアで発表された言葉なので、無駄がなく本当に人生のエッセンスとして「効く~✨」と思ってしまった。
    後書きにもあったけど、手元にいつも置いておいてちょっと弱ったときにパラパラ広げたい一冊でした。
    ちょうどこの読書メモ書いてるときに喫茶店でECHOESのZOOが流れていたのは偶然だけど、なんだかちょっと感動した。

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著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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