わすれなぐさ (吉屋信子乙女小説コレクション 1)

  • 国書刊行会
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336044822

感想・レビュー・書評

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  • 読了日20120901

  • 牧子は同級生の令嬢陽子に好意を持たれる。太陽の女王の様な驕慢で美しい陽子。夏休みに母を亡くした牧子は、陽子のブルジョア的な生活で悲しみとを忘れようと日々を過ごすが、牧子の弟の亙が事故に遭い、同じく同級生の真面目な優等生一枝姉弟に伴われ帰宅したのを境に、反省し陽子に別れの手紙を送り、一枝と親しくなる。病を得た陽子は驕慢な態度を改め、貴女が羨ましいと匿名の手紙を一枝に出す。零れる陽子愛用のわすれなぐさの香り。陽子が我儘なイヤな女に思えてしょうがなかったが、最後にしおらしくなり3人で仲良くこれから過ごす事を匂わせるハッピーエンド。

  • 美を探して…(日本の古典編):2
    乙女とは、あまりにも美しい。

  • 嶽本野ばらの注もおもしろくて、二度おいしい。

  • 請求記号:Fヨシヤ
    資料番号:010486728

  • 硬派な優等生と軟派なブルジョア美少女と群れない一匹狼。キャラクターがしっかりしていて面白い。


    2009.10.23読了
    三角関係が何かをきっかけに解消されて3人が仲良しになるパターンって多いのかなー。他の点では不幸はあったものの、不幸になる人が出ないし、清らかで良いな。まあ真っ直ぐな精神過ぎて少し胡散臭い感じもするけれど、それでもそんな美しさを信じたいのでやっぱり好きだ。他人を蹴落とす話なんてわざわざ読みたくないし(笑)野ばらさんの注釈も面白かった。口調が可愛らしい。

  • わたしならきっとちゅうりつにぞくすとおもいますの。
    一枝みたいな姉さん欲しい。

  • 古き佳きお嬢様のお話。わたくしもお嬢様になりたいですウ!と思わせる金平糖のような物語。

  • 最近はまっている吉屋信子さんの小説!野ばらの注釈が面白くて最高でした。勉強にもなりましてよ。そしてやっぱり中原淳一さんの装丁が素敵です!

  • *エス
    *少女小説
    *女学生
    *弥生美術館

    正統派で清く正しく美しい、ちょっと「エス」的少女小説

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著者プロフィール

1896年、新潟市生まれ。52年「鬼火」で女流文学賞、67年菊池寛賞を受賞。『花物語』『安宅家の人々』『徳川の夫人たち』『女人平家』『自伝的女流文壇史』など、幅広いジャンルで活躍した。著書多数。73年逝去。

「2023年 『返らぬ日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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