講座 台湾文学

著者 :
制作 : 山口 守 
  • 国書刊行会
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336045140

作品紹介・あらすじ

多民族・多言語の豊かな文化を持つ台湾。歴史の悲劇を乗り越え、アイデンティティを求めつづけてきた台湾文学の歩みをたどる。写真多数。文学史年表、索引付き。

感想・レビュー・書評

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  • 2001年に行われた「台湾文学を味わう」と題する講座内容をもとに、各講師が書き下ろした文章をまとめたもの。2003年刊。

    この100年を振りかえって、日本統治時代、国民党支配の時代、民主化以降と、激動の歴史のなかで時々の政治体制に規定されながら成長していった台湾文学を概観する。人々のくらしや文化についての記述も多く、台湾を知るたすけになる。

    取り上げられた作家や作品も多く、ガイドブックとしても重宝する。年表や参考文献目録も充実している。

  • 台湾では村上春樹が大人気。
    台湾では非常村上という流行語まで出てきた。
    村上作品がブームになる1989年は李登輝が総統に就任する変化の大きな時期であった。
    台湾人はそれぞれの外来政権が持ち込んだ文化政策を主体的に受容することにより、台湾アイデンティティを成熟させて各政権化で成熟期を迎えてきた。そして1990年以降、台湾に民主的な国民国家を実現した。

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著者プロフィール

(名古屋外国語大学教授・東京大学名誉教授)
現代中国語圏の文学と映画。著作:『中国語圏文学史』『魯迅と日本文学 漱石・鷗外から清張・春樹まで』『魯迅と世界文学』『中国映画 百年を描く、百年を読む』など。翻訳:魯迅『故郷/ 阿Q 正伝』、張愛玲『傾城の恋/ 封鎖』莫言『酒国』李昂『海峡を渡る幽霊』董啓章『地図集』( 共訳) ほか。

「2021年 『囚われて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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