ウースター家の掟 (ウッドハウス・コレクション)

  • 国書刊行会
4.09
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336047618

作品紹介・あらすじ

バーティーついに刑務所入りか?極北的理不尽美少女の無理難題を前に、またまたスープに浸かり続けるご主人様。ありとあらゆる難問を解決し続ける天才執事ジーヴス、今回のお手並みはいかに。

感想・レビュー・書評

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  • 本作は長編。ひょんな事から"銀のウシ型クリーマー"を手に入れなければならない羽目に陥ったバーティー。執事ジーヴスの支援を得て、このミッションはクリアできるのか?

    相変わらずのお気楽さで、のんびりと読むには最高です。このシリーズを読んでいて今頃気付いた事がひとつ。バーティーの一人語り口調で進むこの物語、"ウィットのきいた例え"がちょくちょく出てきます。『誰か、こんな事言う奴、他にもいたような…』と思ったら、ハリポタの親友、ロンですね。それを、言わなくていいタイミングで言っちゃうからハーマイオニーに白い目で見られる…という。
    イギリスの作家が『お調子者キャラ』を描くと、こういうタイプになるんですかね?好きだけど。

  • 今回の長編も最高でした!
    けらけら笑いながらも、バーティー・ウースターと同じ星の下に生まれなくてよかったなぁ…とちょっと胸をなで下ろしてしまったり。

    第一条 汝、友を落胆させるべからず
    第二条 汝、女性の求愛を拒絶するなかれ

    このウースター家の掟に縛られたバーティー、そして銀のウシ型クリーマーと茶色の革手帖、警官のヘルメット、さらには2組の男女に元婚約者の父親とそのご友人。
    これらが入り乱れて繰り広げるドタバタ劇のおもしろさたるや!
    数々のトラブルが、もぐらたたきのように次から次へと出来するのです。
    あちらを収めたと思えば、こちらが飛び出し…ひたすらふりまわされるバーティーに同情しつつも、そんなお人好しなところが彼のいいところだなぁ…とついついにこにこしてしまいます。
    そして、はてしなく続きそうなドタバタ劇をきれいにおさめるジーヴスの手腕に今回も感嘆のため息。

  • この巻はとても良かった。バーティーは本当にいい奴だ。

  • 今回もどうでもよいことが大事件となり、ドタバタ喜劇に発展。終わりよければすべてよし!の物語は安心して読めて楽しい。 なんといってもダリアおばさんのバーティーへの愛情深さに驚き感動。まさかアナトールを差し出す覚悟までしていたとは! ジーヴスもバーティーのことが好きだから執事をしているわけで、どんくさいバーティーの愛され体質ってほんとスゴイ。

  • いつもながら比喩が秀逸。
    『まるである朝ちょっと早すぎる時間に世界中の悲しみに寄ってたかって朝食の皿の上に集まってこられてしまった、という時のモナ・リザみたいな具合にだ』なんてどうやったら思いつくんだ

  • ダリア叔母さんのところのアナトールや雑誌の資金のためにウシ型クリーマーを奪い取りたい。そして二組のカップルの結婚を成立させたい。そのために今回もバーティーが騒動に巻き込まれる。
    ジーヴスはどうにかしてバーティーを世界一周旅行に連れ出したいけどバーティーは行きたくないというバトル(?)もあり。

    今回も次から次に展開がめまぐるしく変わるので楽しく読めた。

    最後は気持ちのいい終わり方。
    ちゃんとバーティー愛されてるんだね、よかった。

  • 遊んで暮らせる身分の青年バーティーと、彼の執事(紳士お側付きの紳士)ジーヴスの話。

    二組のカップルの婚約問題に、依然振り回されるバーティー。今までも散々な目にあっていたけれど、今回もてんこ盛りだった。「友達をがっかりさせない」ために、泣く泣く色んな事をさせられている。脅迫しかけてそのネタをころっと忘れたり、犬に驚いて箪笥の上に飛び乗ったりもする。とにかく信じられないくらいお人好しだけど、今回はちゃんと報われている。
    こういうバーティだからこそジーヴスも骨を折ってくれるが、それにしても彼の所属する「ジュニア・ガニュメデス」の抱える情報の量と質は恐ろしい

  • 今回は報われるバーティー。よき!

  •  
    ── ウッドハウス/森村 たまき・訳《ウースター家の掟 20060314 国書刊行会》0301
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4336047618
     
    “Wodehouse Collection”ISBN 978-4-336-04761-8 / Cコード 0097
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19750214
     若旦那と執事 ~ ジーヴス&バーティー ~
     
     疾風怒濤の面白さ!! 理不尽美少女の無理難題を前にバーティー
    ついに刑務所入りか?
     
    (20181023)
     

  • 「シャーデンフロイデ」(リチャード・H.スミス)の中で紹介されていたので読んでみたくなった小説。P.G.ウッドハウスは 1900年代に活躍したイリギスのユーモア作家で、この「ウースター家の掟」は 1938年の出版、貴族青年バティ・ウースターと執事ジーブスが活躍するジーブス・シリーズの一冊。翻訳は国書刊行会からウッドハウス・コレクションとして 2005年から刊行されている。

    いかにもイギリス人好みの皮肉が効いた文章と、森村たまきの時代がかった訳文が絶妙で、およそ一日のできごととは思えないほどあれやこれやが詰めこまれた傑作エンターテイメント。機会があれば、他のジーブスものも読んでみよう

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