- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784338192439
作品紹介・あらすじ
広島の郊外に、長く空き家となっている一軒の家。その庭の池に暮らす長生きのカメには、かつて「まめ」という名前がありました。かえでちゃんの声を聞いたカメは、心の奥底にしまっていたことを思い出します。それは、いま思い出しても心が破れそうに辛い、1945年8月の満月の日に起きたことでした…。カメに名前をくれた女の子、まつこちゃんの家族に起きた悲劇を、現代を生きる、かえでちゃんに平和の願いを込めて語ります。
感想・レビュー・書評
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家の池にいるカメが、昔の出来事を思い出し
今、住んでる女の子に語りかける戦争のお話
まめと名付けられたカメ
せんぼくの木が小さい時に一緒にいたカメ
広島での出来事で思い出し、かえでちゃんに伝える
中学生のお兄ちゃんが、カメを捕まえたお弁当箱とボタン一つになって帰ってきてしまった
そのことを伝えなければならないと思い話し始める詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かめのまめからの視点で書かれている
物語
人間の言葉を話せるようになったまめ
戦争によって広島の原爆で亡くなった子や家族の悲しみを伝えたい
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小2の息子に読み聞かせるために図書館で借りました。
戦争を忘れないために年長くらいから戦争に関する絵本も読みきかせてきました。
この本は亀の視点でかかれた戦争のお話。
亀という第三者の語りだととても冷静に言葉が綴られているように感じ、すとんと心に言葉が入ってきました。
息子がどのように感じたかはわかりませんが、今年も新しい1冊と出会い、親子共々戦争について考えることができてよかったです。 -
古い空き家の池に、かめがひとりぼっちですんでいました
かめは、思い出ドアのむこうにかくしていた、心がばりばりとやぶれてしまいそうなできごとを思いだしました
そして、空き家に越してきた2年生のかえでちゃんに、“あの夏のできごと”をはなします
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「戦争は、かなしみのもとです」
広島在住の作家がヒロシマの思いを託した創作絵童話
素朴なタッチが印象的なささめやゆきの挿絵で、2022年6月刊
《戦争の記憶をつたえ、平和をねがう物語》──帯の紹介文
小学校高学年から中学生に読んでほしい『ワタシゴト 14歳のヒロシマ』『あなたがいたところ ワタシゴト2』に続く、低学年から読めるヒロシマの物語 -
夏読61冊目。
戦時中、広島で起きた悲しい出来事が忘れられない亀のまめが、かえでちゃんに覚えていてほしくて言葉をつないだ話。
淡々とした話が、かえってまめの悲しみを多分に表している気がする。 -
「広島の郊外に、長く空き家となっている一軒の家。その庭の池に暮らす長生きのカメには、かつて「まめ」という名前がありました。かえでちゃんの声を聞いたカメは、心の奥底にしまっていたことを思い出します。それは、いま思い出しても心が破れそうに辛い、1945年8月の満月の日に起きたことでした…。カメに名前をくれた女の子、まつこちゃんの家族に起きた悲劇を、現代を生きる、かえでちゃんに平和の願いを込めて語ります。」
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2022/08/02 更新