- Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
- / ISBN・EAN: 9784338319041
作品紹介・あらすじ
作家生活30周年を迎える直木賞作家、森絵都が「ことば」をテーマにつむぐ8篇の短編小説集。赤、しらこ 、100%ORANGEなど、8人の人気イラストレーターとの豪華コラボレーションが実現!
感想・レビュー・書評
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「言葉」をテーマに綴られた8つの短編集。
人それぞれの言葉の受け取り方、誰かに届けたくても素直に言えなかった言葉、心が傷つく冷たい言葉、言ってしまって取り消せない言葉、明日へと繋ぐ励みになる言葉…言葉が持つ力に気付かされた思い。
児童書だけど、大人の心にもささる。
イラストレーターとのコラボも素敵。
追記
収録の「帰り道」は、光村図書小学校教科書「国語6」に掲載されているらしい。 -
うまく言葉が出ない。いい言葉が見つからない。言葉選びを間違える。そんな状況を分かち合うともだちの話。
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「言葉」をテーマにした8編の短編集。
久しぶりの森絵都さんの物語。児童書コーナーに並べられた美しい装丁の1冊です。
子どもの頃の、あの、独特の心もとなさ、繊細さ、感性の鋭さ、友人付き合いの難しさ、それらが時空を越えてふっと自分の中に戻ってきました。
懐かしくて、すこし苦しくて、でもどこか愛おしい。
時が経つにつれて忘れてしまうそれらの感覚を、森さんは大人になっても手放さずにしまっていたんだなあと、感動しながら読みました。
大人になっても「言葉」で誰かに何かを伝えるのは難しい。
子どもの頃はもっとそうだった。
言葉で伝えられないもどかしさを抱えつつも、言葉以外で繋がることができた瞬間の何とも言えない嬉しさもあるよなぁと読み進めながらしみじみ感じました。
挿絵もどれも素敵。この本がすべての小中学校の図書館にあるといい。 -
小学生向けの他人の気持ちを慮ることの大切さを教えてくれる作品。子供も子供なりの悩みがある。
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言って後悔した言葉、言われて刺さった言葉、逆に言えなくて後悔した言葉、言われてほっとする暖かい言葉...
『ことば』の大切さを改めて考えさせられる1冊でした。 -
どれも、とても良いすごく良い!
読み進むと、【富田さんへのメール】が私のベスト1になると高をくくっていたら【遠いまたたき】にやられてしまった!児童書だけど大人の方が心捕まれるかも?油断できない油断できない、この児童書は! -
装丁がとてもきれい。短編の始まりの挿絵もそれぞれの特徴を捉えていてよかった。
「こりす物語」は、こりす目線で描いた絵をみてみたくなり、「風と雨」は5年女子のよくある一コマを、繊細に表現。音痴のおじいちゃんが歌う謡曲もまた乙な作品。 -
読了後、優しい気持ちになる。
ゆっくりしっかりそれこそ、言葉を噛み締める様に読む事が出来た。
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言葉、難しい。
読むだけの言葉、声にする言葉。
それぞれ、広がっていく、良い方にも、悪い方にも。 -
お互いを大事にしたい
森絵都さんの作品は「カラフル」しか読んだことがなくて
なおなおさんのレビューで、この作品、
すごぉ~く読み...
森絵都さんの作品は「カラフル」しか読んだことがなくて
なおなおさんのレビューで、この作品、
すごぉ~く読みたくなってきました(^^)
教科書に採用される作品って
いつまでも心に残りますもんねっ!
初の森絵都さんでした。
前から本の装画が素敵だなと気になっておりましが、中も素敵なんですよ(ღ˘...
初の森絵都さんでした。
前から本の装画が素敵だなと気になっておりましが、中も素敵なんですよ(ღ˘͈︶˘͈ღ)
お話に合ったイラストレーターさんたちの絵も楽しめます。
「カラフル」も多くの方が読まれていますよね。気になっております。