嬉しいことばが自分を変える: ことばの取扱説明書

著者 :
  • ごま書房新社
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本棚登録 : 38
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784341087746

作品紹介・あらすじ

元NHKの人気アナウンサーが教える「ことばの魅力と使い方」。
著者ならではの温かい人柄と心遣いがにじみ出た言葉の数々。

感想・レビュー・書評

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  • 武器ことば:
    断定的否定的。相手を袋小路に追い詰めシャットダウンしてしまう。考えもしないで無意識に言ってしまう。

    楽器ことば:
    提案型肯定型。相手に身をゆだねながら、いつでもゲートオープン。よーく考えて意識的に言葉選びをして使う。

    この本に書いてある武器ことばの中には、「大往生でしたね」「ステイホーム」のように、「これも武器ことばなのか」と思うようなごく日常で使われる言葉も出てくる。
    そのような言葉の「楽器ことば」への言い換えは本当に見事で、時にはくすっと笑ってしまう。そして、心がほわーっと温かくなる。

    思い返せば、武器ことばの「相手を袋小路に追い込む」力に私はよく打ちのめされている気がする。故意に追い込こまれることも、相手が意図していないときに追い込まれることもある。ときには自分が他人を追い込んでしまっていることもあるのだろう。

    著者も述べている通り、ここに書かれている楽器ことばは、頭をひねらないと簡単には出てこない。
    でも、このような言葉を日常で使うことができれば、自分のまわりだけでなく、自分自身の心も温かく、前向きにできると感じた。意識していきたい。

    巻末には、著者によるインタビューの極意が書かれている。インタビュアーとして、次々に相手に質問するよりも、相手に身をゆだねる姿勢を大切にしているという点が印象的だった。

  • 言葉の言い換え案と傾聴について。
    言い換え案は場合によっては上手くいかないような気もしたから、話している相手のことをきちんと見て聴いて話すのが大事だなと思う。

  • 折々の言葉で紹介されてた本。
    自分的には、追い詰められた状況でついついでてしまう言葉が、この本で言うところの「武器ことば」。先に言葉を変えれば、状況もつられて変わる‥?というコロンブスの卵的な発想にのっかって読んでみた。相手が子供の場合、大人はやっぱり言葉の引出しは沢山あったほうがいいかなと思うから。大人って修行だわ。

    ・イライラする →もどかしい
    ・うるさい! →少し静かにしてもらえるかなぁ
    ・おしまい →また、こんどね
    ・期待してない →期待を裏切ってね
    ・ぐず →おっとりしてる
    ・最低 →あとは上がるだけ
    ・残念 →99点
    ・邪魔 →ちょっとごめんね
    ・できないやつだ →いま力を蓄えているところ
    ・早くしなさい →早送りしようね
    ・バカ →教えがいがある

    聞く‥耳が1つ
    聴く‥耳と目と心が入っている。その違いを意識して、相手の価値観を理解しようとすること

    沈黙は金

    インタビュアーの役割は湯加減調整すること。相手にお風呂に入ってもらうイメージで。

    自分の感情を勘定にいれない
    ‥うーん、そういう人に憧れるけど、共感しながら話を聞いてくれる人も好きだしなぁ。その人らしく誠実であるってことなんでしょうか。

    この本は後半のほうが読み応えがある。著者の好みというか、哲学がよくでているんだけど、その通りにできる人もできない人もいるでしょう。私はできないほう。沈黙が金でも耐えられない。きっと力を蓄えたまま99点で終わる‥。あまりないものねだりしてもアレなんで、身の丈にあった範囲で取り込みたいと思います。

  • 人を攻撃する言葉を優しい言葉に置き換えることが重要で、事例を用いて説いています。
    同様な本を読んでいる人はあまり読む必要はないです。

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著者プロフィール

1953年、京都生まれ。元NHKエグゼクティブアナウンサー。
『おはよう日本』『ニュース7』などを担当。
2001年から11年に渡りNHKラジオの「声」として活躍。
現在は、「嬉しいことば言葉が自分を変える」をテーマにした講演を、全国各地で幅広い年齢層に向け精力的に行っている。
東京・京都・大阪などで「ことば磨き塾」を主宰。
東京・文京区の麟祥院で「大人の寺子屋 次世代継承塾」主宰
文化放送『日曜はがんばらない』、シャナナTV『縁たびゅう』FM805『たんば女性STORY』などの番組で活躍中。
著書には『嬉しいことばが自分を変える: ことばの取扱説明書』(ごま書房新社)など多数。

「2023年 『未来を創ることば 次世代へのメッセージ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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