彼女がその名を知らない鳥たち

  • 幻冬舎
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本棚登録 : 494
感想 : 118
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344012394

感想・レビュー・書評

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  • 泥に沈むような息苦しさ。読み進めるのが辛かった。黒崎や水島に依存したり、ヒステリックになるほど陣治を蔑む十和子。その心境は理解できるが、だからこそ嫌悪してしまう。そんな女を愛してる陣治。欠点も多いが優しすぎる彼は、根からそういう人柄なんだろう。切ないけれど、ラスト数頁の展開で、ようやくスッと息が吸い込めた。

  • ラストで泣ける 素晴らしいかった

  • 主人公の十和子がぞわっとするほど不愉快。サスペンスらしい展開になるまで忍耐がいる。
    「9月が永遠に続けば」と同様不愉快なのに読むのがやめられなかった。まほかるマジック!

    風貌も行動も気持ち悪い陣治が最後はいい人に思えてくる。これもまた、まほかるマジック!

    ラストは曖昧ではっきりしない。共依存を解くには一方がいなくなるしかないというのは分かるけど。陣治がとても哀れ。

  • 最初から終盤までは本当に不快な気持ちになる物語ですが最後の陣治の行動には衝撃とともに思わずうるっときます。
    「まほかるワールド」全開の重い話ですが美しい純愛の話でもあります!
    是非読んでみてください!!

    大分県立芸術文化短期大学:
    梨々花

  • 痛い。つらい。
    陣治っていい人なんじゃない。

  • 読みながらずっと苦しかった。
    主人公に共感できず、いつ読みやめようかとさえ思った。
    最後まで読んで、結末にはっとさせられた。
    そして、何とも言えない寂寥感を覚えた。

  • 暗いはなし

  • 後味の悪ーい小説。けっこうどんでん返し。こんな風になってしまったら怖いな。

  • 精神不安定な女とぶさいくな男の話だが、男の献身ぶりを思うと最後にかなり泣いてしまう。

  • 読み終えたあとの精神的疲労感が半端なかったです…。

    もう少し陣治に好感が持てる描写だったら救いがあるのになぁとも思ったけれど、陣治はそういう役目だから仕方なかったのかな?

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著者プロフィール

沼田 まほかる(ぬまた まほかる)
1948年、大阪府生まれの小説家。女性。奈良県在住。読んだあとイヤな後味を残すミステリーの名手として、「イヤミスの女王」という称号で語られることもある。
寺の生まれで、大阪文学学校昼間部に学ぶ。結婚して主婦になり、母方祖父の跡継ぎを頼まれ夫がまず住職となるが、離婚を経て自身が僧侶になる。50代で初めて長編を書き、『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞、56歳でデビュー。
2012年『ユリゴコロ』で第14回大藪春彦賞を受賞し、2012年本屋大賞にノミネート(6位)。それを機に書店での仕掛け販売を通じて文庫の既刊が売れ出し知名度を上げた。
代表作『ユリゴコロ』は2017年9月23日に吉高由里子主演で映画化。同年10月、『彼女がその名を知らない鳥たち』も蒼井優・阿部サダヲ主演で映画化された。他の代表作に、『九月が永遠に続けば』、『猫鳴り』、『アミダサマ』。

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