「愛」という言葉を口にできなかった二人のために

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344013131

感想・レビュー・書評

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  • まさかの恋愛エッセイ?なわけがなかったー。映画を好きそうなイメージがなかったから映画評論とは意外でした。

    でてきてたけど、個人的にはオードリーヘップバーンの魅力はさっぱりわからない。みんながかわいいっていうから言っとかなきゃ!かよって思います。


    『もしA級戦犯の軍人たちが私の考えるような「もののふ」だとしたら、深く愧(=恥)じているに違いない。
    愧じているのは、戦争に負けたことでもなければ、戦勝国によって戦犯と名指しされたことでもない。
    そうではなく、多くの兵士たちを愛しいものたちの待つ故国に帰してやれなかったことを愧じていると思うのだ。
    いや、愧じるべきだと思うのだ。
    そして、もし私がA級戦犯の遺族だとしたら、その父の愧を受け止め、家族のもとに帰らないまま無念の死を遂げた兵士たちと同じところにまつられることを辞退すると思うのだ。』
    2010年06月13日 18:17

  • 08044

著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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