- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344015234
作品紹介・あらすじ
超貧乏で苛酷な盆栽師の道を選んでしまった22歳の繭子。近くにいる男子は盆栽に全ての情熱を傾ける変人の兄弟子・松本だけ。そこに現れたのは、お金持ちで大人な高野さん。なぜか見初められ、ピカピカのレディに磨き上げられた繭子は、愛人になることを求められ…。二重生活で嘘を重ねるうちに自分の「本当」を見失い、苦しむ繭子。盆栽師か愛人か、どっちを選ぶべきなのか-。人生の決断にためらうあなたの背中を押してくれる、キュートで泣ける、痛快恋愛小説。
感想・レビュー・書評
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山崎マキコさん、初読み作家さんです。「盆栽マイフェアレディ」、2008.12発行、読みやすくて面白かったです。盆栽師になるため修業中の松本慎一23歳と大学の後輩であり弟子である長瀬繭子22歳、そして繭子を好きになった大金持ちで家庭もちの高野36歳の物語。舞台は大宮から東武野田線で駅2つのとこにある盆栽村の盆栽園、私の住んでいる処が舞台です。前半は盆栽に関する薀蓄を楽しく学び、後半は恋心と愛に揺れる女心に私の心も揺れていましたw。金の誘惑を断ち切り、愛人道から盆栽道に復帰するラストに大拍手です!
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繭子の生き方を応援したくなります。
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最後が残念だったけど。面白く読ませてもらいました。
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貧乏に慣れるのは大変だけど、贅沢に慣れるのはあっという間。人間、楽なことは受け入れやすいからね。繭子は22歳の設定だけど、精神的にもっともっと大人だと思う。私が22歳の頃なんて、なんにも考えてなかったと思う。
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あのままの方が幸せだったかなと
間違ったかなと思うこともある
でもそれがわたしの出した結論だから
きっとそれでよかったんだ
「たとえわたしの出した結論が愚かだとしても、わたしはわたしの真実に従おう」 -
★★★☆☆
自分探し系女子のお話
【内容】
超貧乏で苛酷な盆栽師の道を選んでしまった22歳の繭子。近くにいる男子は盆栽に全ての情熱を傾ける変人の兄弟子・松本だけ。そこに現れたのは、お金持ちで大人な高野さん。なぜか見初められ、ピカピカのレディに磨き上げられた繭子は、愛人になることを求められる。
【感想】
要約すると、自分探し系女子のお話。
よくある論題ですが、今作が他と異なるのは、本人が、極限まで地味な「盆栽師」であること、彼氏?が「超絶金持ち」であること。
この設定により、内面だけでなく、外見もどんどん変わっていきます。マイフェアレディというよりプリティウーマンって感じです。
ただし、ストーリー展開はいたって普通で結末は想定どおりです。まぁ過程を楽しむものなのでこんなもんです。
ドラマ化の際は、堀北真希と竹ノ内豊でお願いしたい。
【引用】
・闇を抱えている人にかける言葉は、同等の闇を抱えていないと浮かばない。
・愛の対義語は憎しみじゃない。無関心だ。
・愛とはなんと無力なのだろう。その人の生きることそのものの苦しみを代わってあげることは、いくら相手を愛していてもできはしない。 -
とっても給料の低い盆栽園で働く彼女が、実はヤクザの顧客・松本に気に入られ、女になってマンションに囲われ綺麗になるが、兄弟子の松本には内緒にしている...最後の松本との決別は良かったものの、山崎作品ではあまり心に引っかからない作品だったかも。最後がバタバタしている。
盆栽士という職業は興味深かった。 -
まさにタイトル&表紙で選んだ作品
「盆栽ーーーー」ってカンジ
そして「キュートで泣ける」ってところに激しく惹かれた。
キラキラな世界感と汗まみれで丁稚奉公並みの盆栽の世界の対比
そこに出てくる
兄弟子松本
金持ち・愛人の高野
でもお金だけじゃないんだね
美術館でのくだりの松本がかっこよくて・・・
やっぱり松本は只者じゃないなってカンジ
年齢こそいってないけどそこの差かなと思ってみたり。
最後残りページ少ないのに
突拍子もないカンジになっちゃって・・・
ドタバタ感もいなめないけど
でも仕方無いか、この続き繭子がどう成長していったのか見てみたいなって思った。 -
こーいう作品も読むようになった
人が死なない(ノットミステリ)なんて
玉の輿・・勿体無い
まぁでも普通が一番でしょうね
無理はよくない