ほんとに、彼らが日本を滅ぼす

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344020252

感想・レビュー・書評

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  • 豊富な修羅場経験を持つ著者による、震災後の対応への苦言と提言。
    全学連憎しといったバイアスは多少あるが、うなずける部分も多い。

  • 佐々氏の前書である「彼らが日本を滅ぼす」は、
    発行当初に読んでいた。

    民主党政権に切り替わった後の混乱を、非常に
    冷静に分析し、誰が何で悪いのかを解説されて
    いる。

    すでに80歳というご高齢で引退を宣言されていた
    にも関わらず、あまりの国家の体たらくに我慢が
    ならず書いたという点に尊敬の念を抱いたものだ。

    で、今度はとうとうタイトルに「ほんとに」が
    ついてしまった。先ほどレビューした村上龍さんの
    本と同じで笑えない。

    佐々氏の本には共通して「上に立つものの覚悟」と
    いうものがある。

    人生の大先輩からそういうものを書籍を通して
    学ばせてもらえるのだから幸せだ。

    でも、この本は今の国の危機的な状況が
    「危機管理」を熟知している佐々氏の
    冷静な視線で語られていて、相当気が
    重くなる。

    それでも諦めないで自分のできることを
    続けてみたい。僕には未来を守らなければ
    ならない、かわいい存在がいるのだから。

    ところで佐々氏は「次期首相にふさわしい人」を
    この著書で1名だけ上げている。

    今の永田町は最悪らしい。
    やっぱりという結論だった。

    それでも何とかしなければならないと、
    現状を改善する為の最適解というべきものを
    探られていた。

    その国家を思う気持ちに、改めて尊敬の念を抱いた。

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著者プロフィール

1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等に警備幕僚長として危機管理に携わる。86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、89年昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。2000年、第四八回菊池寛賞を受賞。2001年、勲二等旭日重光章受章。著書に『東大落城』(文藝春秋読者賞受賞)等がある

「2016年 『重要事件で振り返る戦後日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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