- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344021051
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
朝井リョウの作品はなんでこんなに瑞々しいんだろう。過ぎ去ってしまった学生生活が小説の中で息づいているからだろうか。各話の登場人物がリンクした連作短編集。翔多は作者みたいな子なんじゃないかな?と勝手に思ってしまう。なんかイマドキの若者っぽい感じが。表題作が素敵。ただちょこちょこ登場人物の性格が『星やどりの声』と被る。2012/165
-
19から20歳の若者が主人公の短編集。
中学校までは義務教育、高校でもまだ進学とか部活とか同じ目標を持って過ごす、でも高校卒業したら社会に向かってよーいドンが始まる。
ゆるい大学生活の中でもすごいなって思う人がいて、周りに比べて何も考えてない自分に、夢に届きそうにない自分に、焦り、失望し、挫折し、妥協し、それでも挑戦する。
あの時代があって今がある・・っていうほど頑張ってなかったし立派な大人にもなれてないけど、なんかわかるって気持ちを拾われたような感じがする。
おもしろかった!出勤前に執筆なんてかっこよすぎるよ、朝井リョウ。 -
迂闊だった。
若者が描く若者の話に、結構いい歳の大人な自分がこれほど胸を打たれることになろうとは思ってもみなかったから。
ドトールで読んじゃって。
ボロボロ泣いちゃって。
見知らぬ人に心配されちゃって。 -
大学生だった時こんな人いたなーっていうのが満載で懐かしかった!大学名は明記されてないけど恐らく地元の大学を目指すヒロインの話が懐かしさをさらに膨らませた、、
-
見事な連作。さすが朝井リョウ。言葉のセンスにいつも惹かれる。特に「もういちど生まれる」が好きだった。
-
『もういちど生まれる』
朝井リョウ
2011年 幻冬舎
『桐島、部活やめるってよ』が出版されて読んでおもしろいなと思っていた朝井リョウさん。
今回の『もういちど生まれる』は短編集だけど、主人公がつながって輪になっているおもしろい構成。
大学生たちのリアルな感情が素直に伝わってきます。この頃はまだ朝井リョウさんも大学生たちと同世代、年齢も近かったので臨場感もあって。
中でもタイトル編の「もういちど生まれる」編が胸にささりました。
50前のおっさんだけど、心にすうっとストーリーや感情が入り込んできて、なんとも切ない気持ちにもなりました。
それにしても朝井リョウさんはオノマトペが独特ですね。読んでいて?と止まってしまうところもあるけど、冷静に考えると確かにこのオノマトペは状況にあってるなと感心してしまいます。
しばらく続けて朝井リョウさんを読んでみようかな。
#朝井リョウ
#もういちど生まれる -
1話目から2話目に移り変わったとき、なんだか物足りない感じがして、まだ同じ世界にいたかったな、と少し寂しくなった.
だけど読み進めていくと各物語の登場人物が繋がっていることが分かる.
1人の登場人物を色んな視点から見ることができる.
自分の中で抱いている、コンプレックスや夢と現実のギャップ、それに正面から向かっていく主人公.
涙が出ました.