竹中式 イノベーション仕事術

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  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344021785

感想・レビュー・書評

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  • 仕事のポイントは?

    →日常に満足しないで、長期的な目標を持って自分自身をプロデュースしていく
    情報に振り回されないよう、正しい情報に基づいて、かつ目的関数を見抜いて正しい判断を行う

  • 著者である竹中平蔵氏の仕事術が色々と紹介されている。

  • プロジェクトマネジメントという概念が誕生したのは冷戦期のアメリカのDoD。
    恐れずに繰り返し語ることはその人の強さになる。民間人の話を聞く。その時は何も言わない。ありがとう、勉強になりました、と言って帰ってくる、そしてすべてを自分の腹に落として持ち帰り、一人でじっくり考えてみて、何をやるか考える。
    世の中がどういうメカニズムで動いているか考える。

  • 竹中氏の著書は初読です。

    仕事における重要ないくつかの「力」が説明してあります。
    ここでは、そのうちの一つである徹底力について記します。

    敵を作ることを恐れるな、中途半端は反対勢力に勢いづかせるだけ、やるなら徹底的に。

    郵政民営化担当大臣としての苦労があったからこそ出てくる言葉なのだろうと思います。

    私のような一会社員でも、何かを変えようとする時、それを面倒臭がる既得権者の抵抗にあうケースがあります。

    上記のような徹底力の大切さを改めて感じました。

    それ以外にも、基本力、判断力、洞察力等、奇をてらわない基本的な心構えのようなことが記載されており、好感が持てました。

  • 何事も基本が大事。

  • 【読書その13】慶応大学教授の竹中平蔵氏の著書。小泉政権時には経済財政諮問会議を切り盛りし、現在は産業競争力会議の民間委員である竹中氏の仕事術。心に残ったのは以下。特に③と⑦が有益。
    ①日常に満足せず長期的目標を持つ。
    ②常に基本に立ち返り判断をチェック。
    ③正しい判断をするための大枠の数字を頭に叩き込む。物事の大小の判断。
    ④一点から全体をつかむ。洞察力を磨くこと。そのための素地構築のための古典。
    ⑤戦略の具体化と徹底。
    ⑥時間を無駄にすることは罪。決めるとは捨てること。
    ⑦SFC。問題意識をシェアし、フェアな立場で互いをケア。これにより本当に困ったときにも互いを助け合うことができる。これを可能にするのは、物事と真摯に向き合うことにより生まれる信頼関係。
    ⑧目の前の勝敗ではなく、志を持ち続けて行動すること。

  • 今後数十年のスパンで、長期的にどう仕事と向き合って行くべきか、ヒントになる本。器用貧乏にならないよう、将来につながる努力をしようと思う。入社数年目の社会人におすすめ。

  • 情報にアクセスするのは簡単。選別する力が重要
    達観力。塞翁が馬と知る
    意思決定はデジタル、やるかやらないか。100パーセント条件が揃う事などない。選択する=別の何かを捨てる
    相手の目的関数を見抜く。何を目指して、計算し行動しているか?

  • 書かれている内容や主旨に関しては、共感できることが多い。しかし、例示が自慢話っぽい、地に足がついていない感じがする点が心地悪い。

  • 竹中平蔵氏が仕事や人生において闘うにあたって重要と考える点を12のポイントにまとめて著した本。目的関数・連立方程式などにたとえて解説してくれている部分が自分にとってはイメージしやすくわかりやすかった。
    ・自分自身をプロデュースする「プロデュース力」
    ・熱い心で思いこめる「熱心力」
    ・飽きずに原点に立ち返る「基本力」
    ・相手の目的関数を見抜いたうえの「判断力」
    ・馬鹿を相手にしない「情報力」
    ・心に宇宙を描く「洞察力」
    ・イノベーションを有無「結合力」
    ・敵ができても恐れない「徹底力」
    ・多忙が前提「切り捨て力」
    ・スイッチングを怠らない「健康力とリリース力」
    ・志のネットワーク「サポーター力」
    ・人生塞翁が馬「達観力」
    ①プロデュース力
    ・身近な目標があるのはすごくいいこと
    ・システムはいつまでたっても100%にならない。
    ・日常に満足せず、長期的な目標をもって毎日を送ることが必要。
    ②熱心力
    ・仕事が楽しければ人生は極楽、仕事が義務なら人生は地獄
    ・自分が長期的にやりたいことを明確にし、それとの関連で今の仕事にどんな意味があるかと考えることが重要
    ③基本力
    ・基本力の源は繰り返し、日々の蓄積
    ・基本の知識は常にそれなりに役に立つ。特定の知識はすぐに役に立たなくなる
    ・常に基本に立ち返って判断をチェックすることの重要性
    ・back to basics飽きない力に目覚めること。それがぶれない力につながる
    ・恐れずに繰り返して語ることはその人の強さでもある。
    ④判断力
    ・選択することは間違いなく他の何かを捨てること
    ・判断できる人は小説や劇など様々なことに身を置きながらも綱に考え続けている。
    ・一瞬の判断力を持てるかどうかは日頃からの問題意識のもち方とイメージトレーニングで決まる
    ・大枠の数字を語れる人は周囲からの信頼も勝ち取っている。
    ・大きくとらえた数字をいろんな形でもっているということは判断力、決断力という面ですごく重要
    ・それぞれの人がもつそれぞれの目的関数を意識することが重要。
    ・人は驚くほどシンプルに自分の目的関数に従って行動していて、交渉を優位に進める上で不可欠
    ・人は必ずそれなりの立場を背負って話している。
    ⑤情報力
    ・情報源は複合的であることが必要で、そうした情報を提供してくれる人的ネットワークも重要。
    ・誤った判断の基準しか提示できないような情報源や友人は無視することが重要。
    ・聞き上手になること
    ⑥洞察力
    ・ひとつのことを成すにも常に全体の姿・構図を頭に描くこと、心に宇宙を描くことが必要、多様性を認め、そうした人材とつきあう環境が必要
    ・物事全体の構図や体系がわかっているかどうかが重要。
    ・点を聞いて、その背後にある宇宙(全体の姿)を描くこと
    ・洞察力 全体がどのようなメカニズムで動いていけるかを構想できるかそれが重要
    ⑦結合力
    ・新しい組み合わせを実現するために都市の魅力は大きい。
    現代は複雑化しており、案件ごとにサービスを組み替える必要がある。情報集約産業である。
    ⑧徹底力
    ・自腹をきって退路をたち、何かを徹底すること
    ⑨切り捨て力
    ・時間だけは全ての人に平等。
    ・年齢をいいわけにせず、遅咲きの成功を果たした事例は多々ある。
    ・次の人生のためにスパッとその道を捨てることができる人。
    ⑩健康力とリリース力
    ・アートで心を解き放つこと。
    ・アートは人間の生命の根源力であり、人は音楽に鼓舞され、すばらしい演劇や絵画に感動し、それが人間の生きる力になる。
    ・感動がリリース効果をもつ
    ・何かにこだわりを持つことが自分自身の人生を酢バラすぃ駆使、アートを支える。仕事の緊張と勉強の緊張は違い、リラックス効果を発揮する。

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著者プロフィール

1951年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授、慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所所長。経済学博士。一橋大学経済学部卒。日本開発銀行、大蔵省財政金融研究所主任研究官、ハーバード大学客員准教授等を経て、現職。2001年小泉内閣で経済財政政策担当大臣、2002年に金融担当大臣、2004年には郵政民営化担当大臣を兼務。2005年総務大臣。この間、2004年には参議院議員。2006年小泉内閣の解散とともに辞職。著書に『研究開発と設備投資の経済学』(1984年、サントリー学芸賞受賞)、『対外不均衡のマクロ分析』(1987年:共著、エコノミスト賞受賞)、『日米摩擦の経済学』(1991年)、『民富論』(1995年)、『経済ってそういうことだったのか会議』(2000年:共著)、『構造改革の真実――竹中平蔵大臣日誌』(2006年)、『闘う経済学――未来をつくる[公共政策論]入門』(2008年)、『改革の哲学と戦略――構造改革のマネジメント』(2008年:共著)など。

「2013年 『パターン・ランゲージ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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