竹中式 イノベーション仕事術

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344021785

感想・レビュー・書評

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  • 12の力にまとめてあるので、ひとつひとつが少し浅い感じもしますが、内容はとてもいい本です。仕事術というよりは生き方の本だと思います。

  • 竹中さんは私のいた会社に関係ある方なので、そのエッセンスを吸収したいと思いようと読みました。著者の経験と古典の引用により、下記のようににまとめられています。

     ・自分自身をプロデュースする「プロデュース力」
     ・熱い心で思い込める「熱心力」
     ・飽きずに原点に立ち返る「基本力」
     ・相手の目的関数を見抜いたうえの「判断力」
     ・馬鹿を相手にしない「情報力」
     ・心に宇宙を描く「洞察力」
     ・イノベーションを生む「結合力」
     ・敵ができても恐れない「徹底力」
     ・多忙が前提「切り捨て力」
     ・スイッチングを怠らない「健康力とリリース力」
     ・志のネットワーク「サポーター力」
     ・人生塞翁が馬「達観力」

    日本は恵まれている、さぼるな、人の倍やれ、人生いつからでもチャレンジできる、やるなら徹底的にやれということでしょうかwwビジネス書を読むもののやらないからな。何度も読もうと思います。

  • 竹中さんは小泉内閣で初めて知ったけど、勉強家で話も上手くて、政策は賛否両論あるやろけど個人的には好きな人。学生や頑張ってる若い世代も本気で応援してくれてる気がする。その先には日本を良くしたいという思いも感じ取れるし。

    本の内容はよくある自己啓発みたいな感じやけど、古典経済の復習になったりとか、決断・情報の取り方などで参考になる部分が多かった。

    自己啓発はいろんな本あるけど、ほとんど同じ内容やし(だからといって1冊読んだら終わりでいいとも思わん)、いろんな本を色々読んで、共通するエッセンスを自然と自分の行動に落とせたらいいんじゃないかと感じてる今日この頃

    http://www.amazon.co.jp/竹中式-イノベーション仕事術-竹中-平蔵/dp/4344021789/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1350910541&sr=1-1

  • 竹中氏のゼミ員達がうらやましい!!
    高校生の時に、慶應で竹中氏が教授としていると知っていたらなぁ。

    ・10年後の履歴書を作る。日付を入れて、逆算して日々の行動に落とす。
    ・「どこで働くか」より「誰のもとで働くか」
    ・日常に満足しないで、何か長期的な目標を持って毎日を送る
    (プロジェクトマネジメント⇒100%を目指さず、80%でもいいから実現させることを目的に動く)
    ・地頭の良さ⇒back to basics=日々の基礎の積み重ね
    ・最初から否定的な反応をするのは、人から話を聞くときには不利
    ★達観力 人生「塞翁が馬」と知れ
     自分の人生が結果的にどのようになるか、誰にもわからない。
     人生の目的は「勝つ」ことではなく意欲を持って「挑戦」すること。人生すべて「塞翁が馬」と知れ。

  • セルフプロデュースの考え方、基本を大事に、情報の取捨選択、物事の捉え方、判断など、どこかのビジネス書で書かれていることを竹中さん的にまとめてある。
    「1、プロデュース力」における、単行本は400字詰め原稿用紙300枚で1冊。あから、一日3枚ずつ書けば、100日で一冊の本となる、「7、結合力」でのサンクコストの考え方、「10、健康・・・」の50歳になったときの健康状態を考えるなど参考になる。
    「5、情報力」は、結局いい情報を選択できる自分になろう!というメッセージで終わりで、どうしたらなれるのかわからない。
    終章の震災のエピソードは本当なのか?ちょうど、ワンピースのナミ編がテレビでやっているのを見ていて、ベルメールさんの最後とかぶったが、ベルメールさんが自分の死と引き換えにナミとノジコを生かしたのと逆に「行かないで」という母を置き去りにした場合、心に消えない傷が残りそうな気がするが。

  • 非常にわかりやすく、ご自身の体験を踏まえて語っています。
    志は高く持たないとダメですね。

  • この本を読んで
    「あぁぁぁぁ10年若返りたい」と思ってしまった40歳(苦笑)
    でもこの本を30歳の私が読んで「よし!やるぞぉぉ」と思えるのかは疑問だけどね・・・
    会社の若い子を見ていて思う・・・
    「堅実だなぁぁ」って(笑)いろんな意味で堅実、手堅いんだな 恋も仕事も遊びもね・・・
    彼らが生まれ育ってきた時代環境を考えればそれは当然のことかも知れない
    バブル少し弾け後世代?の私としては「もっと○○すればいいのに・・・そこからが面白いのに」って
    思う場面も多々ある

    仕事だったら海外に会社が行かせてくれると言うのなら、「良いんですかァァ」って行くけどな・・・
    私の周りにいる子たちは「日本大好きです!絶対に海外なんか行きたくない」って言う
    まぁそれも価値観だけどね・・・

    竹中さんはこの本で「仕事や人生に対しいかに挑戦し人生を豊かに生きるか」という思いで
    12の力を書かれています

     ・自分自身をプロデュースする「プロデュース力」
     ・熱い心で思い込める「熱心力」
     ・飽きずに原点に立ち返る「基本力」
     ・相手の目的関数を見抜いたうえの「判断力」
     ・馬鹿を相手にしない「情報力」
     ・心に宇宙を描く「洞察力」
     ・イノベーションを生む「結合力」
     ・敵ができても恐れない「徹底力」
     ・多忙が前提「切り捨て力」
     ・スイッチングを怠らない「健康力とリリース力」
     ・志のネットワーク「サポーター力」
     ・人生塞翁が馬「達観力」

    最後の達観力が大事なので、ここだけは読んで欲しいとも書かれてあります

    なかなかどの力も面白かったのですが、「ハイフンの人であれ」(p200)は興味深かったです
    パラレルキャリアにも通じるのかな?と思いました
    p105の「否定的な反応をするのは、人から話を聞くときには不利」は耳が痛かった・・・
    終章での「がんばって豊かになる自由もありますが、なんにも興味を持たずに普通に生きて貧しくなる自由もある
    この危機感をどのくらい持てるのか」の部分では今の会社の状況がリンクしたり・・・

    半日で一気に読んでしまいましたが、12の力、自分の中でどうやって活用していくか
    また読み返しつつ考えて実行してみたいなぁ
    年齢を言い訳にしないでね(笑)

  • 「楽には生きられない日本」で闘うためには本書で示す12の力(熱心力、情報力など)が必要と説く。

    以前『竹中式マトリクス勉強法』という本も読んだのだが、その時も今回もなんとなくいいことは言っているものの、全体としては著者が気づいことをただ書き連ねた感が強く、結果として統一感に欠ける印象が残った。

    また、『竹中式』でいわれていることの繰り返しのようなことも結構あり(例えば、時間は有限だから、飲みの誘いはうまく断れなど)、『勉強』も『仕事』もいっしょなのか、という感じもした。

    とはいえ、本書が全く読む価値がないかといえば、そうでもない。
    中でも、「判断力」(第4章)の「目的関数」と「達観力」(第12章)の「塞翁が馬」は印象に残った。

    前者の「目的関数」とは、目指す目的に向かって、人はどのように動くか、ということで、何か物事を決断するにおいても、単に自分の尺度で正しいかどうかだけではなく、他者の視点も考慮して決める必要があるということである。
    このような視点を持つことで、普遍的な、または最大公約数的な意思決定が可能となるのではないか。

    また、後者は、有名な中国の故事であるが、ここから著者は、「人生で重要なのは、決して勝つことではなく、「勝てない場合があっても人生はそれでいいじゃないか」と、そう思えるような闘い(挑戦)をしたかどうかが、本当に充実した人生になるかどうかの最大のポイント」だという。

    なかなか、いい言葉だと思う。

  • 世の中大変な時代を迎えている。ニューヨークでタクシーの運転手と話をすると人生は楽じゃないと移民の彼らは口をそろえて言う。アジアからの移民の多くは人生が大変であることを知っているから子供の教育に本当に力を入れている。
    通勤時間の様な群集の中の孤独を味わえるのは貴重。
    日本は専門化が少ないので5年間打ち込めば5年後に5本の指に入る。博士号の取得者も圧倒的に少ない。
    あなたはなぜCEOになれたかのアンケートを世界のCEOにした結果、「自分の好きなことを仕事に選んだから」という回答が多かった。
    人からうまく話を聞きだすことが大事。そのためには人から「昨日こういうことがあった」と言われたら「そういうことがあったのか」とリフレインすると良い。

    竹中平蔵は還暦を迎えことが信じられない。時間はあっという間に過ぎる。野中広務は58歳で初当選し、その後政府のナンバー2まで上り詰めた。夏目漱石が本格的に小説を書いたのは我輩が猫で、38歳のとき。

  • 201207/
    意思決定はデジタルである/
    そもそも判断というのは「やる」か「やらない」かの2種類しかありません。1か0か。1.5はありません。つまりデジタルなのです。1なのか0なのか、どちらにするのか判断をするときには、いろいろな要素を考えなければなりません。しかし、意思決定というものはデジタルであることを前提にすれば、どこかで何かを切り捨てて、割り切る必要があるのです。/
    ここで判断し、結論を出すためにはいろいろな要因を考えなくてはなりません。要するに客観的な条件が整うのを待っていては、結局何もできないのです。何かを判断するときに、「100%の条件がそろうことなど世の中にはない」と思う事がとても重要です。/
    小泉さんは「いろいろな人の話を聞きなさい。とくに民間の人の話を聞くのはいいことだ。しかし、そのときは何も言うな。ありがとうございました、勉強になりました。と言って帰ってきなさい」と言ったのです。そして、「すべて自分の腹に落として持ち帰り、ひとりでじっくりと考えてみて、何をやるかを考えなさい」と言いました。/
    アダム・スミスは、「道徳的感情論」という有名な本を書いています。簡単に言うとスミスは、人間は勝手な存在なのにどうして世の中の秩序が保たれるのか、に関心を持ちました。たとえば、お金持ちの子どもを誘拐して身代金を要求することはできるのに、多くの人はなぜしないのか・・。スミスは、それは人間が相手の立場に立って考えることができるから、と述べました。つまり、誘拐された子どもの親の立場に立って考える・・・こうした抑止力が人間社会の中では働くのです。/
    サックス教授を一躍著名にしたのは冷戦終焉直後、社会主義国のポーランドが民主化したときでした。当時彼は、ワレサ大統領に会い民主化と市場経済化の必要性を強調し、説得したのです。そのとき彼は、民主化・市場化は「一気に徹底的にやらないとダメです」と主張しました。そのことは、サックスの「ショック・セラピー」(ショック療法)として知られるようになりました。何事もそうですが、何かを変えようとするときには、必ず次のような意見が出てきます。「徐々に変わればいいではないか」「一気に変えたら大混乱するぞ」「徐々に変わるのが大人のやり方だ」・・・確かにもっともらしい意見です。しかしサックス教授は、「違う!」と主張したのです。「混乱が起きてもいいから一気に変える必要がある」「ゆっくりやっていると必ず反対勢力が出てきてつぶされてしまう」と主張したのです。その瞬間はあえて敵をたくさんつくっても、徹底してやれと言ったわけです。大きな変更や改革になればなるほど、こうした姿勢は重要に思われます。/
    茂木さんによると、脳はあくまで体の一部、なのだそうです。ですから、脳の調子がいいと笑顔になります。逆に、いつも笑っているとそれが脳によい刺激を与え、脳が元気になるのだそうです。ですから「何もなくても口角をあげて笑いなさい」と教えてもらいました。/
    合わせ貝に、「正々の旗、堂々の陣」と書いてあったのです。そうか、「正々堂々」というのは、本来こういう言語表現だったのだ、と改めて思いました。正々の旗を揚げろと、つまり、自分は正しいという旗を揚げなさい。そして堂々の陣を組んで戦いなさい、ということです。自分がやっていることは正しい、何も恥じることはない。だから堂々の陣を組んでがんばれ、戦いなさい。もしそれで敗れても、悔いはないではないか、ということです。それで一気に吹っ切れました。これでいいんだ・・・・私はうまくやろうと思って大臣の仕事を引き受けたのではない、結果はどうあろうとがんばってやろうと思い直したのです。/
    フランスの哲学者アランの「幸福論」には、次のようなことが書かれています。「成功して満足するのではない、満足していたから成功したんだ」というものです。これは悔いなく生きれば、結果にも満足できるということを表しています。そういう意味でも、がんばれる環境にあることに感謝しようということは、今の日本人日本人にはとても大事なメッセージです。

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著者プロフィール

1951年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授、慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所所長。経済学博士。一橋大学経済学部卒。日本開発銀行、大蔵省財政金融研究所主任研究官、ハーバード大学客員准教授等を経て、現職。2001年小泉内閣で経済財政政策担当大臣、2002年に金融担当大臣、2004年には郵政民営化担当大臣を兼務。2005年総務大臣。この間、2004年には参議院議員。2006年小泉内閣の解散とともに辞職。著書に『研究開発と設備投資の経済学』(1984年、サントリー学芸賞受賞)、『対外不均衡のマクロ分析』(1987年:共著、エコノミスト賞受賞)、『日米摩擦の経済学』(1991年)、『民富論』(1995年)、『経済ってそういうことだったのか会議』(2000年:共著)、『構造改革の真実――竹中平蔵大臣日誌』(2006年)、『闘う経済学――未来をつくる[公共政策論]入門』(2008年)、『改革の哲学と戦略――構造改革のマネジメント』(2008年:共著)など。

「2013年 『パターン・ランゲージ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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