- Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344028418
感想・レビュー・書評
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ゲリラ豪雨の被害で恋人を失った女性が、テロで2,000人以上の命を奪う話が延々と描かれる。次々と人を殺していく様子は、あまりにも残酷で、読んでいて、心が折れそうになった。ゲリラ豪雨が天災ではなく、人災だという考え方も理解出来ない訳ではないが、その復讐のためにここまでしなくても・・・と言うのが率直な感想。
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カフェ店員のモモちゃんが,都合よくスペシャリスト揃いの常連客の支援を受けてテロ行為を行う,ロジカル大量虐殺劇。
理には適っているのかもしれないが,「ただし床の摩擦は考えないものとする」的な違和感がある都合の良さ。 -
ただこういうのを書きたかったんだろうな〜
という動機のくだらなさ。
でもあったら怖いこういうテロ。
能率は悪いけど、効率的な方法が
逆に見つかっちゃったら…
とりあえずショッピングモールでは
周りの人に注意しよう。 -
石持さんは時々倫理観や常識というものが働かない世界で話を展開されますが、この設定は驚きました。
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うーん、ちょっとやりすぎな感じだったな~
動機がな~百代にしてみれば「あり」なんだろうけどちょっとな~
石持さんの犯人像って確信犯が多いけど、今回はいただけない感じでした(+o+)。
5人委員会の面々は、それぞれ思惑ありで協力したのは納得できなくはないけれど、コーヒー店の夫妻はなんなんだ。あの人たち感情ないのかしら??
ちょっと全体的にすっきりしない話だったかな。 -
このリアリティーの無さは故意なのか?こんな動機で、計画で、ここまでの事が出来る可能性がある事が恐ろしい、という小説なのか?
何かを期待して最後まで読んだし、途中で放り出させない面白さがあるはずなんだけど、これでおしまい? -
テロを題材にした小説の多くは未然に防ぐか最小限の被害で終わるものだが。実現はほぼ不可能とはいえ、後押しするかのような内容とも言え、指南書とならないことを願う。5.0
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喫茶店の看板娘でアルバイトの篠崎百代。客の皆からも好かれていて、誰が見ても好感をもてる女性だ。これから大虐殺をするなんて誰が思うだろうか。
彼女の決意を聞いた常連の客たち。彼らは彼女の意に添うように、大虐殺への助言を与えるのだった。
しかし、決行当日。百代の知らないところで、常連の客たちは、彼女の犯行を止めざる事実を抱え込むことになってしまう。
彼らは百代を止めようと現場となるショッピングモールへと向かうが、歯車はすでに動き始めていた。
__著者が得意とする限定された空間の中で起こる殺人事件。今回は殺戮と言っていい場面が、コレでもかというぐらい登場する。
いつもは切れ者が事件を解決していくが、今回は事件が進行し続けるなかで(事件に加担したものの)傍観者として終わるはずが、現場で違う急務を迫られるものとなっている。
警察との攻防や吹っ切れた百代の行動がページを進める手を早めた。 -
汐留ショッピングモールでのテロ。化学薬品を使用しての大量殺人。よく出来てるが気分が悪くなる話だ。
2016.1.26 -
篠崎百代は、ある目的をもってアルバ汐留というショッピングモールを訪れていた。百代はコーヒー専門店のアルバイトで、近いうちに婚約者とともに地元に帰って店を開くつもりだった。しかし婚約者は突然死んだ。ゲリラ豪雨による洪水の被害を受けて。その時百代は覚悟を決めた。そして、覚悟をもってアルバ汐留に立っている。二千人を超える死者をもって、復讐を遂げるために。
パニックサスペンス?作戦の成功も祈れないし、主人公にも協力者たちにも共感できないし、被害者たちにも寄り添えないし、どこに気持ちをおいていいのか全く分からないのに、ものすごく読まされてしまった。悔しい。まあとにかく後味は悪い。動機もひどい。どこかで警察側なりなんなりに光があって逆転するものだけど、成し遂げたタイプの小説も珍しいような。
しかし偶然にも直前に姫デカ4を読んでいて、そちらも電車を使ったテロ事件だったのだけど、結局自分の身に降りかかってこないかぎりなんの危機感ももてないものなんだなと実感してしまった。