あの人が同窓会に来ない理由

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344028739

感想・レビュー・書評

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  •  40歳くらの時に一度だけ中学3年の時のクラスの同窓会に出席したことがある。担任がやばそうだという噂だったからだ。行ってみたらピンピンしてて。ひょっとして幹事の仕業だったのかもしれない。初恋の人の姿を見たかっただけだけど。宏樹の気持ちはちょっとわかるかな。それだけ叶えばとりあえずはいいみたいな。
     当時は教室やグラウンドでしか会うことがなかったし、ぼんやりしていたオイラが知らないこともたくさんあったのかもしれない。オイラにとっての湯島葵みたいな存在もいたなぁ。なんで同い年なのに年上みたいなオーラがあったんだろう。しかもカッコいいし。
     でも今後、同窓会があったとしてもやっぱり積極的に出席しない気がする。ヒエラルキーの末端の自覚あるし。いまが幸せじゃないからかな……

  • もうちょっと若いころに読んでたら、もっと共感できたかな・・・。
    でも、
    消息の知れない、かつての仲良かった友人は
    今、元気でいるかなあ。
    と、しみじみしました。
    ラストは意外、かな。

  • 生きている中でのあるある話のようでした。
    同窓会には私も行きませんでした。
    幹事さん達の大変さは感じるものの、そのこととは全く別の自分の生き方があるようにも感じていました。
    読後感は、タイトルの言葉には皆それぞれの生きざまがあるのだからと・・分かっていたことを改めて・・

    先月ですが、私も中学の同級生と数十年ぶりに会いました。
    同窓会ではなかったのですが、出かけて行って良かったなぁと。
    例え永い間会っていなくても、人と人との見えない繋がりは続いていたようです。

  • 同窓会幹事になった主人公がなんとか出席者を多く集めようと奔走するうちに明らかになる、同級生が同窓会に来ない理由。
    そう来たか!のラストにびっくり。
    幹事さん、本当にお疲れさまです。

  • 中学のときの同窓会のお話。地元で庭の修繕等を行う宏樹は、久しぶりに参加した同窓会で、あまり出席者が少ないのを見て、『もういいかな』と思い始める。しかし、同窓会二次会で次の同窓会の幹事補佐にされ、しぶしぶと受ける。幹事を一緒にやる幼なじみの吾朗と女子幹事の斎藤さんと3人で、出席者をどう増やすか考える。それは、前回の同窓会二次会で元担任が言った『今日、ここに来れない人たちのことも思い出してあげてください』という言葉があったからだ。3人は同窓会の出席率をあげるため、中学時代に人気者だった人たちを探すことにしたが…



    中学の同窓会なんて、成人式以来行ってない。というが、クラスカーストの最下位にいた私は、たぶんあったとしても連絡が来ないだけど思う。
    宏樹たちが、同窓会で誰かに会いたい人がいれば、出席率は上がるのではないかと考えるけど、会いたい人には個人的に会うし、あの頃は楽しかったけど、比較的誰に会いたいというのはなく、むしろ会いたくない人がいるってかんじ。


    だけど、宏樹たちみたいになんとか連絡をしてくれ、探し出してくれたらなんか嬉しいなと思ってしまう。あの頃とは違うし、年も取った。今なら許せたりするのかもとは思うけど、なんか実際は二の足踏みそうだな。


    2016.9.17 読了

  • 高校から20年後の同窓会。参加率が悪い中、次回の同窓会のためクラスメイトを探そうとし、様々な人間模様を見てしまうストーリー。クラスメイトがなぜそんなに変わってしまったのかと言う一種のミステリー感覚で楽しんで読める作品。

  • 同窓会ってめんどくさかったけど年齢を重ねると出たい気持ちが強まったかも。
    ありふれた話題なのにとてもドラマチックで久々に寝ないで読んじゃいました。
    大学の同級生と年に何度か集まっているけど同窓会はなかなか実現せず。同窓会に出られる人は現在幸せで見た目も良くなってないと出られへんもんやでなどと言いつつ毎回同じ話題でグダグダ飲んでます。男目線だなぁと思いますが、一方女子校時代の同窓会はかなりの盛り上がりを見せています。
    いろんな事情やケースがあるんだろうなと、この同窓会幹事代行業に興味がわきました。

  • 「同窓会っていうのはさ、結局、そのとき行きたい人は行くし、そのとき行きたくない人は行かないんだよ。でも、今は行かない人でも、いつか行くのかもしれない。」
    話としては少々ありきたりで盛り上がりには欠けるが、逆にリアリティーはあるような。読後感は爽やかで悪くない。代行業者は要らなかったかな。幹事が主人公の一人称的展開になってしまったが、神視点で書いてるのだからもうちょっと各々の人物像や心情を掘り下げた群像劇にしてもよかったと思う。

  • 久しぶりのはらだみずき。

  • 思わず新作が出ると読んでしまう作家読みの人
    心理風景が目に浮かぶ表現の上手な方でサッカーものは必ず目を通すのですが今回はサッカー抜きの話

    中学卒業後のアラフォーの主人公たちが同窓会のメンバーを集めるために奮闘? するあらすじ
    クラスの中心メンバーではなく、目立たない存在だった主人公たちがかつてクラスの中心にした級友たちのゆくえを探すとともに当時、クラスから学校から浮いていた存在の級友を探すことになるとという展開

    10代のころの記憶と感情を紐解く心象をすごくリアルに描いていた
    本当にうまく話をまとめることができる作家さんだな、と思う

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著者プロフィール

千葉県生まれ。商社、出版社勤務を経て作家に。二〇〇六年『サッカーボーイズ再会のグラウンド』でデビュー。「サッカーボーイズ」シリーズ、「海が見える家」シリーズの他に『帰宅部ボーイズ』『ようこそ、バー・ピノッキオへ』『会社員、夢を追う』『太陽と月サッカー・ドリーム』などの著書がある。

「2022年 『サッカーデイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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