果鋭

著者 :
  • 幻冬舎
3.62
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本棚登録 : 300
感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344030886

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらずの二人組,イケイケどんどんながら,変なところは律儀で頭のキレもいい.憎めない二人である.食べることへのこだわりが半端でなく,それも読んでいて楽しい.

  • 「パチンコ屋は昔からヤクザと警察に食いもんにされてきたんですわ」という小説中のパチンコ屋オーナーのセリフがすべてを物語っている。パチンコ屋の不正をネタに強請りをかける半グレヤクザと、それを防ぐ仕事を請け負いつつパチンコ屋のさらなる不正を見つけて金を取ろうとする警察OBの2人。黒川博行特有の大阪弁の軽妙なやりとりが面白さを倍増している。パチンコは絶対勝てない、という格言もしっくりくる。

  • 堀内・伊達シリーズ第3弾。元刑事の名コンビがマトにかけたのはパチンコ業界。20兆円産業の闇というだけあっていつもより大きな額の金が動く。堀内も伊達とともに危険に身をさらしながら切り込んでいく。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou3620.html

  • 7月-9。3.0点。
    元大阪府警の伊達堀内シリーズ。
    今回も、パチンコ関係の利権に突っ込む。
    相変わらず無茶する二人。
    堀内は足に障害が出ても、相変わらず。

    次作も期待。

  • 二人とも殺されて終わりかと思っていてら、ハッピーエンド(これ、ハッピーエンドって言うかな)で終わって読者は安心。いつもながらの設定だが関西弁がぴったり。これ東京弁だと面白みか半分になるかも。

  • 堀内&伊達シリーズ、3作目。

    漫才のような二人の掛け合いが抜群に面白い。「厄病神」シリーズの二宮と桑原は上下関係がしっかりあるコンビだが、このシリーズの堀内と伊達のコンビは対等な関係だからか、二人の間に流れる雰囲気が柔らかくて安心感がある。
    今回、パチンコ業界の裏で行われている不正を巡るシノギが描かれているが、ウーン、舞台になっている界隈は何となく分かる場所ばかりでリアリティがあるのだが、登場してくる金の金額がごくごくフツーの庶民の私からするとあまりに桁が違い過ぎて、まるで別世界のよう。しかも、何でも金で片がついてしまう(実際はそうはならないが)世界も私とは縁が遠すぎて、、、。一歩、裏に入るとこんな世界があるものなのかと、ちょっと怖くなってしまった。

  • 掘りやん、誠やんの今回のシノギもテンポよかった。

  • 時々、こうおっさん臭いというか男っぽいものが読みたくなる。なんで?
    これもなかなかだった。
    いやー、こんなお金の単位、ホイホイと動かせないよ。
    ってか、そんな日常だとすぐ慣れるのか?
    人の弱みで稼ごうとは思わないが、ドドーンと1回ぐらい動かしてみたいもんだ(笑)。

  •  やくざ小説。

  • このシリーズは2人のやりとりの面白さを楽しむだけでも、読む価値がある思う。今回もニヤリとしたり、クスリと笑ったり、色々楽しませてもらいました。

著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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