- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344035249
感想・レビュー・書評
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最後の最後まで読まされた。
面白かった。
それぞれ心が満たされない事情を抱えている女たち。
そんな女たちを軸に嘘と秘密を絡ませて展開される物語。
何となく予想できる箇所はあるものの、それでも最後、ほんとうに最後の最後まで読者を惹きつけ、読まされた一気読みの作品だった。
それぞれ複雑に絡み合う思惑。どの登場人物にも思惑にも共感はできない。でもそこも考えてみれは客観的にこの展開を味わえて良かったポイントかな。
いつの時代も女性はきっと強い、そしてしたたかさも増していくのかもしれない。 -
ドラマがめっちゃ良かったので原作も、と思って読んだのだけど、あれ…あれえ…???
ドラマを見ていなかったら単純に面白く感じたと思うし、ちょっと「太陽がいっぱい」的な(設定からしても意図的なんじゃないかと)ラストも好みだったと思う。
小説はこの長さで過不足ないけれど、連ドラにするには膨らませる必要があって、その分、二転三転のスリルが加わったのは形態の違いも要因だと思う。
けど、何より違いを大きく感じたのは、「彼女たち」への眼差し。
どうにも原作は悪意を感じる…。
ドラマは憐れみと慈しみの眼差しで書かれていたのがすごくすごく好きだったので、どうにもその差は私には埋め切れない。
でもこの原作がなかったらあのドラマは生まれなかったのだから、書いてくれたことに感謝。 -
医者の神野智明を陥れるため、妻の由香里、愛人の繭美、警官の理子が計画した犯罪とは。
視点が変わるので、読みやすく面白かったけど最後は3人とも幸せになれそうにない結末なので苦味が残る感じでした。 -
女は怖いということですかね。
でも女を怖くするのは男だと自分は思います。
ラストは間抜けな気がします。
もう少し工夫が欲しいと思いました。 -
昭和から平成へと変わろうとしている時代。
医者に見初められて嫁いだが裕福な家のお手伝いのような存在だと感じて地味な由香里、大手自動車メーカーの広報部で働きながら結婚していないことに引け目を感じている美女の繭美。
対照的な個性のふたりは、やがて一人の男を間に挟んで対峙する。
彼女たちが起こした犯罪とはなんだったのか・・・かなり強引な展開の話で、いつもはその強引な展開をスピード感でぶっちぎっていく印象のある横関氏の物語にしてはややゆったりしたテンポのため、なんか肚に落ちない、しっくりこないなあ、というモヤモヤ感が残る。 -
非常に読みやすく、引き込まれた。
智明に似ている人がいて、個人的におもしろかった。 -
面白くないとまでは思わないんだけど、個人的には微妙かな...。2019年刊行にしては古臭い価値観。と思ったらその謎はラストで解けるわけだが。医師でイケメン、ボンボン育ちの神野という男性をめぐる女性たち。神野に対して思う所がある彼女たちが考えた『犯罪』とは。とりあえず登場人物誰にも共感できない。「女って怖いね」という主旨のストーリーなんだろうけど、その割にあまり女心がうまく書けてないような気がしてイマイチ。ラストもようわからん。題材は好きなので、もうちょっとブラッシュアップしたものが読みたい。
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う〜ん。
みんな勝手。
この作家さんはルパンの娘の人だよね。
ドラマ迷ったんだけど見てないままで。
横関大さんの作品はどんな感じ...
この作家さんはルパンの娘の人だよね。
ドラマ迷ったんだけど見てないままで。
横関大さんの作品はどんな感じかしら?
ちょっと軽い系?
そ、ルパンの人だね♪私もドラマは観てないんだ。本ももちろん読んでない(笑)
人気作家さんだし、読後感良い作品が多い...
そ、ルパンの人だね♪私もドラマは観てないんだ。本ももちろん読んでない(笑)
人気作家さんだし、読後感良い作品が多いね♪
温かさと驚きでの一押しは「ピエロのいる街」だったよ♪