あやふやで、不確かな

  • 幻冬舎 (2024年4月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784344042599

作品紹介・あらすじ

考えていることなんて伝わらないし、言葉はあいまいだ。
だから私たちは、伝える努力をしなくちゃいけない。
瑞々しい感性が光る、恋愛連作短編。

どこにでもいる普通の女の子、冴。冴からの愛を信じられなくなった伸。友人が恋人と別れたことをきっかけに、自分が恋人のことを愛しているかわからなくなった成輝。逆に、恋人との絆を強くした智世。冴のことが嫌いだけど好きで忘れられない真澄――。4組それぞれが抱える恋心を丁寧に描く。

〈宮田愛萌さんコメント〉
宮田愛萌です。この度『あやふやで、不確かな』を出版させていただくことになりました。私はいつも、他者とのコミュニケーションとは難しいものだと思っています。自分以外の人間と完全にわかりあうことなんて不可能であるのに、わかり合えたらと願ってしまう。そういう矛盾がなんかいいな、と思ってこのお話を書きました。
書き終えた今でも、私は登場人物たちとはわかり合えそうにありませんし、書いている時も喧嘩ばかりでしたが、それでも良い関係が作れたのではないかと思っています。
冴たちの物語を、たくさんの方に受け取っていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。

感想・レビュー・書評

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  • 20代半ばの男女が織りなす恋愛小説。4組のカップルのお話です。

    人に思いを伝えるのは、恋愛でも、それ以外でも、とても難しい。ただ、どんなに相手を思っていても、言葉にしなければ伝わりません。そして言葉でも、相手に気持ちを100%伝えることは不可能です。この本は、相手に気持ちを伝えることの難しさ、伝わらないことのモヤモヤ感が、とても丁寧に描かれています。

    どのカップルも、女性がしっかりしていて、主導権を握っていています。出会いの場所も、大学構内、ライブの物販の列や、マッチングアプリなど、今風です。

    私は、20代の頃を思い出しながら読みました。男性の言動や、物足りなさに、ツッコミを入れてばかりいました。また、暖かく見守る気持ちでも読みました。年を取ったということなのかなぁ。同年代の人が読むと、刺さるところが多いと思います。

  •  気持ちを言葉にして上手く伝えられないもどかしさが、その空気感が、明瞭に描写されていて、とてもリアルだった。
     文体の瑞々しさもさることながら、どう生きたらこんなに豊かでちょっぴり毒もある感性を磨けるのだろうと感じた。

     恋愛って、突き詰めれば面倒くさいと感じる部分が必ずついてくるものだと思う。
     同時に、意外な一面などを見つけたりしてそれを愛おしく思ったりもするものだ。
     そういうことを、読んでいて改めて気づかせてくれた。言葉にするって大事だな…

  • 若者の恋愛って感じ

  • 『あやふやで不確かな』は、大学生〜20代社会人の男女の恋愛模様、心の機微とかを丁寧に描いた作品でした。

    コミュニケーションの難しさ。
    人にモノを伝えるときの伝え方や、相手の受け入れ方って当然ながら多種多様で、同じ相手でも時と場合によって受け止め方は移り変わっていく。

    真澄と優羽のカップルが1番読んでいて好みで、なぜなのか考えてみたところ、この小説の中では優羽が自分の気持ちを伝える力がけっこう高めの女性だからかなぁと思った。

    「真澄くんが私を好きかどうかは真澄くんが決めることだけど、私は、真澄くんのそれを恋って名前にしてるよ」

    こういう自分の想いを会話の中で即言語化できて噛み砕いて伝えられる人間は、男女問わず素敵だなぁと思う。

    こういう言葉がまなもんの中から出てきたのなら、やっぱりまなもんは素敵な女性だと思った。

    まなもんも〜ん♡

  • 若者たちの恋愛小説
    「喪主になりたい」のプロポーズに、かつての自分を思い出したわ笑

  • まなもさんの紡ぎあげる文章と世界が大好きです。
    自分と似た境遇のキャラクターがいて感情移入したもののそれぞれが様々な恋愛観で楽しく拝読しました。「喪主に、なりたいの」の智世の台詞があまりに最高のプロポーズでした。めちゃくちゃ重くて、わたし自身恋愛とは縁遠いのですがこれを言えるパートナーに出会いたいです。
    直後の小説現代で執筆時に、恋愛をする登場人物の気持ちがわからなくて喧嘩した趣旨のお話をされてて変に納得しました。

  • 安定感のない恋愛が描かれていて、20代前半をリアルタイムで生きてる私には結構刺さった。好きも色々面倒くさいんだなぁって思いました

  • 最初読んでいるときは、若者特有の曖昧の恋愛ドラマだな~と思いながら、読み進めてましたが、この本の帯を書いた三宅さんの言葉を読み返して、「人ってこんなにも面倒くさいものだったかも」ということをふと思い出してくれました。

    社会人になって、仕事が中心になり行動すべてにロジックが中心で生きるようになってくるなか、それだけでは忘れてしまうようなことを思いださせてくれた作品だと思います。

  • 大学生から社会人1年目に渡る恋愛は、特殊だと思う。そしてほとんどの人が生涯に一度しかない。
    確固としたバランスが突如としてあやふやで不確かなものに変わる。
    成長する速度も経験も、それぞれのものに変わる。

    あの頃の記憶を思い出させてくれました。

  • 切ない儚い雰囲気とは裏腹に強かさがある作品でした。
    大学生、社会人の若さとか、キラキラした日常とか特別なイベントとか、そういうものが溢れてて眩しくなりました。
    装丁がネタバレなんじゃないかというくらい作品にぴったり。

    かなり長い期間で読み進めてたのでこの感想を書くためにペラペラ振り返ったのですが、冒頭で震えました。
    視点が違うとこうも違うかぁと。

    高校生の時の自分にプレゼントしたい作品です。
    絶対喜んで読むだろうなぁ

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000285309

  • 大学生〜社会人なりたての20代前半の時期って今まで同じように生活してきた周りとの差ができてきて不安定。結婚だったり将来のことも不安だし、仕事も慣れないし。たしかに「あやふやで、不確かな」。

  • 日向坂46でアイドル活動をしていた宮田さんの作品。ひと昔前の加藤千恵さんの作品のような、そこらへんにいそうな若者の群像劇。

  • 登場人物全員良い意味で人間臭くて、それで愛おしい。
    自分の気持ちを伝えるのは難しいなぁ。でも、それこそ、伝える努力をしなきゃ。

  • 恋愛って信じられなかったり、言わないとわからなかったり
    ほんと あやふやでふたしかだなと

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