- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344401549
作品紹介・あらすじ
夥しい爆発の光が咲き乱れる宇宙は溶鉱炉と化し、次々と墜落する機体が月面を灼熱させる。多くの人間を犠牲にした戦争もついに佳境に。"ターンA"のコクピットで、ロランが見つける真実は?そして"ターンA"の意味とは?「ガンダム」の歴史に新たな一ページを刻み、小説の無限の可能性を提示するSF大河ロマンの金字塔。怒涛の完結編。
感想・レビュー・書評
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虚しい。地球を巻き込む宇宙戦争。長い世代を経て繰り返し戦争する。戦争に反対だった人達も。人の欲の行き着くところ最後は戦争になり全てを破壊し尽くす。それが人の宿命かのようで、救いがない。
これは小説の中のお話しだ、と思ってみても現実に戦争は世界のどこかで常に起こっているということに気付くと、とても虚しくなった。うーん…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
みんな死にすぎ
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福井さんにはまって片っ端から読みあさってたときに手に取った本。まさかガンダムとは知らずに読んでびっくり。ガンダムのことはよく知らないけどすごく面白かった。知ってたら10倍愉しめると思う。
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ノンストップで物語が終息したという感じです。言いたいことはいっぱいあるんだけど、この巻の注目は、なんと言っても、ハチクロ級の“みんな片思い”の結末でしょう。福井さんの作品で、1つの物語の中にいくつもの愛の形を描いたのは珍しいので、やたらと気になってしまいました。しかし、それらの多くが一方通行というかすれ違っているというか、伝えたい気持ちが伝わらない、相手の気持ちに応えられない、のです。“こんなにあなたのことを思っているのに、どうしてあなたは私のことを受け入れてくれないの?”そんな声にならない声が、文章から聞こえてくるようです。こうやって書くと、ただのわがまま、エゴだなと思ってしまいますが、愛なんてそんなものなのかもしれません。そして、戦争も、平和も、みんなそう。相手の気持ちなんて全部わかるわけないのだから、たとえそれがエゴだとわかっていても、一方的に自分の気持ちをさらけ出すしかない。そう考えたとき、物語中で一番感情を露にして自分の思ったことを言っていたソシエに、この結末があって良かったと思いました。この巻で好きな言葉は、“「愛されたい」と同義語の「役に立ちたい」。”うっ……、身に覚えが……。
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完結編。福井は終わり方がいいよねえ
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原典からは大きく外れるまさかまさかの展開。しかし間違いなく、同じ材料の違う料理の仕方の一つの答が表されていた。
同じ人が少しのたどる道を間違えるとこうなるということは現実世界の人間も少しのボタンのかけ違えの積み重ねで間違った生き方をしてしまう。いま間違った生き方をしている人も間違ってない生き方をしている世界もあるやもしれない。
この作品はいまの世界との共通点が多々ある。度々出てくる時代の揺り戻しという言葉。文明を捨てた時代。癒しや過去を懐古する人々。
なにが正しくて間違いなのか。それは分からないけれど、誰もがなにかを求めている。
人は美しい言葉だけで生きていけるけれど、反対に醜い言葉で死んでいくこともできる。 -
うん、アニメ版とまた違う話と云う終わり方です。
アニメの、あのふんわりとした絵柄のキャラクターが
好きな人には辛いのではないのでしょうか。
福井版らしいと云えば、
思想や価値観の違いを受け入れられない
諍い事が背景の痴話(失礼な…)メインだとか、
そう云う点ではあるのですが、
よくあのビジュアルのアニメを
こんなごっつい小説に仕上げたなあと、感心です。
本当に個人的な事ですが、
アニメ版からカットしすぎだよなあ…
ジョゼフ好きだったんだけどな…
それ以上に大好きだったレット隊とかな… -
話の流れがうまくいっていない感じがする。
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アニメと違うエンディング。破滅的過ぎたので、アニメの方が好きだと思った。