- Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344401594
感想・レビュー・書評
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吉本ばなな時代の作品。高校生の時に出会いました。
ハードボイルド:「ハードボイルドに生きてね」という元恋人の言葉が印象的でした。
ぞっとさせられたり、胸が締め付けられるくらい切なくなったり、笑ってしまったり、泣いてしまったり。
ハードラック:両親よりずっと近い存在のような気がする姉妹のお話。姉のいる自分にとって、読み勧める内にどんどん涙が出てきて、止まらなくなりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ハードボイルド:ある旅館に泊まった夜の話
ハードラック:姉が脳溢血で倒れてしまう話
ストレートな文章とストーリーで、相変わらずするする読めるのだけど、
なんか薄っぺらいかなー。
ハードラックの方がまだよい。 -
読んでいてほっとする、優しく惹き込まれる吉本ばななの文だ。彼女の書く物語りにいつも内包される生や死というテーマと、その正解ではない、というか正解なんてものはない中での、折り合いというものが、丁寧に描かれていて、優しい気持ちになれました。
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生きるとか死ぬとか。
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20101208
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2005.5.21
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「ハードボイルドに生きてね。どんなことがあろうと、いばっていて。」最後になった電話でそう言っていた千鶴。彼女のことを繰り返し思い起こす奇妙な夜を描く「ハードボイルド」。
死を待つ姉の存在が、一人一人の心情を鮮やかに変えていく季節を行く「ハードラック」。
闇の中を過ごす人々の心が光り輝き始めるときを描く、二つの癒しの物語。
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元恋人の死・家族の死…死に向き合いながら、その人を懐かしみながら、また次の日を迎える…
悲しみを乗り越えるのではなくて、その人を思い出しては、涙したり胸があつくなったりして、ずっと一緒に歩んでいくものなんだろうな…としんみり思った。
やっぱり吉本ばななの小説は
風景と人物たちの心情がきれいに折り重なって、しんと胸に落ちてくる…そんなイメージで、とても読みやすくて心に残る。