- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344401785
感想・レビュー・書評
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「Aプラス」から「Cマイナス」
生まれつき人々が、9つに階級分けされている世界の物語。
リアリティに欠けるのに、訴えてくるものがとても強い。
Aプラスの苦悩やCマイナスの葛藤。
それに、夢に向かう強さや、未来の見えない絶望感。
桜井さんの言葉は、たまにすごく悲しくて、鋭い。
・この世界は目的を失ってただ生存のためだけに生きていくには、あまりに酷くでたらめな所だ。
・自分自身に何かが不足してると思うから、その部分を夢で補う。
・夢と一緒に生きることで、自分が初めて1つの輝く球体になる。
精神の補完作用だよ。
・あたしの身体がどこにいようと、心だけは檻から自由でいられる。 -
階層化社会がベースのSFチックな恋愛小説。若干エロティック。思春期な女子中高生が好きそう。桜井亜美特有の比喩表現多し。自分は学生時代にこれを読んで桜井亜美の作品にハマりました。
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桜井亜美作品の中で一番好き。
思春期真っただ中に読んで色濃く影響されて、イマの僕が居る感じ。-
2010/07/26
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ツバサにno eyesみたいな人がいてよかったけど、私は右京の方が好きだ
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どちらかと言うとSFっぽく、ちょっと変わった、近未来的なストーリー。
以前読んだ「シックス・ルーン」と雰囲気は似ていて、シックスルーンよりもSF色が強いと思う。
生まれながらにして階級が決まってる、選択範囲の狭い生きにくい世界で、懸命に頑張ってる主人公の女の子のお話。
知らないうちに主人公に感情移入してしまい、報われない思いや辛い思いがいっぱいで、悲しくなってきて気が付いたらホロホロ泣いてました。
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謎の多い桜井さん。自分はそんな彼女に引き寄せられたひとりです。彼女の感性・世界観と理系・詩的な表現がとても気に入っています。階級社会を絡めたお話。人によっては嫌悪感を抱くかも…。
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木っ端微塵だと思った。世界は木っ端微塵だ。こうなったら木っ端微塵だ
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桜井亜美先生の本なので過激な話です。
でもそれだけじゃなくて、なんだか本質が楽しい感じ。表面的だけにとらえると下品な本ですが、
じっくり読むとじんとくるところもあります。