コンセント (幻冬舎文庫 た 12-5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344401808

感想・レビュー・書評

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  • 心理学、精神世界、シャーマニズム。全く縁のない未知の世界。世界は幾重ものフィルターで構成されており、精神異常としか映らないものが、実は内的世界との融合、あるいはもっと底知れない別世界との結合であったりする。自分の常識を超えた世界観に圧倒された。読後ぐったり脱力してしまった。

  • 敢えて、締めを評価しないと★5

    はまりやすい性格ではあるんですが。
    あまりにも眠いときに読んでたら、ふと転寝したんだけど、起きた拍子に小説の世界とちょっと混同しそうになった。
    そのくらい入っていけた本。

    コンセントという表現がイイ。

    ただ途中で、主人公ユキが表すのは、
    「プラグ」だろ?といい加減突っ込みを入れたくなったところで、
    タイミングよく突っ込みが入って少し助かった。

    だけど、最後のユキの半分ボランティアは、解体の手伝いと言えるのか、
    そもそも男しか対象にならなそうで、よくわからなかった。

  • 今読んでも良く出来た話だなーと思います。
    持ち出してきたテーマが、当時の世相にガッチリはまってますよね。
    しかも山岸が良いバランスを取ってるから、話が陳腐じゃないわ。
    というか、山岸が好き。
    コンセント=膣は結構安直ですけど、そういう分かりやすさもこの本を嫌味ったらしくさせてない一因な気がします。

    ただユキさん、折角開眼したのに男性の闇をセックスで癒すだけ…って小さく納まっちゃったような。
    それって本人に対してプラスになるんでしょうか。ハマっちゃうだけなのでは??
    でもそこで叱咤激励でもしちゃったら、鬱がひどくなるんでしょうな。
    現代にはナイーブな男が多すぎるわ…


    こういう話って、恋愛依存だったり買い物依存だったりを抱えた、ちょっとアングラサブカル好きの女性にはたまらん気がします。
    でもそんな女性ってメンドクサイし、もういないだろうなー。

    12.07.03 再読

  • 兄の死を機に世界との繋がり方がこれまでと変わっていく主人公の話。精神分析とかスピリチュアルとか。
    読ませる文体だなぁと思いました。エロいシーンもグロい描写もたくさんあります。が、読んでうわうわってなったり気分悪くなったりしなかったのは私にこの本がはまらなかったからなのか。わざとそういう書き方なのかな…?

  • 人物造形がうまい。葬儀屋のおっさんとか。清掃会社のお兄さんは爽やかすぎて出来すぎだけど。

    宮古島のユタの話とか学生のときの一般教養の文化人類学の先生を思い出して懐かしかった。
    ランディは動揺っぷりとか誠実で信頼出来るけど、イラっともする。今んとこ『コンセント』と『できればムカつかずに生きたい』しか読んでないけどエッセイの方が好きかな。

  • クレンズの魔法があんまり良かったので、ずっと昔に一度読んだことのある、田口ランディのデビュー作を読んでみたくなった。
    今読んでみると、ランディさんの意図が分かるけど、昔読んだときは、ただのエッチな小説だとしか思わなかったかもしれない。でも、それもしかたがないと思えるラスト。本人も書いているけど投げやりだと思う。

  • 何が言いたいんだろう?
    オートフィクションだから、意見は伝わってくる
    ただ、物語としては最悪だった。

  • オチがひどい・・・
    途中まではめっちゃ面白かっただけにザンネンだったな~

  • 三部作の第一弾。

    自分はコンセントに繋がれているんじゃないか。
    こんな思い、したことあります。

  • 「コンセント」。こちらの世界とあちらの世界をつなぎ交流するための入り口。自分に見えるもの見えないもの、狂気と正気の境界、生と死の狭間。著者は「コンセント」という概念を媒介に、私たちにはよくわからない世界や事象に対してアプローチを試みているように思われます。「カイタイ」を経験し、新時代のシャーマンとして生まれ変わった主人公のその後が気になります。

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著者プロフィール

作家。

「2015年 『講座スピリチュアル学 第4巻 スピリチュアリティと環境』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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