スイートリトルライズ (幻冬舎文庫 え 4-2)

著者 : 江國香織

• 幻冬舎 (2006年8月1日発売)

感想・レビュー・書評

[sono0621さんの感想 · 2024年4月25日]

"人は守りたいものに嘘をつく"
その言葉には深く共感できる。結婚していても、家族がいてもどこか淋しさを感じる。それもわからなくはない。　けど…

[ヤマタエさんの感想 · 2024年4月12日]

映画を先に見てちょっとこういう恋愛ゴッコはどうかな？と思ったけど、小説のほうが数倍リアルに感じた。江國さんの作品は映像よりやっぱり言葉で知っていきたい。

[みちるさんの感想 · 2023年10月16日]

再読なので、内容はなんとなく分かっていました。内容が内容なだけに、こんな言い方になってしまいますが、「不本意ながら｣とても夢中になって、2日で読み切ってしまいました……。
恋ってとても素敵なものなはずなのに、どうして結婚してしまうと、不純なものになってしまうのでしょうね。
恋人がいる方が夫（妻）を大切に思えるって、悲しいはずなんだけど……、その方が上手くいってしまうこの夫婦は、それがこの夫婦の愛のカタチなのかな。
恋はやっぱり恐ろしい。危うい。

[みさんの感想 · 2023年9月27日]

どういうわけだか分からないけれど私は聡に対して飢餓状態なのだ、
物語は1度だけだから美しいんだよ、人生と同じだと思う
が好きだった。
人は守りたいものに嘘をつく、あるいは守ろうとするものに。も良かった。
嘘がバレた時、嘘はいつかバレるものだからそれがバレた時って守れないじゃない、と思ったけれど、それはその人とのそれまでを守ってきた、守ろうとした証になるなのではないか、と思った。優しい嘘って何～～～、

[うたさんの感想 · 2023年7月14日]

“人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに”
たしかに、、人が嘘をつく時って何か失いたくない代わりに嘘をつくもんね。
常に素直にまっすぐ生きたいなあ〜〜

[ひっかさんの感想 · 2023年6月13日]

ひりひりするような愛の話。二人でいても淋しい、でも愛し合っている夫婦。ラストの不穏さが良い。
「人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに」

[ひまわりさんの感想 · 2023年6月4日]

瑠璃子（テディベア作家）
聡（夫）
春夫
三浦しほ

アナベラ（瑠璃子のバーミンガムの友人）
登美子（編集者）
文（聡の歳の離れた妹）
美也子（春夫の彼女。瑠璃子のファン。）

[はるさんの感想 · 2023年2月28日]

わかりそうでわからない。
でもちょっとわかる。
辛そうで辛くない。
でもちょっと辛いラー油。みたいな感じ。
なにが幸せかなんて、本当に人それぞれだなって思った。

[vanilla5さんの感想 · 2022年12月9日]

みんな少しずつ可笑しい

[ƙの偏愛さんの感想 · 2022年11月26日]

気づかずに借りちゃったけど、読むの2回目。
あぁこんな展開だったなと懐かしくなった。

初めて読んだときは、夫婦で浮気する話しか感想がなかったけど、2回目読み終えた今では、歪んだ愛の物語だなと思った。

聡と瑠璃子は、好きな食べ物や趣味、生活習慣、感じることなど...全てが真逆。だけど、浮気相手と会っているときは、お互いのことを考え、想い、守るべきもののために嘘をつく。

浮気相手といっしょにいる時間のほうが居心地が良いにも関わらず、ちゃんとふたりが住む家に帰ってくる。

うーーん、なんとも歪んでますね。

著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」