女心と秋の空 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 227
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423763

作品紹介・あらすじ

九十七日に及ぶインド一人旅を経てベジタリアンになるも、ハードな撮影を乗り切るべく今やすっかり肉食に。長年、舞台のお仕事を避けていたにもかかわらず、初舞台に選んだのは一人三役の超難役。富士登山、断食、お能にヨガと、止まる所を知らない女優・中谷美紀の探究心。そんな気まぐれな女心と、日常のささやかな幸せを綴った珠玉のエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 女優・中谷美紀のエッセイ。
    好奇心旺盛で、様々な経験をしている著者。
    そんな多岐にわたる経験をもとに、語りかけるような優しい文章でとても癒された。
    本書は短い文で構成されているが、「処女航海」は40ページほどあり、著者の芝居に対する思いや、舞台裏を知ることができて、とくに面白かった。

  • 旅行記やエッセイなどもお書きになっている著者の女優さん。なぜか友人からそれらの本をまとめてドンと貸された中の1冊。
     仕事や日常でのこと、登山、断食、お能、ヨガ etc‥と、好奇心旺盛で意外にもフットワーク軽い著者による"日々のささやかなしあわせ"が綴られたエッセイ。文章は本人の佇まいのような きりっとした凛とした印象で、茶目っ気もありつつ、ストイックで努力家な人だなというのは一貫して感じられました。その上美貌も持ち合わせてるなんて!と思ってしまうのですが、自分と真摯に向き合っているからこその葛藤や不安なども語られており、いろんな側面を見られたような気がしました。
     次はこのエッセイでも触れていたインドの旅行記を読んでみようかな。

  • 読書感想文。中谷美紀のエッセイはいくつかあるが、比べるレベルは異なるけれども深い考察や視点のないちょっと意識の高い人の読書感想文といった程度。

    断食や自然治癒に頼るところも
    よく言えばストイックだが
    ちょっと間違えればクレイジーな域になるところが気になる。

  • 前作よりも、より彼女の役者としての営みに焦点が当てられていたと思う。好奇心を持ち、美しいものを好み、目標に向かって努力している生き様が伝わってくる。外国の文化に憧れたり、魅了されるのと同時に、自国の文化を学び、体験することで豊かな感性が育まれているのだと思った。

  • 再読。

  • 2021.3.29
    凛とした美しさ。
    阪急電車の翔子も素晴らしくきれいやったなあ。
    美しい言葉遣い。

  • 中谷美紀の守備範囲の広さにびっくり。日本を極めてるな(;^ω^)言葉遣いも綺麗。よりも美しい、か。習い事して、旅して、体整えて、どういう時間の使い方したらこんなに色々極められるんだろ。努力する人には敬意を(`・ω・´)ゞ

  • なまはげが登場した友人の結婚式、再び訪れたインドでの発見、富士登山、断食、お能にヨガ…。女優・中谷美紀が気まぐれな女心と、何気ない日々に見つけた、かけがえのない出逢いを綴る。

    なんかね,立派すぎてついていけない感じがしたのは私だけ???

  • タイトルとはうらはらに一本筋の通ったハンサムウーマンぶりを感じる中谷美紀さんのエッセイ。全然きまぐれじゃないと思います。凛とした強い意志を感じる。某誌のインタビューで高橋さん訳のヘルマンヘッセがお好きと仰っていた美紀さんだが、語彙が豊富で文章が美しい。紳士物の傘への偏愛や季節の移り変わりの美などが端正な文章で綴られているのを読んでいると白洲正子を彷彿とさせた(演じておられましたね)。カナダでの舞台の話は読み応えがあった。今時めずらしい良い意味で孤高の輝きを放つ女優さんだ。

  • 中谷美紀の行動にもそれを記した文章にも、彼女の強いこだわりを感じる。

    何かと大雑把で妥協しやすい自分の行動を省みることになった。

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著者プロフィール

一九七六年東京都生まれ。女優。数々の映画、ドラマ、CMなどに出演。初舞台『猟銃』では、第四十六回紀伊國屋演劇賞個人賞などを受賞。二作目の舞台『ロスト・イン・ヨンカーズ』では、第二十一回読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞。絵本、エッセイ集、旅行記の刊行など、その活動は多岐にわたる。著者にベストセラーとなった『インド旅行記1~4』『女心と秋の空』(すべて幻冬舎文庫)などがある。

「2021年 『オーストリア滞在記 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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