新米ベルガールの事件録 チェックインは謎のにおい (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425439

感想・レビュー・書評

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  • 一言で言えば陳腐.ミステリィの環境構築も綿密には程遠いし,ボーイミーツガールにしては登場人物達の為人描写も杜撰だし.試行錯誤の過程に於ける作品なのだと好意的に解釈しておこう.

  • いつも通りのクオリティでよかった

  • 好きなタイプの作品のはずなのに、はまれなかった。
    千代子をはじめ、登場人物が魅力的に思えない。
    クリスマスのお話とか、事件の謎も興味を引かれるし、ホテルの設定もユニークで、面白くなりそうなのに、本当に残念。

  • ミステリで好きなのは日常の謎。その中でもこれは好きなタイプの日常の謎。日常の中で悪意なく行われた現象を謎として意味づけし解き明かしていく。
    強い探偵が存在しないのも面白い。

    第一幕、第二幕がとても楽しかった。
    特に一幕の複数の語り手探偵がそれぞれ勝手に推理するのは好き。二幕でミステリのトリックにおけるスマホの存在の大きさを感じた。

  • 場所も仕事も崖っぷちなホテルに
    今年も新入社員が入った。

    連続短編4本なのですが、ベルガールが
    まったくもって共感できないというか
    社会人これで大丈夫? と思える性格。
    おっちょこちょいなのは仕方がないですが
    この考え方…ついていけないというか
    これが失敗の元になるのでは? としか。
    話を進めていく上では、いい主人公かと思いますが。

    事件としては、どれもこれも驚きの内容でした。
    一番犯罪率が高かったのが、くま、ですが
    ベルガールの職務内容が一番恐ろしかったのも
    この話でした。

  • 崖っぷちに建つGPホテル、経営も崖っぷち。新米ベルガール千代子と先輩二宮が事件に巻き込まれる。
    なんかねー、この主人公千代子、新米でおっちょこちょいはしょうがないとしても客室に大した理由もなく勝手に入ったりお客様が大事な話をしてても遮って自分の話をしたり。仕事ができるできない以前に社会人としてどうなの?読むんじゃなかった。

  • この手の小説はトッカンが初めてでしたが 中々新鮮で面白かった。その後水鏡探偵が出て この手の小説では1番だと私は思ってます。残念ながら当小説は短編でしか耐えられない感じ。長編物が出来たら読んでみたいが
    残念ながら今後読む機会は無いと思います!

  • 【感想】
    ・お気楽ミステリ。そしてホテルは「笑えるホテル」となった。

    【内容】
    ・結婚式の二次会に謎の女。トイレの排水口に大量の髪の毛。
    ・なんだか別れ話のような会話をしている子どもたちと、車上狙いの被害。
    ・薬物取引かもしれない場を千代子のドジがひっかきまわす。
    ・家族で宿泊している高校生の息子が行方不明。そして仮眠中の千代子の枕元にあったプレゼントは。

    ▼崖っぷちホテルについての簡単なメモ

    【大原俊郎/おおはら・としろう】ホテルのフロントクラーク。五十歳。腹が丸々としている。やる気なし。口髭は自慢。
    【長田/おさだ】キャバクラで脅され何かの運び人として使われることになった元ブロサッカー選手。
    【落合千代子/おちあい・ちよこ】主人公。ホテルの新入社員。最大の特徴は生まれながらにそそっかしいこと。いきなり転んで「おっちょこちよこ」なるニックネームを頂戴した。ポジティブなのが取り柄。
    【木下宗吾/きのした・そうご】ホテルで結婚式をあげたばかりの夫。
    【木下穂乃香/きのした・ほのか】ホテルで結婚式をあげたばかりの妻。「最悪」と不機嫌。
    【熊本憲介/くまもと・けんすけ】千葉県警本部長。ほぼ熊。大原とは子どもの頃からの友人。
    【グランド・パシフィック・ホテ】舞台となるホテル。部屋数三百近く、建設後五年。プライベートビーチもある。のに、通称「崖っぷちホテル」。太平洋に面する崖の上にあるだけでなく経営的にも…。
    【健太】家族旅行で来た小学五年生。
    【貴文】手嶋銀次郎の息子。千葉在住で、佐賀の家を離れようとしない銀次郎との同居を望んでいる。
    【手嶋銀次郎】佐賀で独り暮らししている爺さん。息子の誘いと二人の孫の懇願よって心ならずもホテルの客にされた。息子は貴文、その妻は絵美、孫は勇貴、紗絵。
    【二宮宏人/にのみや・ひろと】ホテルのコンシェルジュ。二十五歳。仕事ができる。ミスはない。アイドルになれそうなほどのイケメンだが女性への対応に慣れていない感。わかりやすい欠点があるというが千代子にはわからない。
    【ベルガール】この本では雑用係。ともあれ、客と直接接する仕事ではあるようだ。
    【勇貴】手嶋銀次郎の孫の一人。なんやかんやいいもってお爺ちゃんのことが好きみたいだ。
    【ヨシノ】手嶋銀次郎の自宅によく来ていた。人間ではなさそうなのでたぶん、猫?
    【唯】家族旅行で来た中学一年生。旅を終えたくないもよう。

  • 2016/12/10book1stで購入。

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著者プロフィール

1986年福岡生まれ。京都大学法学部卒。2012年、第10回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉に選出された『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』でデビュー。翌年同作で第1回京都本大賞受賞、累計250万部を超える人気シリーズに。この他の著書に『夏を取り戻す』、『貴方のために綴る18の物語』、『Butterfly World 最後の六日間』など多数。

「2022年 『下北沢インディーズ ライブハウスの名探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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