有頂天家族 二代目の帰朝 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 855
レビュー : 86
  • Amazon.co.jp ・本 (539ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425828

作品紹介・あらすじ

狸の名門・下鴨家の矢三郎は、親譲りの無鉄砲で子狸の頃から顰蹙ばかり買っている。皆が恐れる天狗や人間にもちょっかいばかり。そんなある日、老いぼれ天狗・赤玉先生の跡継ぎ"二代目"が英国より帰朝し、狸界は大困惑。人間の悪食集団「金曜倶楽部」は、恒例の狸鍋の具を探しているし、平和な日々はどこへやら…。矢三郎の「阿呆の血」が騒ぐ!

感想・レビュー・書評

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  • 今回はシリアスな場面多し。それを象徴してるのがラストの矢三郎と弁天の2人っきりの場面じゃないかしら。ちょっとちょっと!胸がどきどきしちゃったじゃないの。いつもの阿呆な矢三郎は何処いった?雨脚が強まる沖。ひっそりとした洋館の中。涙をぽろぽろこぼす弁天の髪を撫でる矢三郎。想いも淋しさも悔しさも孤独感も何もかも全部ひっくるめて、全てが届きそうで届かないって感じ?決して成就することはないとお互い分かってる。矢三郎はやっぱり弁天のことが好きなんだろうけど、弁天は矢三郎のこと恋愛対象じゃないと思うの。ただ今弱っちゃって、矢三郎の優しさや愛情に甘えてしまったんだと思う。そんな想像しちゃったら、辛いよね。しんみりしちゃう。弁天と二代目は、憎しみあってるけど心の奥底で求めているものは同じなんじゃないかしら?まぁそんなこと人間のわたしには想像もつかぬこと。だって彼らは(人間だ、天狗にならないとほざいたところで)天狗なのだから。

  • 一作目より面白く、読み終わりたくなかった…

    毛玉たちがかわいすぎる。
    色んなドラマが巻き起こり、赤玉先生もなんだかかっこよく、早雲にも見事に化かされ、阿呆の血も愉快。
    淀川先生も大活躍の狸愛。

    弁天も怖くてかわいくて、次巻が楽しみすぎる。
    最後気になる!

  • 有頂天家族の第2部。
    相変わらず面白すぎる!声を出して笑ってしまうので、外で読む場合は注意。
    話の面白さは勿論、登場人物達の魅力や文章のテンポの良さなどどれを取っても最高です。
    3部作らしいので次が最終巻…早く読みたい様なさみしい様な。

  • 今回も楽しかった!
    キャラクターが、前作より自分の中にすんなり入ってきて(慣れたのかも?)、世界観に浸れた感じ。

    色々な二代目の登場にわくわくしつつ、やはり赤玉先生はすごい天狗なんだとか、弁天が前より優しい気がするとか、淀川教授の狸愛に感動したりした。

    私はおばあちゃん狸が大好きです!

  • 新キャラ二代目に謎の怪人天満屋も登場して今回も大騒ぎ。狸とは思えないほど悪どい夷川早雲。二代目に負けた弁天様が可哀想だった。緊迫感に欠ける狸達が本当にカワイイ。「ステキなことでごぢゃいます、なむなむ」こんな一文でめっちや和みます。(^.^)

  • 現代京都を舞台に、狸と人間と天狗の引き起こす騒動を描く『有頂天家族』シリーズ第二部。
    これが第二部で、物語は第三部『天狗大戦』まで続くとのこと。今回で矢三郎と海星の関係には一応の決着が着いた。となると次作は、弁天と二代目の話に決着がつけられるのかもしれないと思う。それともタイトルからすると、薬師坊が如意ヶ嶽を奪い返す展開があるのだろうか。次作を読めるときが今から楽しみ。

    アニメ版を観てから読んだけれど、原作のほうが事件の経過をじっくりと描いていて入り込みやすかった。

  •  7年振りの続編ということだったが、読めば森見ワールドが広がり、とても懐かしい感じがした。加えて一作目よりも物語に起伏があり、次が気になっていく展開だった。
     狸、天狗、人間が織りなすファンタジーでありながら、京都の実際の場所を舞台にし、そして、人間味あふれる登場人物(?)ばかりであるからこそ、物語に入り込むことができ、読むたびに心が温まっていくのだと思う。

  • 弁天の罠に嵌って、父の下鴨総一郎は狸鍋となり食われ、天狗の赤玉先生は墜落させられ、当の本人はのんきに海外へ。
    そんな時、赤玉先生の二代目が英国から帰国。

    阿呆の血を存分に感じさせる毛玉達の奮闘に悶絶させられることうけあい。

  • 有頂天家族シリーズ第2弾
    前作が好きなので読んでみた

    前作から現実世界では7年もの月日が経っているが、
    読んでいくとすぐにその世界観に浸れるのは流石

    兄弟それぞれの成長や他の狸との関わりが読んでいて心地よい
    前作の何故海星が姿を現さないのかという謎も解決
    兄弟達もそれぞれの伴侶を見つけていくなど続編に期待が持てる
    恐らく続編では天満屋、早雲、寿老人辺りが敵役として登場するのだろう
    何年後になるかは知らないが

  • やっぱり好きだな、この人の作品。舞台が京都だから、鮮明に思い描ける場面も多々ありだから余計にかな。愛すべき毛玉たちの古都を駆け回り活躍する様を想像するとすごくわくわくします。他の作品のような独特の妖しい世界観はぶっちゃけないけど、この物語にはこの感じがいいんだろうな。とにかくみんなかわいい。

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プロフィール

森見登美彦(もりみ・とみひこ)
1979年奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院農学研究科修士課程修了。
2003年、『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。2006年に『夜は短し歩けよ乙女』で本屋大賞2位、山本周五郎賞などを受賞し注目を集める。2010年『ペンギン・ハイウェイ』で2010年日本SF大賞、2014年『聖なる怠け者の冒険』で第2回京都本大賞、2017年『夜行』で第7回広島本大賞をそれぞれ受賞。
2010年に『四畳半神話大系』がTVアニメ化、2018年8月に『ペンギン・ハイウェイ』が劇場アニメ化された。
『きつねのはなし』『新釈 走れメロス 他四篇』など、京都を舞台にした作品が多い。

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