読書という荒野 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344429628

作品紹介・あらすじ

人は、自分の「言葉」を獲得することで、初
めて自分の人生を生きられるーー。見城徹は
いかにして道を切り拓いてきたのか? 正確
な言葉がなければ、深い思考はできない。深
い思考がなければ、人生は動かない。読書を
して自己検証する。自己否定する。自己嫌悪
との葛藤の末に自分の言葉を獲得する。出版
界の革命児が突き付ける、究極の読書論。

感想・レビュー・書評

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  • 面白い、引き込まれる文章。熱量というか、ほとばしる情念すら感じる。
    編集者として、圧倒的努力を通じた筆者の読書論と思考、言葉。
    自身が編集を担当した作家に関する選書としても参考にしたい。

  • かなり思想強いが、見城さんの魂を削って綴られた実体験に基づく読書論だ。
    読書という荒野とは、まさにな、タイトルなもので、本来的には読書とは、自己を変革するためのものとして活用するものであり、その自己変革の過程は、自身の魂を削りながら行われる、苦痛を伴う行程であるがゆえに、荒野という表現はしっくりくるなと。

    自分自身に転じて考えると、自身の読書は、表面的なものになっていないか。読書を通じて、自分はここまで深く考えられているのだろうか。など、見城さんの読書を通しての実践から、読書の本質的なあり方を思想強めな観点から学べたので、非常に参考になった。

    定期的に読み返して、自身の教訓としていきたい。

  • 人は、自分の「言葉」を獲得することで、初めて自分の人生を生きられる

  • 巷に流れる胡散臭いハウツー本ではなく、本質が書かれた本を読むべし。

  • 偶然図書館で見つけた掘り出し物。世代として学生運動の経験のある著者の自伝みたいなもの。ビジネス書のようなコンビニ本をよむよりはるかに生き方に共感できた。

  • 読書という行為それ自体の大切さ、読書から得られる疑似体験や読書を通じて思索することの重要性、そして読書から獲得した言葉の重み…。筆者が編集者になる前から、これらにとことんこだわってきたということについては感銘を受けたし、大いに反省もさせられた。
    一方で、価値観がいまだ昭和的で、むしろ今でもそうでなければならないと頑なに崩そうとしていないところもあって、この点にはやや閉口。
    薬と毒とを同時に飲んだような読後感でした。

  • 大切なのは「何が書かれているか」ではなく「自分がどう感じるか」。

  • 稀代の編集者、見城さんの、読書のススメとオススメ本紹介です。
    ただ中身は迫力あるスリリングな言葉の応酬!
    見城さんの携わった作品の持つエネルギーそのものでした。

  • 熱いなあ、熱くなれてるか?

    読み出すとぐっと引きづり込まれる。

    言葉というものが生き方を作る、つまり言葉に重きを置く。

    一心不乱に本を読み、自分の情念に耳を済ます時期は、必ず自分の財産になるという言葉が刺さる。

  • 見城さんの一言一言が重い。
    表面的な知識を得て、知った気になってはいけない。どう感じて何を考え行動したかが大切である。

    以下に印象的だったことを書き留める。

    読書の意義 
     一生かけて学べないことを他者から学ぶ、別の世界を経験できる

    自己検証、自己嫌悪、自己否定→進歩

    知識者から実践者へ 実践しなければ意味がない

    思考の軸にする、何冊読んだかは関係ない

    読書
     ①必要な情報を本から取得
       書かれていることにフォーカス
     ②別の世界を経験
       どう感じるかにフォーカス

    本書でお勧めされていた、蜜蜂と遠雷 に出会えた。読書で新たな本に出会える機会に感謝!!


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著者プロフィール

幻冬舎代表取締役社長。1950年12月29日静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。 静岡県立清水南高等学校を卒業し、慶應義塾大学法学部に進学。大学卒業後、廣済堂出版に入社。初めて自身で企画した『公文式算数の秘密』が38万部のベストセラーに。75年、角川書店に入社。「野性時代」副編集長を経て、「月刊カドカワ」編集長に就任、部数を30 倍に伸ばす。5本の直木賞作品を始め数々のヒット作を生み出し、41歳にして取締役編集部長に。 93年、角川書店を退社し、幻冬舎を設立。五木寛之『大河の一滴』、石原慎太郎『弟』、唐沢寿明『ふたり』、郷ひろみ『ダディ』、天童荒太『永遠の仔』、村上龍『13歳のハローワーク』、劇団ひとり『陰日向に咲く』、長谷部誠『心を整える。』、渡辺和子『置かれた場所で咲きなさい』など26年間で25冊ものミリオンセラーを世に送り出す。著書に『編集者という病い』、『異端者の快楽』、『たった一人の熱狂』、藤田晋との共著に『憂鬱でなければ、仕事じゃない』『絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ』、松浦勝人との共著に『危険な二人』、林真理子との共著に『過剰な二人』などがある。

「2020年 『読書という荒野』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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