自分のことは話すな 仕事と人間関係を劇的によくする技術 (幻冬舎新書)
- 幻冬舎 (2019年7月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344985674
感想・レビュー・書評
-
俗に言う「コミュ力」という言葉は、周りに聞く限りでは、「話し方」の方に重心が傾いていて「話し下手なんだよね」という使われ方をしている場合が多い気がする。
頭の中でぐるぐると考えを巡らす中、「自分のことは話すな」という刺激的なタイトルに目を引かれて購入。
こういったタイトルの本は、少し自分に向かって言われているような気がして、ゾクッときてしまう。
この本では、主に相手のことを考えていない、話したところで誰も得しないような会話を「雑談」として、バッサリと切り込んでいる。
(タイトルは、自分の身内話をしてはいけない、相手の話を黙って聞いていればいい、という意味ではない。)
話す側を重点に置くような、間違ったコミュニケーションを否定し、相手の反応を読みながら会話をするべきだ、と。
ここまでは自分がすでに知っていることであったが、ここからが今まで読んだ本とは違う点。
聞く力、いわゆる「傾聴」という考え方が浸透しつつあるが、どうも、ただ話を聞いてうなづいている人が多い。「聞き上手」は増えたが、「反応上手」は少ないという。
振り返ってみても、反応が薄いな、と感じた人や、聞いているフリをしている人がいると感じたことはあったが、そうした、考え方を持つことはなかったので、なるほど、と。
反応を見ながら話をすることを心がけていたものの、やはりまだバランスをとりきれておらず、話す側の視点によっているなと、反省した。
聞く際にも、相手の話を聞いて、ただ頷くだけになっていないか。
「聞き上手」同士の会話は、いずれ「雑談」になるのかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1.自分の話で相手に対して「教える」という意識が強いので、それをなくすために読みました。
2.人は誰しもが「自分のことをわかってもらいたい」という思いで会話をしています。そして「意味のある内容」になっていることを求めています。本書では、意味のない雑談(単なるインフォメーションや広がらない天気の話)は無意味だと言っています。意味のある雑談にするためには相手から話を聞き出すことが大切です。本書ではそのためのスキルが書かれています。
3.本書を読んで「わかる」と「できる」ができていないことのギャップに衝撃を受けました。
私自身、「NAMIさんはどう思う?」と答えた時以外には話さないつもりでしたが、そこでの話が長いことを思い出しました。そして、聞き上手ということを相槌をうつなどしかやっておりませんでした。
本書でも述べている会話の基本は3K(感謝、感激、感動)で、反応上手になることが秘訣ということが学べたので良かったです。 -
「情報×相手の個性・魅力=本気のゴマスリ」
雑談を雑談にしないということなんですよね。
相手の話したことにちゃんと反応する努力を続ければ心に響く対応ができます。
そうすれば相手が求める「ずばりの答え」を一言で出すことができるようになると思います。
ただ気をつけないといけないのはサービス過剰というか必要のないレベルのことを長々と伝えることやと思います。
ほとんどカットできる内容を伝える人は無駄な時間を使わせると思われてしまいます。
アイデアや代替案は相手が選択できる範囲内にとどめることが大切ですね。
「アピール=図々しく自分を売り込む」
ではなくて
「目の前の相手のニーズに合わせて自分が貢献できることを示す」
ということが意識できればと思います。
売り込みではなくて相手のために自分が何をできるのかを常に意識してればアピールも自然とできるようになると思います。
後書きに基本的なことが多いと書かれてますが僕はそれこそ本質やと思います。
嫁さんに勧められて読んでよかったです。 -
逆張りで世間に一石を投じるという意味で面白い。みんなの評価も高低はっきりしている。人はなぜ商談にそんなに時間かけるのか意味がわからないと考えてたので本書の内容には共感。
但し、本書の主張はコミュニケーションの1つのゴールには違いないが、独りよがりの雑談も交えた敢えて時間を浪費するコミュニケーションにも違うベクトルのゴールがあるのではないか。 -
身に染みること多し
気付かなかった簡単はコミュニケーション術もありました
基本は相手の気持ち、立場になれば、わかることばかり なんだけど
思いやることが大事だなと改めて思いました -
■雑談には大きく三種類ある。
①相手から「求められていない話」
自分の意見やアドバイスなどごく一般的な内容
⓶「●●であろう話」
確証のないうわさや推測の「多分…だと思います」といった内容
③得のないムダ話」
会話を途切れさせないためだけの「だから何?」といった誰も得しない内容
■相手に失礼なく話を切り上げるための公式
①共感・心配の一言
それは辛いですよね、それは心配ですね など
⓶即行動の提案
相手のためにベストなことを提案
③即実行
具体的なアクション
■3Nな人
相手に対して「配慮がない、気が利かない、興味がない」
■話しかけるタイミングとは、あなたが話しかけたいタイミングではないということ。 -
極端だけど面白い!
ビジネスマンならすごくタメになる! -
元スッチーさん、というところで何となく自分と違う世界の人だなと思ってしまうことを除けば、相手の立場に立って物事を考え、発言できているか、という大切なことに気がつかせてくれるとても良い本だった。
-
ただの雑談と相手目線に立った雑談は別物であるということを大いに学んだ。褒めるのではなく尊敬と関心が大事。好かれる人より少し緊張を与えられる人。好きは周囲に不安を煽るから本人に直接大事な時に伝える。人間人の不幸は蜜の味って脳が反応する。嫉妬は人は人、自分は自分、自分はどうなりたいの?って問いかけを与えてくれてありがとう。いかがですかはダメ。3Nな人ー配慮がない、気が利かない、興味がない。アピールは目の前の相手に対して、自分はこうやって貢献できますよって示す。私はではなく~様はではなせ。お土産をもって訪問しろ。3K-感謝、感激、感動。
全ては究極の相手目線だ。 -
すべての時間泥棒に読ませたい。
「相手を思いやって話を聞き続けることで,「私は親切な人だ」「聞き上手だと思われているのかな」などと高く自己評価していませんか?」
まさにこれだわ…今後気をつけよう。というか,気づいてはいたし,努力もしてきたつもりではあったけど,まだ足りない。
しかし,日本的なコミュニケーションはビジネスと相性悪いんだなぁ,という感じだわ。とすると尚更,「日本的なもの」を自分の周りから排除しようとしているんだから,こういうウェットなコミュニケーションも排除しなければ,というお気持ち。