- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344986688
作品紹介・あらすじ
仕事部屋を借りようとした著者は、86歳という年齢を言うと立て続けに断られ、啞然としたという。日本の高齢者は、収入があっても部屋すら借りられないのか、と。最近では終末期の医療費を減らすために、「高齢者の延命治療は必要ない」という議論もある。だが著者は、高齢者本人の意思を無視して一緒くたにし、命を軽視することに異議を唱え、さらに「少子化でこれから否応なく年寄りが社会の担い手になるのに、年寄りが生きにくい世の中にしてどうする!」と喝破。高齢化ニッポンが抱える難題の打開策を提言する。
感想・レビュー・書評
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仕事部屋を借りようとして不動産屋から年齢を尋ねられ「86歳」と告げると、立て続けに断られ啞然とした著者が、高齢化社会ニッポンが抱える難問に対して、毅然とした打開策を提言した、老人に奮起を促す活力指南書。 「こうして高齢者は排除される」「デイサ-ビスは介護する家族の息抜きが目的」「老人が皆、集団行動を好むわけではない」・・・〝私は全員で何かを一緒に、しかも強制的にやらされることに馴染めない...皆で歌を歌ったり工作したり、体操したり...個人の我儘と言われても、私は一人で過ごしたい〟身に染みて頷ける。
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なかなかよかったです。
紅白歌合戦のことを、あまりよく言ってなかったけど、それは置いといて…
私はNHKのドラマは大好きなので、ドラマで1番観るのはNHKです。BSなどもよくよく探してみたら、結構皆さんの好みに合うドラマをやっていると思うので、ドラマに関してはNHK肯定派です。
あと、歳をとるとお金は大事よ、という切実な言葉がとてもみに沁みました。ありがとうございます。気づかせてくれて。 -
高齢者の視点から物申す姿勢に、冒頭部分はなるほどと思えた。
だんだんと主観の強さが全面に出ていると感じてしまう。
ひとくくりにされないために、やりたいことを主張するのが大事だと力説しているが、自身がある程度、心身健康を損ねていない状態なのが前提かも。
主義主張をきちんと言えることは、確かに良いことだと思えるものの、誰もがはっきり言えるかは疑問。
嫌味っぽく聞こえてしまうのですが・・・。
80%ほどは正しいことは言っておれらるものの、そうたやすく改善できる世間でもないとも思う。 -
タイトルはおもしろそうだったが、内容は老人が生きやすい社会にしろという個人主観的な主張だった。
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老人が老害と呼ばれたり、年金をもらうだけもらって社会のカネを食いつぶしているような厄介者扱いされたり。
どの世代も生きるのが大変だと思うが、
今の高齢者へのあまりよくない心証がどんどん加速していくと、自分が老いたときにはどうなってしまっているのだろうという心細さがある。
今の若者は・・・とひとくくりで言いたくないが、各世代が分断していると感じる事が多くなってきた。このままいけば、若者は益々年配者に対して不公平感と不満を募らせ、高齢者は社会のお荷物扱いが加速していくのではないかと危機感を覚える。
筆者の主張は偏重している部分もあるように思えるが、なるほど、と気付きを与えてもらうトピックも多く、参考になった。 -
「子ども叱るな来た道だ、年寄り笑うな行く道だ」ということで筆者の主張には概ね賛同するが、しかし中盤から後半にかけてはどうにも筆が迷走気味で読後感はイマイチ。
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相変わらずの下重暁子節。
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年齢差別は確かに納得いかない。人はその能力に応じて周りから評価されるべき。
それはもちろんわかるけど、多岐に渡るテーマから言いたいことを時に出羽守をしながら、私に言わせれば〜と理論展開。
世間に遠慮して慎ましく生きるべきだ、なんてことをいう気はないけど、この本自体「老人」というご自身を利用しての言いたい放題。 -
東2法経図・6F開架:B1/11/667/K