- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784382054875
作品紹介・あらすじ
フラット型組織、カンパニー制のあり方からERP、EVAの活用法まで、企業の戦略的アクションを実現するための、組織制度の設計・導入の勘所を明快に解説。
感想・レビュー・書評
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波頭亮氏の文章は本質的でロジカルなので自分にとても合う。改めて組織とは何かを考えるきっかけがあって本を手に取ったが正解だった。組織の定義「組織とは、複数の組織成員の有機的共働によって、より効率的に共通の組織目標を達成することを通じて、各組織成員の得る個別効用を極大化させるための集団」は非常に秀逸な表現だと思う。組織や組織デザインを考える際には何度も読み返したい。
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組織とは何か?という大前提から、その目的、成立要件、構成要素、設計・展開・定着の方法論までが、前半までで網羅されている。これらは時代が変わっても不変であろう内容で、今読んでも非常に含蓄があり色褪せない。
後半は事例メインになり、さすがに古さを感じるが、1990年代の空気感(インターネットの勃興、国際会計基準への変更、ディスクロージャー熱の高まり、等)に触れられる点では面白い。 -
人事制度を考える時に、概念として組織とは何かなどを考える時にお手元にあると良い。正直出版された時期が古めなので、最新の潮流は押さえ切れていない部分があるのは仕方ないが、概念を理解する上では使いやすい。
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個人と組織、人間とシステム、は自分の中での研究テーマかもしれない、と感じた後で読んだ、組織の基礎本。
#実践しきれてないけど組織を知るための良本ですシリーズ① -
組織設計の基礎的な考え方が、企業戦略に結びつく形で非常にわかりやすく説明されている
実例、各ポイントのフレーム整理など、実務への応用を考えても有用な本
企業の課長レベル以上の方には必読の一冊 -
やや古い本ではあるのだが、一線で活躍する著名コンサルタントである波頭氏が書かれた組織論の本。専門的になりすぎず、簡易すぎず私には丁度いいレベルでした。
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組織設計実務の基本書として名高いとのこと。確かに理論と実践のバランスがきわめて良い。特に、第2章の組織設計のプロセスは秀逸で、これに基づいて進めればとりあえず大外しはしないんじゃないか。コンサルの人たちがネタ本にするのもよくわかる。
「ぼくのかんがえたさいきょうのそしきせっけい」ではなく、基礎的なところからしっかりと体系立てて組織設計をしたいならまずこれから始めるのがいいでしょう。
難を言えば、参考文献や引用の表示がないことか。どこまでが過去の蓄積を基にしていて、どこからが著者のオリジナルな意見なのか、参考文献や引用が示されていないとわからない。そうなると、情報の確からしさを判断するのが難しい。参考文献を明示する本や文献に慣れてしまうと、参考文献がないのはとても不安になる。無いなら無いで困ることもないんだろうけど。