看板建築 新版

著者 :
  • 三省堂
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本棚登録 : 39
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784385359212

感想・レビュー・書評

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  • 著者の藤森照信が名づけ、世間にもすっかり浸透した建築用語、「看板建築」。主に東京近郊の商家に見られる独特の建築様式で、切り立った垂直のファサードに銅板やモルタルで独特の意匠を施したものをいう。
    この建築が成り立った経緯について考察し(関東大震災で被災し生まれたバラックが復興期にでき、狭い敷地を活用するために「マンサード屋根」を使え、という指導があり・・・)、今はもうなくなってしまった建物たちを豊富な写真で紹介している。
    モルタルの鏝絵についての藤森照信のキャプションが面白おかしくて、楽しく読んだ。
    バブルの地上げにあってほとんどの建築物がなくなってしまったというのは残念。

  • 関東大震災後、東京(圏)の商店街に現れた「看板建築」。 その「看板建築」の命名者の著作。とにかく写真で理解し、だんだん背景が理解できる構成。読むの早い人は即読み終えられるはず。

  • 2010年2月28日

    装幀/菊地信義

  • なぜか懐かしいなーと思ってしまう建物たち。
    パンチあるなー。

  • 震災後、東京下町の繁華街に雨後のタケノコの如く出現した「看板建築」。
    建物の正面に銅板やタイルをはり付けて装飾した、下町商人の粋とミエの
    建築群を写真と文で紹介。

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著者プロフィール

1946年長野県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専攻は近代建築、都市計画史。東京大学名誉教授。現在、工学院大学教授。全国各地で近代建築の調査、研究にあたっている。86年、赤瀬川原平や南伸坊らと「路上観察学会」を発足。91年〈神長官守矢史料館〉で建築家としてデビュー。97年には、〈赤瀬川原平邸(ニラ・ハウス)〉で日本芸術大賞、2001年〈熊本県立農業大学校学生寮〉で日本建築学会賞を受賞。著書に『日本の近代建築』(岩波新書)、『建築探偵の冒険・東京篇』『アール・デコの館』(以上、ちくま文庫)、『天下無双の建築入門』『建築史的モンダイ』(以上、ちくま新書)、『人類と建築の歴史』(ちくまプリマー新書)、『藤森照信建築』(TOTO出版)などがある。

「2019年 『増補版 天下無双の建築学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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