エバは猫の中: ラテンアメリカ文学アンソロジー (サンリオ文庫 A 14a)
- サンリオ (1986年12月1日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
- / ISBN・EAN: 9784387861263
感想・レビュー・書評
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ラテンアメリカの小説の突拍子もなさを堪能できるアンソロジー。河出の『ラテンアメリカ怪談集』より「なんじゃこりゃ」度が高いので、起承転結があるのが好みなら河出を先に、だろうか。
初めて読んだなかで特に面白かったのは、入園したら帰ってこられなそうなパチェーコ「遊園地」、ロングスリーパーとしては他人事ではないドノソ「閉じられたドア」、意味不明で二回読まされたエルナンデス「水に浮かんだ家」、妄想力の昇華が決まってるビオイ=カサーレス「パウリーナの思い出に」。
既読のなかで今回もよかったのは、理由付けがいちいち可笑しいモンテローソ「ミスター・テイラー」、納得いかないけど結末にあっとなるガルシア=マルケス「エバは猫の中」、ゾーン/向こう側に行くことをめぐるコルタサル「追い求める男」。再読してやっぱり面白かったり、前と違う感じかたをしたりすると、じわじわと喜ばしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2013/9/16購入
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