- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784394389019
感想・レビュー・書評
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国宝的天才、白鳥理学博士の奇病に隠された陰謀とは「盗まれた脳髄」
カフェのナンバーワン春ちゃんが布団の中でナイフを突き立てられていた。常連の岡安は彼女はネオンに殺されたと言いだすが。「電気看板の神経」
不幸続きの月田半平が幸せになるためにしたことは。「幸運のほくろ」
無人の工場で夜中に鉄骨が鳴るという噂。「夜泣き鉄骨」
人間の脅迫観念を助長する実験が招いた結果とは。「三角形の恐怖」
酩酊した帆村探偵が夜道で出会った不可解な青年の謎。「西湖の死人」
闇の中を赤外線で撮影してみるといないはずの人が映っていた。「赤外線男」
少年探偵団のような薄暗さと荒唐無稽さがたまらない。大人向けだからかグロテスクなところもあり、作者の好みなのか微妙に下品。
わかるけどさー、トイレが鍵ってどう?
ボラギノールってこのころからあるんだ!って。
「幸運のほくろ」はてっきり友人と彼女がグルなのかと思っていたのになあ。
好きな空気の本なんだけどなんでかイマイチだった。何が足りないんだろ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書の最後に収録されている『赤外線男』が特に秀逸。
赤外線でしか見えないという透明人間事件に、Z大学の理学士・深山楢彦、その学生助手である白丘ダリアなど、興味深いキャラが多数登場。
この白丘ダリアさん、大学3年生なのになかなかの活躍をします。
後に海野十三は『海底都市』で、ダリアというマッドな女子学生を登場させます。
ダリアは花の名前でしょうか。海野十三はダリアに対して特別の感情を持っていたのでしょうか。
ダリアはかつて有毒の花と言われていたようですが、今では食用ダリアもあるそうです。
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20160813/p1 -
イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/4986502.html)
(収録作品)西湖の屍人/三角形の恐怖/夜泣き鉄骨/幸運の黒子/電気看板の神経/盗まれた脳髄/赤外線男 -
名探偵帆村荘六萌えなのです。
青空文庫で読んでから夢中なのです。http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person160.html