陽気なギャングは三つ数えろ (ノン・ノベル)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 545
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396210267

感想・レビュー・書評

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  • 913-I
    人気作家コーナー

  • ギャングシリーズ第三弾。シリーズもののため、今回続けて読んでいるが、実際には二作から三作にかけては九年の月日が流れている。その間の社会の変化や作者の変化がおそらく登場人物たちの設定にも反映されつつ、それでも変わらない四人組の陽気な会話が作品のエンジンとなり、今回も楽しませてもらいました。

  • 伏線全部回収されて気持ちいい。強盗やめないで続けてほしい。火尻はどうなったんだろう?

  • 久しぶりの陽気なギャング。全体的には小ぶりなストーリーだけど、シリーズ物らしく気楽に楽しめる。

  • 陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、消えたアイドル宝島沙耶を追う火尻を、暴漢から救う。
    だが彼は、事件被害者のプライバシーをもネタにするハイエナ記者だった。
    正体に気づかれたギャングたちの身辺で、当たり屋、痴漢冤罪などのトラブルが頻発。
    蛇蝎のごとき強敵の不気味な連続攻撃で、人間嘘発見器成瀬ら面々は断崖に追いつめられた!
    必死に火尻の急所を探る四人組に、やがて絶体絶命のカウントダウンが!
    (アマゾンより引用)

    ただただ、火尻にムカついた

  •  幸運なことに、三作続けて読了できました。9年ぶりの感動はなかったですが、世界観が変わらずで安心して読めました。三作目が一番好きです。ちゃんと時が経っていて、時代も反映していて、防犯の技術も発達していて強盗もやりにくくなっている。次回作を期待しているけど、冷静な成瀬さんがもう潮時だと止めてしまいそうで心配です。
     ちゃんとワンコまで回収してくれるところが素敵ですね。

  • ギャングシリーズ3作目読了。
    9年の歳月を経て、成瀬たちがドタバタ劇を繰り返す。
    極悪記者を懲らしめるために、成瀬達の考え抜かれた罠が炸裂します笑。お助けマン、田中に頼りすぎ感は出ていたけど、最後は溜飲を下げる結果となりました。

    4作目が出ることに期待。

  • したがう【従う・随う】
    ③他のものの変化に伴って変化する。他のものに対応する。「シリーズを重ねるにー・って書くのが大変になる」(p.147)

    そうですよね、と思わず頷いてしまった。シリーズ物は読者にとって楽しみなもの。一方、作家の方にとっては読者の期待値も高く、きっととても大変ですよね。

    でもこの作品は期待を裏切らない。ギャングメンバーの魅力はそのままに、前作とは異なる新たなトラブルに巻き込まれる姿が描かれている。冒頭は響野さんの演説から始まり読者の心を掴んで離さないが、終盤にきて決め台詞を言おうとするも、言わせてもらえない辺りについニヤリとしてしまう。雪子さんの華麗なドライビングテクニックと正確な時間感覚も健在で、息子さんの成長も感じられる。久遠君の動物愛もしっかり描かれており、パンダやハシビロコウ・亀だけでなくマダラヒメグモやカカトアルキに至るまで、動物に関する知識に舌を巻く。成瀬さんは嘘を見破り、前作と変わらないキレ者っぷりで、様々な場面で機転を利かせて窮地を脱する。火尻さんがねっとりとまとわりついてくる上に、火尻さん優位のターンが終盤まで続くので、なんとかなるはず、と分かっていてもハラハラさせられる。最後の伏線回収に安定感があり、ルービックキューブの完全一面のような気持ちよさがある。この読後感がたまらない。大変に違いないが、いつかまたこのワクワク感を味わえたらなと思わずにいられない。


    きたい【期待】
    あることが実現するだろうと望みをかけて待ち受けること。当てにして心待ちにすること。「大好きなシリーズの新作が出るのをーしながら待つ。」

  • はー良かった!
    最後はどんでん返しが来るとは分かっていたけれど、ぎりぎりまで追い詰められるもんだから、分かっていてもはらはらしながら読んでしまった。
    しかも火尻さん絵に描いたような嫌な奴だったから余計に。
    あとは大桑さんがいいキャラ。

    無茶な展開もあったけれどいいんです、面白かったから。

  • 伊坂幸太郎では、特にこの陽気なギャングシリーズが好き。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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