国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る

  • 祥伝社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396614256

作品紹介・あらすじ

この国の"危険な流れ"を語ろう。衝撃の対論ふたたび。

感想・レビュー・書評

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  • 本当に謀略があるんだなぁと恐ろしくなる
    痴漢事件に見せかけて 政府への
    正論での批判者が犯罪者に仕立てられる
    現実にニュースで取り上げられている事
    を そのまま聞き流していると 気づかない
    裁判傍聴とその綿密な証言記録から 逮捕協力者、目撃証人の言葉を検証すると
    判決や報道とは 全く異なる 明確な証言もあり
    その整合性の方が高いのが明白だ
    それでも 警察の犯罪者作りへの協力も含めて
    体制批判をするものが 痴漢逮捕となる
    男にとっては 恥ずかしいだけでなく、教授解任など 社会的立場や家族を含めた生活崩壊を
    させる手段だったのだ
    竹中平蔵の経済政策にテレビのニュース解説で
    批判を繰り返していた経済学者でテレビのコメンテーターは、痴漢犯罪者にされてしまうのだが、政府の運営に邪魔な人間として 国に 抹殺されたも同然だ
    10年前の話ではあるが 現実にあったと言うことは、これからもあり得ると考えるのが当然だ
    その頃の政策で 今の厳しい雇用環境が作られてしまい、コロナ禍を含めて 非正規労働や雇用に苦しむ人たち、就職してからの不安な雇用環境など のことを考えると、政策への批判者を 国が潰すのを 許すべきではなかった
    政権が代わっても政策が改善されないから閉塞状態が続いている
    それも長い年月の中で、政権のために
    おそらくこの事件だけでなく何度も何度も 批判を潰してきたからだろう
    報道ニュースへの反省的な接し方が求められる

  • 副島さんの本は、「陰謀論」の観点を持ちたいときに適しています。
    そういう見方もある、と立場や視点を変えるきっかけになります。
    ただ、書いてあることを鵜呑みにするかどうかは、読者の自由です。

  • すくなくとも、マスコミの報道だけで犯人扱いするのは危険。植草氏が竹中氏の真逆の意見をテレビで言いまくっていた時期だけに、タイミングその他色々不可思議。冤罪かどうか確信は持てなかったが、裁判官の裁判の進め方もなんらかの意図が感じられる。

  • 2012/12/07:読了
     露骨な工作の粗さが目立つようになったなぁ

  • ミラーマン 経済学者 植草一秀氏が痴漢を繰り返したとマスコミで面白おかしく報道されたとき、私はそれが冤罪であるとはほとんど思い至らなかった。あの頃は、国家権力(日本だけとは限らないと思う)が、犯罪を作り出し、警察・検察、そしてマスコミが結託して、ターゲットを社会的に葬り去ろうとするなんてことが、この国にあるとは思いが至らなかった。
    しかし、村木厚子氏、小沢一郎氏、石川 知裕氏、佐藤栄佐久氏、三井環氏等々の事件で徐々に姿を見せてきている国家の犯罪体質を思えば、ミラーマンは捏造だったのではないか?との疑念が生じてくる。
    本書は、「京急事件」の全ての公判を傍聴した高橋博彦氏による、検察側の主張の矛盾点を暴き出した告発本である。
    すでに、植草氏の有罪は確定しているが、本書が指摘している矛盾を追求し、再審無罪を勝ち取ることが、普通の国民が国家におびえることなく暮らせる社会なのではないだろうか。
    本書の中では、竹中平蔵がアメリカの意を汲んで行動しているという指摘もある。そして、その竹中は維新の会 橋下のフィクサーである。

  • 「植草事件」裁判記録と福島隆彦氏と植草一秀氏との対談である。

    国家(財務相を筆頭とする官僚機構&検察・最高裁機構?)の謀略が暴かれている。

    高橋博彦氏の裁判傍聴記録で、冤罪に至る検察の稚拙さが論理的に指摘されている。

    再審裁判が開かれんことを祈るばかりである。

  • 造られる冤罪。
    橋下さんの動向。
    戦争へ発展させてはいけない。

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著者プロフィール

副島隆彦(そえじま たかひこ)
評論家。副島国家戦略研究所(SNSI)主宰。1953年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任。主著『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社+α文庫)、『決定版 属国 日本論』(PHP研究所)ほか著書多数。

「2023年 『大恐慌と戦争に備えて 個人資産の半分を外国に逃がす準備を!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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