百瀬、こっちを向いて。

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 413
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396632977

作品紹介・あらすじ

恋愛アンソロジー「I LOVE YOU」などで読書界を騒然とさせた話題の大型新人、初めての恋愛小説集。

感想・レビュー・書評

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  • 中田永一『百瀬、こっちを向いて。』
    2008年 祥伝社

    初版当時に気になって購入していたのに、読んでなかった本がありました。その後映画化もされたようです。
    4編からなる短編集。
    じんわりと心がときめく青春、恋愛小説。若い世代が読むとじんわりではなくキラキラした感じかもしれないけど。
    小さな「嘘」。誰かのために嘘をつくという共通テーマがあり、それは優しさへと昇華されていくという感じ。
    おじさんでもときめくことができた素敵な作品でした。

    #中田永一
    #百瀬こっちを向いて
    #祥伝社

  • 面白かった!
    学生時代の恋愛って、学生時代にしかできないものだなぁとつくづく思う。

    中田さんの話は、いくえみ綾さんの漫画と世界観が似てる気がする。どちらも私の大好物だ。

  • 何これ!?
    すっごくいいんですけど!
    他の中田さんの作品を読んでキュンキュンしていたけど、これは半端ないキュン度です(〃ω〃)
    【読者が選ぶキュン♡とする小説は】ランキングがあればダントツ1位でしょ!
    殿堂入り決定の一冊でしょ!

    4作品どれもいいけど、どれが一番かな〜♡

    「なみうちぎわ」の姫子と小太郎の関係も良いし、「キャベツ畑に彼の声」の先生への恋も良いし、「小梅が通る」の最後は顔よりも内面を好きになってくれたのも良いし♡

    けど、やっぱり表題作が一番かな!
    私にも野良猫のような目でふりかえってほしいな…
    心の声で呼んでみようかな

    「百瀬、こっちを向いて」 (*ノω・*)テヘ

    • 1Q84O1さん
      mihiroさーん♪
      キュンを求めているって!?
      だったらぜひ!
      まずは朝比奈くんでキュン♡して、続けて百瀬でキュンキュン♡してください(*...
      mihiroさーん♪
      キュンを求めているって!?
      だったらぜひ!
      まずは朝比奈くんでキュン♡して、続けて百瀬でキュンキュン♡してください(*´ω`*)
      2023/07/24
    • 土瓶さん
      今日、アマゾンで注文するものがあったのでついでに「百瀬、こっちを向いて。」も買ってしまいました。古本だけど。
      ついでに山白朝子さんの「エム...
      今日、アマゾンで注文するものがあったのでついでに「百瀬、こっちを向いて。」も買ってしまいました。古本だけど。
      ついでに山白朝子さんの「エムブリヲ奇譚」と「私のサイクロプス」も。
      ( *´艸`)グフフッ
      2023/07/25
    • 1Q84O1さん
      土瓶師匠、ナイスです(≧∇≦)b
      そして、山白さんもいいですね~♪
      土瓶師匠、ナイスです(≧∇≦)b
      そして、山白さんもいいですね~♪
      2023/07/25
  • 4編からなる短編集。
    表題作の『百瀬、こっちを向いて。』がめちゃくちゃよかった。
    他にはない表現や描写で情景がぱっと頭に浮かび、まるで実際にその場にいて、風を感じ音を聞いているようだった。
    少女漫画にありそうなストーリーだが、ちょっと別格。この短編ひとつで星5です。

    ほおずき・・・最高。

  • 中田永一さん。乙一さんの、別名義本。
    作者の素晴らしい描写力が光った青春ストーリーの、
    好きな作品ばかり、四作品。

    【百瀬こっちを向いて。】
    百瀬は、カッコいい人気ある(人間レベル90の)宮崎先輩とつきあっているのだが隠れ蓑として(人間レベル2の)相原ノボルと、偽装カップルになる。宮崎先輩は高校で一番美人の神林徹子先輩という恋人が、いるからだ。そんな四人の物語。ドキッとさせられる心理描写が効いている…
    (僕たち四人の中で、一番演技が上手かったのは誰だろう……?)
    【なみうちぎわ】
    水難事故で五年間意識なく、やっと回復したわたしと、原因を作った少年との物語。切なくもあったかくて、素敵な作品だった……
    【キャベツ畑に彼の声】
    先生は、もしかして小説家でもある?と思ったことから憧れ、そして更に気持ちが……というお話。

    【小梅が通る】
    美少女であることに、トラウマやストレスを感じるわたしは、ブスメイクして学校生活を過ごすのだが……という作品。

    どれも恋愛小説だけれど甘すぎない。
    甘酸っぱさ、ほろ苦さ、切なさの表現が、さりげない。
    出てくる友達もそれぞれ良かった。
    若いって良いな、青春て良いな……
    素敵な一冊だった~

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      ムク助さん、こんばんは~(^^)
      実は今、コメントしようとムズムズしてたところですよー!!
      さぁ……、とスマホを手に取ったら(o^-')b ...
      ムク助さん、こんばんは~(^^)
      実は今、コメントしようとムズムズしてたところですよー!!
      さぁ……、とスマホを手に取ったら(o^-')b !ビックリしましたよ♡
      ほおずき、最高ですよね~♪!!
      2023/05/13
    • ムク助さん
      通じ合っちゃいましたね^_^
      お気に入りの本がまた増えました♪
      通じ合っちゃいましたね^_^
      お気に入りの本がまた増えました♪
      2023/05/13
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      (*^o^)/\(^-^*)ハイタッチ♡!!
      はい、ほんとに。良かったです~♪
      私も嬉しいです…(o^-')b !
      (*^o^)/\(^-^*)ハイタッチ♡!!
      はい、ほんとに。良かったです~♪
      私も嬉しいです…(o^-')b !
      2023/05/13
  • 土瓶さん面白かったよ〜\(//∇//)
    甘酸っぱい青春真っ只中の恋愛短編です。

    どれも良かった♪
    短編上手いなぁ…無駄な文章なく、大切な事がギュっと詰まったセンスの良さ。

    「百瀬、こっちを向いて。」
    神林先輩の手のひらで転がされてた彼氏先輩
    大人な彼女が一枚上手だね♪

    「なみうちぎわ」
    小太郎と姫子の青春が、やっと始まる…
    二人でゆっくり大人になって欲しいなぁ。

    「キャベツ畑に彼の声」
    先生に恋をする…わかるわ‼︎

    「小梅が通る」
    この話好き!おバカで優しい寛太が小梅の心を溶かす。先が読みたいなぁ…


    高校という狭い世界のヒエラルキー。
    どの話も最下層の子達だった。
    あえてなのか?たまたまなのか?

    大人の恋愛物語には興味がない今日この頃笑
    爽やか炭酸飲料のような一冊だった

    • 土瓶さん
      なるほど(笑)
      分かる気がする。
      「百瀬」ではそうならなかったのかな。
      なるほど(笑)
      分かる気がする。
      「百瀬」ではそうならなかったのかな。
      2023/03/04
    • みんみんさん
      でも乙さんの恋愛物は良かったよ!
      10代の恋愛に乙さんのサラッとした感じ?
      ピッタリだと思った(^^)
      でも乙さんの恋愛物は良かったよ!
      10代の恋愛に乙さんのサラッとした感じ?
      ピッタリだと思った(^^)
      2023/03/04
    • みんみんさん
      乙さんの来歴調べたら納得した(´ー`)
      ちょっと他のも読んでみよう!
      乙さんの来歴調べたら納得した(´ー`)
      ちょっと他のも読んでみよう!
      2023/03/04
  • 白い。表も裏も白い。
    ド直球の青春恋愛物。
    さすがは中田永一(乙一)さん。
    ムズムズとせつな~い。

    「百瀬、こっちを向いて。」
    「なみうちぎわ」
    「キャベツ畑に彼の声」
    「小梅が通る」

    表題作の「百瀬、こっちを向いて。」が好きだな。
    ストーリーというより、その一文が好き。

    4つの短編は、どれもが小さな仕掛けはあるものの良くありそうな恋愛ストーリー。
    上手いなあ。
    同じ著者の「くちびるに歌を」より、こっちの方が好き。
    やはりこの人は短編の方がいいと思う。

    年齢層を低めに設定しているからなのか、妙にひらがなが多いけど、どれを漢字で使い、どれをひらがなで表すのか、そこにもセンスが溢れてる気がする。

     つりかわにつかまってゆられながら窓の外をながめた。(なみうちぎわより抜粋)

     ――しあわせなきもちになった。(小梅が通るより抜粋)

    4篇のうち「百瀬、こっちを向いて。」以外は女性が主人公。
    女性の一人称視点で書かれているのに、特に違和感を感じさせないのも地味に凄い。
    それとも女性が読めば「ええ~」って思うのだろうか?

    作者には姉か妹でもいるのかな。

    • 土瓶さん
      ひまわりめろんさんは、ワイの心の師匠やでーーー!!











      ごめん。嘘m(_ _)m
      ひまわりめろんさんは、ワイの心の師匠やでーーー!!











      ごめん。嘘m(_ _)m
      2023/03/19
    • 1Q84O1さん
      また二人の師匠の漫才がはじまった〜w
      また二人の師匠の漫才がはじまった〜w
      2023/03/19
    • ひまわりめろんさん
      本音って予期せぬ形ででちゃうよね
      わかるわー
      本音って予期せぬ形ででちゃうよね
      わかるわー
      2023/03/20
  • 表題作、「なみうちぎわ」は、個人的に好きだ。
    これがデビュー作?だと思われるが、今後に期待したい。

  • 「なみうちぎわ」が好き。
    他も面白かった。

  • すっごいものを読んでしまった。これは面白い。

  • 20220111読了
    #福岡県

  • 短編、恋愛、学園モノ

    今まで、短編って、避けがちだったけど、短くてもちゃんとした物語があって完結すると、このボリュームで楽しめるなら、たくさん色んな物語に没入できて、楽しいね。
    心温まる系の作家さんなんだけど、また瀬尾さんとも小野寺さんとも寺地さんとも違った文体でステキです。

  • 市川拓司さんの帯を見て読んでみたんだけど、まさか短編集だったのががっかりでした。
    でも、一つ一つのストーリーがしっかりしていて読み応えがありました。

  • 甘酸っぱい青春物語。読んでいると話のつながりが、なんてことないところで出てきて、それを見つけるのも楽しい。

  • 4つの恋愛短編集。
    4つめの「小梅が通る」が1番好きだった。
    こんなに純粋でみずみずしい恋愛ものは久しぶり。
    学生時代はまだそんなに遠い過去ではないけれど、それぞれの登場人物たちがすごく眩しく見えて、もう遥か昔のことのようだなあ。

  • ①この本を選んだ理由
    テスト勉強中のため、簡単に読める作品をということで、200ページ程度の小説を探していました。
    筆者の作品は読んだことありませんが、皆さんの評価が良かったので選びました。


    ②あらすじ 

    1.百瀬、こっちを向いて。
    冴えないレベル2の主人公相原と、幼なじみで人気のレベル90の先輩宮崎。その2人と恋人との学生生活。
    現実的には少ないであろうストーリーだけど、面白かった。


    2.なみうちぎわ
    家庭教師をやることになった、真面目一筋の姫子と、自由奔放な姉の百合子。そして、姫子の生徒となる小太郎が登場人物。
    これも現実的には、ほぼないストーリーだろうけど、心の奥の葛藤を感じて、面白かった。


    3.キャベツ畑に彼の声
    先生に恋する主人公。
    先生の秘密を知ることで恋がエスカレートしていく。


    4.小梅が通る
    これが一番面白かった。
    やっぱり、現実的には、ほぼないストーリーだろうけど、人の嫌なところと、良いところがどちらも見えて、面白かった。



    ③心に残ったこと
    人の人生に関わるウソはだめだな…と感じました。



    ④感想
    帯に「これを読んだら絶対恋したくなる。」って、あったけど、ちょっと違って感じた。
    「これを読んだら本当の恋を考えさせられる。」って、感じだ。


    ⑤登場人物

    1.百瀬、こっちを向いて。
    相原のぼる
    百瀬陽
    神林徹子
    田辺
    宮崎瞬

    2.なみうちぎわ
    餅月姫子
    灰谷小太郎
    餅月百合子

    3.キャベツ畑に彼の声
    小林久里子
    本田先生
    本田可奈子
    北川誠二

    4.小梅が通る

    春日井柚木
    松代
    土田

    山本寛太

  • ・福岡が、舞台?、ということで手に取った。まだ、考え中だがそういうテーマの読書会を、みつけたので。参加できた。迷いに迷って前日。
    ・表題作
    百瀬こっちをむいてほか3編が収められてる。
    中田栄一さんは、いろんなペンネームで執筆されているようだ。

    主人公の相原くんは、地味でダサめなんだけど、神林さんや宮崎くんがちょっといない感じ。
    高校から卒業して8年ごくらいまでのはなし。
    で、宮崎くんは百瀬に舞姫渡したりして。

    んー。
    相原くん、あれだな。わたしは良かったと思うよ。久留米駅とか、博多駅とかでてくる。ストーリーとは関係ないかも。
    でも、知ってる情景が目に浮かんできてやっぱり土地ってあるかもって思い直した。

    ほおづきこわし。
    ・なみうちぎわ
    あぁ。こんなことあったら。5年も眠り続けるなんて。

    ・キャベツ畑に彼の声
    ・小梅が通る

  • きゅんきゅんした!!終始きゅんきゅんした!!!
    「小梅が通る」
    1番好き!!山本くんマジで素敵!!柚木ちゃんがこれから沢山の幸せに包まれますよぉに…!!
    あーー…恋っていいものだよなぁっとしみじみしてしまった。

  • 「百瀬、こっち向いて」とか

    読んでて、女の子ならきゅんってするのかなって思う。
    なぜかわからないけれど、ぼくはうるってしてしまった。

    中学校国語教師のところ、セルフレーム眼鏡とか、
    もっと早く読めばよかった。
    もっと早く出逢えてたらよかったのに。

  • さわやかな青春ミステリ。なみうちぎわ、が特に好き。

  • 27:以前別のアンソロジーで読んだ短編と書き下ろしを加えた短編集が発売されたというので、遅くなったのですがようやく読みました。……あの、す、すごく好き、かも……!
    何かを演じている登場人物たち。その目的も理由も様々ですが、自分と、自分でない自分のわずかな隙間に、ぎゅうっと苦しくなる。文章はやさしくて、凝った言い回しや気取った表現がないのも素朴でとってもいい感じです。一番好き! と声高に叫ぶ作品ではないのだけど、じわじわしんみり、いいなあ……。書き下ろしの「小梅が通る」が素敵! おすすめです!

  • 乙一さんの別ペンネームという噂の中田永一さん。
    4編の恋愛短編。

    乙一さんほどグロテスクな部分はないけれど、
    乙一さんぽいと言えばぽいのかな。特に「なみうちぎわ」なんかのストーリーは。

    どちらにしろ、普段あまりラブストーリーを読まないけど、
    こういった少しひねりというか、種明かしがあるものだったら楽しく読めました。

  • 4つのお話から成り立っています。

    百瀬、こっち向いて。
     主人公は相原ノボル 高1。
         百瀬 陽  高1。
         神崎徹子  高3。
         宮崎 瞬  高3。
     この4人で話が進む。
     ノボルの兄貴的存在の瞬が二股をかけている。
     徹子にバレたくないので、
     瞬はノボルと陽に恋人のふりを頼む。
     徹子は一貫して騙されていたが、
     実は真実を全て見抜いていた人。


    なみうちぎわ
     高校の時小学生の家庭教師をしていた姫子。
     生徒は小学校不登校児の小太郎。
     小太郎は、姫子に溺れたフリで姫子を眠りにつかせ。
     遷延性意識障害という長期の眠りだ。
     奇跡的に意識を回復した姫子は片足の麻痺を持った。
     5年。
     眠り続けて、未だに動けない二人。
     そして、また。
     水難事故にあった場所から二人はやり直す。


    キャベツ畑に彼の声
     女子高生久里子は国語教師の本田先生の秘密を知る。
     本田先生=北川誠二という小説家だと言う。
     実はその妹(加奈子)さんが本当の北川誠二。
     本田先生は妹さんのゴーストライターだった。
     最終的に、本当に名乗り出ることになる。
     ちょこっとミステリ。


    小梅が通る
     柚木という女子高生は美人だが。
     人目を引くのが嫌でブスメイクをして登校。
     松城、土田と3人で ひっそり と生活している。
     とある日。
     素顔のまま食事をして同級生の土田と会う。
     土田は美人の柚木を「妹=小梅」と紹介される。
     柚木に小梅に会いたいとせがまれる。
     一度だけ合わせた。
     そして、事実として会った時。
     土田は小梅ではなく柚木に告白していた。
     柚木は…素顔のまま会っていたため、返答できず。


    私的には 小梅が通る が一番好きかも。
    どれも甘酸っぱい。
    そして、短編なのでチャラっと読めます。

  • いずれも地味で目立たない存在の主人公が、恋愛未満と言っていいくらいの淡い気持ちを頂くまでの過程を描いた爽やかな小説。プロットを要約してみるとかなりマンガ的な特殊なシチュエーションなのだが、主人公達の地味で控えめな性格もあってあまり無理を感じない。大げさな表現や無理やりな展開も少なく、淡々とした描写の中に主人公や周囲の人物の心の変化が丁寧に描かれている。恋愛に通じる淡い気持ちが芽生えるまでを描しているので、これから何かが始まる予感と共に読み終わることができ、非常に暖かな読後感の残ることも印象的だ。

  • 同じ作者の「くちびるに歌を」がとてもおもしろかったので。
    短編4編。
    「なみうちぎわ」が好き。

  • 元々表題作の「百瀬、こっちを向いて。」が好きで買った単行本。
    改めて一冊全部読んで、表題作以外で好きなのは「小梅が通る」かなぁ?
    表題作の話を人にすると自分の説明が悪いのかはわからないけれど、決まって少しドロドロした話だね、と言われる。
    言われて構図だけ考えたら確かに…と思うけど実際に読んでいる時にそういう印象は全くないところがすごいなぁと感じた。
    とりあえずぼくは百瀬が好きです。

  • なみうちぎわという作品が好きです。
    恋愛なんて無縁なんだろうと考えていた女の子が、自分の生死を越えて大切な恋に出会うお話。
    小太郎が、姫子がたとえ起きなくても一生そばにいようと思ったという健気さに、じんときました。
    自分と相手としか共有していない体験を通して、深い絆で結ばれる恋人同士素敵です。
    この小説を読んで気づいたんですけど、姫子ちゃんみたいな勉強熱心で、知識に価値を置いてるような純粋な女の子。私のなりたい理想のタイプというか、もし男性に生まれてたらこういう子に恋するんじゃないのかなーという感覚になりました。

  • みなさんのコメントを見て、中田永一=乙一だと知りかなり驚きました。お話はどれも素敵でした。ハッピーエンドが好きな人にはおすすめだと思います。教師と生徒のお話はドロドロになりやすいというイメージがあったんですけど「キャベツ畑に彼の声」はさわやかに終わっていて良かったです。

  • 高校入学して間もない1年生の間にも有名でファンが多い長身美人の神林先輩が付き合っているのは僕が小さな頃瞬兄ちゃんと呼んでた宮崎先輩。1度宮崎先輩と一緒にいるところを見かけた女の子百瀬陽と僕が付き合っていることにして欲しいと宮崎先輩に頼まれー【百瀬、こっちを向いて。】他3偏◆
    サイドストーリー読みたさに「百瀬」だけ急いで読んで後回しだったけど。どれもそんなに響かなかった。こと、百瀬に関しては「誰が一番嘘が上手だったか」を隠すために「どこに惹かれたのか」が全然描かれてないから、なんで百瀬がいいのかサッパリw

    97年、高校生だった私は登校拒否の小学6年生小太郎君の家庭教師をしていた。ある日学校帰りに小太郎を助けて溺れて以来意識がなかった私が目覚めたのは5年後だったー【なみうちぎわ】

    都内の出版社に勤める叔父からテープおこしのバイトを紹介された小林久里子。作家の北川誠二のテープを聴いたとき、自分の高校の国語教師本田の声に似てる気がしてー【キャベツ畑に彼の声】

    目立たない女子グループにいる私が教室でご飯を食べている所にふざけていた男子山本寛太がつっこんだ。お詫びに渡された焼き肉チェーン店の割引券を家族で店に行った時に山本がいたことに驚いた。普段学校ではブスメイクをしているのにその時は素顔だったのでとっさに「妹の小梅」のふりをしたがー【小梅が通る】

    うーむ。どれもベタでした。切なさと言えば乙一と思っていたのに、今は朝井リョウのが私の中では勝ちだな。

  • 短編集。
    『百瀬、こっちを向いて。』は、早見あかりちゃんで映画化されてるのは知ってたけど、まだ見ていなかった。
    面白かったけど、短編だしあっさり終わってしまって、なぜこれが映画化?というのが感想。調べてみたら、映画はいろいろ設定が変わってるらしい。
    他の『なみうちぎわ』『キャベツ畑に彼の声』『小梅が通る』。どれも面白かった。


    恋愛アンソロジー「I LOVE YOU」などで読書界を騒然とさせた話題の大型新人、初めての恋愛小説集。

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著者プロフィール

1978年福岡県生まれ、2008年『百瀬、こっちを向いて。』でデビュー。他の著書に『吉祥寺の朝日奈くん』『くちびるに歌を』『私は存在が空気』。別名義での作品も多数。

「2017年 『僕は小説が書けない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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