御師(おんし) 弥五郎―お伊勢参り道中記

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 253
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633479

感想・レビュー・書評

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  • 西條奈加のロードノベルです♪
    江戸時代、お伊勢参りは庶民の夢。
    お金のない農民さえも皆でお金を工面して村の代表が行くほどでした。
    そのお伊勢参りの案内役「御師」の手代見習・弥五郎がある材木商を助けたことからお伊勢参りに同行するお話です。

    おもしろおかしい珍道中かと思ったらこれがちゃんとミステリーに仕上がって面白かった〜♪

    お伊勢参りは団体旅行ですから、旅する仲間もキャラが立ってます。揃いの蛙模様の着物で伊勢に向かう御一行が賑やかで楽しい(^^)
    そして道中何度も材木商を襲ってくる謎の男達。
    材木商の目的はお伊勢参りではない感じでまたまた謎!

    西條奈加は読みやすく面白い。
    上手い!そしてちょっと泣かせる!

    おすすめです:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:.。


    • みんみんさん
      第二弾も出てるからたぶんシリーズ化するみたい
      千年鬼も面白いよ〜\(//∇//)\
      第二弾も出てるからたぶんシリーズ化するみたい
      千年鬼も面白いよ〜\(//∇//)\
      2023/07/15
    • 1Q84O1さん
      φ(..)メモメモと
      まだ、読んだことない作家さんなのでまたチャレンジしてみたいです♪
      φ(..)メモメモと
      まだ、読んだことない作家さんなのでまたチャレンジしてみたいです♪
      2023/07/15
    • みんみんさん
      気軽に読める人情時代小説だよ!
      ミステリー要素ありが多いし‹‹\(´ω` )/››
      気軽に読める人情時代小説だよ!
      ミステリー要素ありが多いし‹‹\(´ω` )/››
      2023/07/15
  • 伊勢参りのあれこれを手配するツアーコンダクター、伊勢御師。御師手代見習いの弥五郎が侍に襲われた巽屋清兵衛を助けたことがきっかけで、清兵衛の伊勢参りを請け負うことになる。清兵衛にも、清兵衛の用心棒も兼ねている弥五郎にもこの伊勢参りには訳があるようで…。
    伊勢の御師を題材にしているのが珍しく、この本を手に取った。御師の一番の仕事を実感した弥五郎の姿が見られて爽快な気持ちで読了した。

  • 西條奈加は2冊目。
    時代小説は好きではないが、少しはまりそう。

  • 読みやすくて一気に読めた。個人的には清兵衛の設定にちょっと違和感があるけど、読後感も良いし楽しめた。御師という仕事や伊勢参りの描写も面白い。分かりやすい悪役とか根っからの悪人がいないのも良かった。

  • 途中、裏切りが続くからさあ。一期一会の親切が仇になってばっかで、なんか、世知辛い話だのぅ(´・ω・`)と読みづらくなってきちゃったけど、全般、つながっていた。なるほど。
    でもなんか、単なる逆恨みでもない、わるいやつらの気持ちもわかるのよねこれ。。。清廉はときに刃。。できるひと、つよいひとは意図せず周りを削るかんじわかる。。。清兵衛もけっしてヒーローではないし、忠義に縛られたいちばんの弱者なのかもしれないと考えたり、唸ったり。弥五郎が、伊勢の「御師」として成長する過程はとてもいいね。信心に関わる仕事はこうあるべき。弥五郎の生い立ちやら隻鮫との対決など、もっとじっくりシリーズものにして組みほどいていってもよかったくらい1冊にぎゅぎゅといろいろ盛り込まれてる。時代劇ドラマにしたら12話くらいに分けられそう。殺陣シーンも随所あるし、ブチの活躍も劇画向きだし(でも“加賀犬”って検索したらそんな獰猛なかんじもなくて、脳内イメージは土佐犬の体で読んだ)。亀太でもお世でも番外編つくれそうだし、読み終えてみたら盛りだくさんな物語だった。
    県をまたいで徒歩の旅なんて、いまじゃなかなかできないけれど、わくわくするだろうなあ。お伊勢参りを疑似体験しながらサスペンスも楽しめちゃう、おとくな1冊。ってかんじでした。

  •  伊勢参りの案内役である「御師」の手代見習・弥五郎が、巽屋清兵衛の頼みを受けて、用心棒も兼ねて伊勢参りに同行することに。
     てっきり、弥次喜多道中みたいに、この2人の珍道中みたいな話かと思ったら、蛙講のみなさんも一緒だし、宿場に着くたび事件に巻き込まれて、結構シリアスな感じ。
     そもそも清兵衛さんは江戸にいるうちから命狙われてたしね。
     わりとハラハラしながら読んだ。

  • “御師”って初めて知りました。お伊勢参りはききますが、今回は馴染みのない言葉があって、辞書を横に置きながらの読書となりました。御師の弥五郎は襲われた巽屋の清兵衛を助けたのが切欠で、清兵衛の伊勢参りに用心棒を兼ねて同行することになります。他に伊勢参りする一行を連れての道中記。弥五郎には伊勢に戻りたくない事情があり気が進まなかったものの、清兵衛を見放すことが出来ず、道中も清兵衛を守ります。清兵衛の狙われる理由も、弥五郎が伊勢を飛びだした理由も、西條さんらしい人情味溢れる物語でした。

  • 設定はいいけど、装丁がちょっとなあ。
    楽しいストーリーで、オチも悪くない。
    三家の子息たちといっしょに修業する続編を期待。

  • 気軽にサラッと読める時代エンタメもの。「御師」という職業はこの作品で初めて耳にした。大社お抱えの今でいうツアーコンダクターみたいなものかな。事件モノとしても面白いけど、お伊勢参りとか、御師の仕事とか、現代にはない、その時代の風習の描写が興味深く読めた。読後感も良く、西條さんの作品らしい安定的な面白さだった。

  • この人の話は裏切らない
    途中も面白かったしちゃんとハッピーエンド
    すばらしい

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著者プロフィール

1964年北海道生まれ。2005年『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。12年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞、21年『心淋し川』で第164回直木賞を受賞。著書に『九十九藤』『ごんたくれ』『猫の傀儡』『銀杏手ならい』『無暁の鈴』『曲亭の家』『秋葉原先留交番ゆうれい付き』『隠居すごろく』など多数。

「2023年 『隠居おてだま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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