- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396783785
作品紹介・あらすじ
優等生弟とウリセン兄。
世界に二人だけならよかった—―。
両親を早くに亡くし、二人暮らしの橘(たちばな)兄弟。
しっかり者で真面目な弟・秋生(あきお)は、
男に体を売って金を稼ぐ兄・元春(もとはる)に恋をしている。
秋生が兄の乱れた性生活を不満に思わないのは、
兄がいつか誰からも見捨てられた時、
側にいられるのは自分だけだと信じているから—―。
巨弾新鋭・ためこうが放つ、業深き兄弟の歪な執着愛。
感想・レビュー・書評
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もともと、読み切りだった一話に、この泥中の蓮のすべてが凝縮されている。
自分はクズでどうしようもないビッチだけど、弟には、優秀で品行方正で綺麗でいて欲しい。という兄の元春。
そんなダメな兄に劣情を抱き、『優秀で品行方正で綺麗な弟でいること』につとめる弟、秋生。
話を進めるうちに弟の黒い部分が垣間見えて、なんともゾクゾクさせてくるのですが、これは……果たして本当に泥中だったのはどちらなのか。そして泥の中、綺麗に咲く蓮だったのはどちらだったのか。……わかりません。
ドロドロから始まって、やがて綺麗に収束したこの泥中の蓮。読了感がやけにすっきりとしていて、逆に病みつきになり何度も読み返してしまいそうです。汚くて、恐ろしく綺麗な、兄弟の話でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
☆4.0
うーん、凄い作品。問題作と言ってもいい。
そこそこのドロドロ具合なんだけど、2人の矢印がバッチリお互いに向いてるので、2人で完結してるならまぁ・・・という破れ鍋綴じ蓋を見た時の気持ち。
エピローグで兄のほうの気持ちも描かれたのもゾッとして話に深みがグッと出たなぁ。
兄が先かもしれないけど、結局お互い、相手を手に入れるために、それぞれが策を練っていて、2人の世界はどこまでもお互いしかいないという感じが凄く狂っててよかった。
一応勝敗つけるなら、弟を大学に行くように仕向け、しっかり金を稼げるようにして、自分は囲われるだけというポジションをゲットした兄の勝ちでは?
電子画像 うっすら形わかるトーン処理 -
読んだ時衝撃的過ぎた
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終わりが、、えってなった
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歪んでるのに汚れて見えないためこう先生の真骨頂
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絵が見やすくて好き。
歪みまくった兄弟愛。執着してます。 -
歪んだ愛の形に衝撃を受けた。むしろこの作者さんの強みな感じする。何度か読みたくなるクセのある話。兄弟愛。