アジアンビート (ウィングス・コミックス)

著者 :
  • 新書館
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784403616617

感想・レビュー・書評

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  • オロロンはいつの間に弟の本棚へ奪われていました。
    中学生の頃、未熟な自分にイライラジリジリしていた頃、オロロンの世界観に夢中でした。
    多分、弟も中二病発症した頃にはまっちゃったんじゃないかな。
    抑圧と衝動と自殺願望。

    オロロン休止中に連載されていたMAYBE BULEも切なく哀しくやるせない名作だった、んですが。やっぱり休止中。

  • 孤独は時々耐え難く痛い。だけど誰かと居るときも時々耐え難く痛い。
    日常のささやかなものを大事に、寄りそって、前を向いて生きていく…
    願いのような、切なくて温かい短編集です。

    「雪の降る街」「アジアンビート」「灰色の街」「キズ」の4編収録。

  • ことあるごとに読み返しています。北海道の冬は本当に寒そうで、つらそうで、人とは気持ちが通じ合えそうで通じなくて。『悪魔のオロロン』も好きだけど、この短編集、地味で話がまとまってない作品もあるけれど大好きです。

  • 今まで意識してなかったけど、改めて読み直すと自分この漫画すごい好きなのね

  • 「雪の降る町」「アジアンビート」「灰色の街」「キズ」の四篇が収録されており、巻頭の「雪の降る町」を除いた三つは共通のキャラクター、設定で描かれたシリーズものです。しかしどれも独立しているので単独でも読めます。
    独特の絵柄で好き嫌いが分かれますが、トーンを余り使わずに書かれたその暗さが話のテンションともあっていて私的にはすごく魅力的です。静かで繊細な表現が多く、言葉や描写がどこか映画を見ているような気分にさせてくれます。
    連載されていたのは女性向の雑誌ですが、テーマも恋愛というよりかは人間の心理描写を細かく…どちらかというと家族というものが根底にあるかんじ。どうにもならない不条理さや、それでも毎日生きていかなきゃいけない…という現実を、リアルに、それでも美しく書いた作品です。

  • 「悪魔のオロロン」の水月博士さんの作品。はじめに収録されている「灰色の雪の降る街」は居場所を探す学生達、それぞれの家庭事情を描く人間ドラマ。字が多く、画面の使い方が上手いと思います。マンガというより映画みたいかも。その他の作品も、ジャムちゃんだの虫くんだの、名前のセンスがイカしてます。

  • 思い道理にいかないジレンマを抱えながら発散する場を探す学生生活。それぞれに抱えた家庭の事情。読んでいると心臓を摑まれる感じがします。現代に共通するものをそこはかとなく感じるお話です。

  • 元々水月さんのデビュー作「悪魔のオロロン」を友達に見せてもらったのがきっかけで買い集めたんですが。。正直最近の彼女の作品はあんまりです。アジアンビート位まではまだおもしろいんですが…。
    永瀬氏の映画を見て、同名のこの作品を思い出しました。(全然内容は関係ないですが)

  • 水月博士のオロロン以前に描かれた漫画。
    はじめに入っている「雪の降る街」はオロロン終了後の読み切り。これが泣ける。
    アジアンビートは名前のセンスがすごいと思う。

  • この人の作品は親との関係が背景にあって、
    その上で子供たちの話があるけれど、
    親との関係を修復しようとする話はめずらしい。
    ただ人と人の関係や繋がりたい気持ちが強すぎて
    ひたすら切ないのに変わりはなくて、痛いです。
    でもWINGSに掲載されていたものが好きだったので
    少し残念。

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