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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408505015
感想・レビュー・書評
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絵画修復士の御倉瞬介を主人公とした美術系ミステリ。ガチガチのトリック→ロジックというよりは、医学や化学の理論を用いた設定や、美術家の情や業がメインとなった作品集といった印象。
『ピカソの空白』
事件の設定自体よりも、冷泉朋明の性格が一番の謎となっている作品。
『『金蓉』の前の二人』
自画像を中心として、人としての業が描かれている。
『遺影、『デルフトの眺望』』
ダイイングメッセージは知識がないと解けないけど、それを残そうとした男の感情が心を暖かくさせる。
『モネの赤い睡蓮』
謎解きの場面までに描かれた些細な描写が手がかりとなってくる、直球の謎解き。なのだけど、心に残っているのは藤崎ナツの複雑な心情。
『デューラーの瞳』
トリックも非情に魅力的なのだけど、やはりこれも登場人物の複雑な心情が一番の魅力になっている。詳細をみるコメント0件をすべて表示