いのちのパレード

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535173

感想・レビュー・書評

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  • 『灰の劇場』がよかったので、うちにある恩田陸作品を読み直してみようキャンペーン。 

    本書はとにかく奇妙で、異色な作品ばかり集めた短編集。恩田陸さんのイマジネーションには脱帽。題名見るだけでわくわく。
    特に好きなのは『観光旅行』『蛇と虹』『あなたの善良なる教え子より』『SUGOROKU』かなあ。見事に不穏系ばっかりだけど(笑)

  • 好きな話は半分くらいでした。当箋者は面白いです。短編なのにしっかり世界観が分かります。タイトルの当選者の選の字を変えたことで、普通の当選と違うのかな?と思わせておき、世界観を受け入れさせる準備をしているところはさすがだなと思いました。
    かたつむり注意報は情景描写が美しいです。
    かたつむりが通った跡を、「虹で織り上げた布みたいに」と例えられていたのは、鳥肌が立ちました。

  • 寝る前に聞いたような

    深夜の映画でみたような

    だれかに耳打ちされたような



    不可思議な、短編集。

  • 2008.2
    蝶使いの話、兄弟の話、SUGOROKUの話、恩田ワールドの要素がもりもり詰まっていてたまりません。大作の種がいっぱいつまっている気がしました。

  • 『月刊ジェイ・ノベル』に3ヶ月毎に掲載していた14編と書き下ろし1編を収めた短編集。
    恩田さんの短編は初読。
    ミステリー、SF、ファンタジー、そして音楽...と恩田さん的要素をそれぞれの物語で愉しめた。

    「蝶遣いと春、そして夏」
     ↑世界観が好み。
      私は○○遣い、に弱い(笑)
    「橋」
     ↑舞台の客席にいるような気分。
    「エンドマークまでご一緒に」
     ↑私は苦手ジャンルですが(笑)
    「SUGOROKU」
     ↑長編で読みたい。






    《恩田陸を読むぞ2021②》 
    ルール:図書館にある恩田陸の棚の、左側にある本から先入観無しで読んでいく。

  • 再読
    不思議な雰囲気の短編集。奇想短編シリーズとして恩田さんが連載していたものをまとめたもの。
    幻想と怪奇は若い頃はとても好きだったジャンルだったけど今はイマイチ響かなくて残念。
    自分の感性の衰えを感じた……(>_<)

  • お話というよりはスケッチみたいな短篇が多かったかな

  • 恩田陸炸裂の短編集。

    あとがきで想像力がないようなことをおっしゃっているがここまでしておいてそれはない!と思わされるほど世界観ががっしりしている。そのまま長編に突き進んでしまっても良さそうなものである。むしろ短編で終わってしまうのがもったいない。どうしたらここまでの世界観をこの短いなかで収めてしまうのか、その手法に驚かされる。作品はもちろんだが、可能性にもただただ圧倒された。

    万人受けはしないかもしれないが、恩田陸という人の短編は、こんなにも素晴らしいと伝えられる一冊。個人的にはあれもこれも、と云いたくなるほどおもしろかったので細かく説明できないが、「いのち」をめぐる短編集で、表題作『いのちのパレード』はドキュメンタリーな風景として流れて来るようだったし、『蝶遣いと春、そして夏』はとても美しい世界だった。

    苦手と云わずこれからもゆっくりで良いので、またこれからも進化していくであろう短編を読みたいと思う。

  • 恩田版<異色作家短篇集>
    ホラー、SF、ミステリ、ファンタジー・・・あらゆるジャンルに越境し、読者を幻惑する恩田マジックがひときわ冴える摩訶不思議な作品集。

    「観光旅行」「スペインの苔」「蝶遣いと春、そして夏」「橋」「蛇と虹」「夕飯は七時」「隙間」「当籤者」「かたつむり注意報」「あなたの善良なる教え子より」「エンドマークまでご一緒に」「走り続けよ、ひとすじの煙となるまで」「SUGOROKU」「いのちのパレード」「夜想曲」 の15篇。

    短い文章であるにも関わらず、一遍一遍の世界観がどっしりと根を下ろして残る感じがした。続きを想像してしまう。
    特に「橋」と「SUGOROKU」は長編小説の一番良いところを断面的にみている感じ。
    ぜひ長編でも読んでみたい作品。
    とても面白かった。
    個人的には「観光旅行」「夕飯は七時」も好き。

  • 2011.8.10

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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