- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408536774
感想・レビュー・書評
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今度は誰?
ハラハラ、ドキドキが止まらない!
途中、誰が誰だかわからなくなる。
メモをとっとけばよかったと思いながら、それでも前進。
6月31日に開催される同窓会の招待状が届く。そして次々に亡くなる卒業生。
中途入学者の秘密が次々に暴かれる。
なぜこんなことに的なところは、よくわからないけど、展開は面白い、読みはじめるととまらない。
鈴木咲穂の渾名の中で、同窓会に向けて洋服を選ぶ多香美の自虐的発言が身に染みる。
真梨先生、表現力が豊かすぎる。
嫉妬や恨みって、人を変えてしまうのかもしれない。
でも誰だって人を羨んだり、もしかしたら恨んだりしながら生きるんだと思う。
そのエネルギーの強さは、すごい。
前向きに消化できたらいいけど、そうでないとこの本みたいになるんかなと。
そして誰にでも起こりうるかとかもしれないと思うと、怖いなあ。
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久々の真梨幸子。結構前に「殺人鬼フジコの衝動」を読んでその"イヤミス"ぶりが忘れられず印象に残っている作家さん。良い意味で嫌な印象が強烈に残っていて、なかなか他の作品には手が出なかったが、今回このタイトルに興味を惹かれ読んでみた。
嫌な気持ちになる覚悟を持って読んだが、ある意味拍子抜けだった。面白くないというわけではなく、割と普通の作品だなと。普通にミステリーとして楽しむことができた。
とはいえ、女だらけの世界の中で渦巻く嫉妬、憎悪、羨望…この辺りは読んでいて決して気持ちの良いものではなく真梨幸子らしさは出ていたのかなと。
個人的なマイナスポイントは、あまりにも登場人物が多く視点がコロコロと変わっていくため、いろいろと追いきれない、掴みきれない部分があったこと。
結末はちょっとびっくりした部分はあったものの、正直もっといやーな終わり方でも良かったかなと。
ただ、真梨幸子という作家の新たな側面が見れたという点では収穫だったかもしれない。また少し時間を置いて他の作品にも手を出してみようと思う。 -
真梨さんの作品は、いつも相関図を書きながら読んでいますが、今回は、話しの中で推理しながら振り返り整理しているシーンがあったりといつも以上に混乱することなくサクッと読めました。それほど怖くもなくイヤ〜な感じもなく読めました。
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にゃんちびさんの感想が気になって手に取る。
今年の夏の課題図書ー!
まず表紙の女子達が妙に本物ぽくて迫力がある。
自分に似た顔があるんじゃないかと、表紙、背表紙、裏表紙をまじまじと見てしまった。三十三間堂?!
登場人物が多くて整理が必要。
章タイトルの人物と語り手がしばらくずれていたりするので、子供たちがやっと寝静まった夜中に読むのには向かなかったな。頭スッキリの時のほうがよし。
どの人物も表の顔と裏の顔があり、同級生として絡み合うのでどろどろ。
なんて気が合う人!と思っていても、何気ない出来事で瞬時に嫉妬や陰口につながるのが女子の醍醐味?!あー女子の集団はややこしやー。-
ちゃろちゃすさん
こんばんは♪
ありがとうございます笑
真夏の夜の真梨幸子、如何でしたか?その辺のホラーよりよっぽど恐ろしい女子の裏側。...ちゃろちゃすさん
こんばんは♪
ありがとうございます笑
真夏の夜の真梨幸子、如何でしたか?その辺のホラーよりよっぽど恐ろしい女子の裏側。
そう思いながらも定期的に毒味したくなっちゃう私でした。2022/07/26 -
にゃんちびさん
こんばんは!
女子っていつまで女子で、女子が3人もいれば渦巻くものがあったりして、面白いですよね(自分が当事者で...にゃんちびさん
こんばんは!
女子っていつまで女子で、女子が3人もいれば渦巻くものがあったりして、面白いですよね(自分が当事者でない場合に限る)。
定期的な毒味、表現がうまい!
怖いものみたさかな。私も別の本を読んでみようと思います。2022/07/27
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「殺人鬼フジコの衝動」が図書館に無かったので取り敢えず真梨幸子の作品を読んでみた。
登場人物が多く語りの視点がクルクル変わる。しかも芝居の台本までミックスされて、十分幻惑されたがちょっと入り込みにくかったかな。
ミステリと言うよりホラーなのか?
こんな閉鎖的世界観の女子校には行きたくないし、同窓会に命かけすぎでしょう! -
まず、タイトルと表紙絵に惹かれた。
コレは絶対、私、ハマりそう!!と、思った通り、どんどん面白くなって、一気読みでした。
登場人物の名前と綽名と今昔がわからなくなるので、はじめからメモして読めばよかったな。