犬を盗む

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 1454
感想 : 157
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408538143

感想・レビュー・書評

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  • 犬が出てくるだけで嬉しいので読んでみたら、展開に意外性があって楽しんで読めました。ちょっと先が想像できないストーリーです。

  • 犬が全てを知っている…

    本当にその通りで、資産家のおばあさんが殺され、そこに居た筈の犬が居なくなった。全てはそこから始まった。

    犬好きのあまりに事件にのめり込んだミステリー作家の真希がちょっと異常だと思ってましたが、まさかそんな理由があったとは…旦那さんが可哀想になったラストでした。

    犬好きの人達の歪んだ正義が色々入り混じり、犯人は意外な人で驚きました。

    シロが幸せになってくれそうなのが救いでした。

  • 資産家のお婆さんが殺害されて、金品盗まれ、犬がいなくなります。
    果たして、殺人犯は誰なのか。犬を盗んだのは誰なのか。
    読みやすくてサクサク進みます。
    途中途中に挟まるわんちゃんの純粋さが良かった。

  • 犬をはじめ、ペットは飼い主を選べない。
    飼い主は自分の良いような理屈をこねて、多頭崩壊を起こしたり、殺したり盗んだり…はあまりない気もするけど…、捨てたりはよくある話なんだろう。
    人よりも犬に寄り添う人がいるのもあり得る話。
    飛行機の火事で客室に…っていう話もあった。
    でも、手荷物はみんな置いていかないといけない中で、飼い主が「これは命だ、家族だ」って言うのは目に見えていて、「だったら私の全財産も」っていう客がいてもおかしくなく…
    その人の正義は必ずしも皆の正義と一致しないのだから、やっぱり、ペットを連れて飛行機は乗らない方が良いのでは?と思ったり…
    だから私も飼いたくても飼わないんだけどな…と思ったり…

  •  推理物。先入観を用いて、読者をその方向へと導いていく。さすがに途中で何か違うぞと気づく。逆にそれで分からなくなる。そこにどんでん返し。してやられた。
     最後に刑事たちが見せた粋な計らい。人情物でもあった。

  • 全員犬好き。
    は言い過ぎですが、犬が重要な役割を担うミステリーです。殺人事件現場から連れ去られた犬、なんのために?その謎を中心に展開される物語です。キーとなる要素が犬である必然性があまり感じられず、自分が特別犬好きというわけでもないので、読み進めていてあまりワクワクしませんでした。

  • とても良い話でした!
    犬派の私には楽しめる一冊です。
    盗まれた犬を中心に進む斬新なミステリーです。

    犬の視点が可愛くて面白い!
    ラストはいろいろ驚きました。
    そしていろいろ考えさせられました。
    動物をお迎えすることについて、人間はきちんと責任を全うしないといけないなぁと改めて思いました。

    それにしても…SNS上で人はどこまでも残忍になれますね。
    歪んだ正義感を振りかざし「悪人」を追い詰める姿にゾッとしました。
    私も気をつけよう。
    良かれと思って発言したその内容は相手を攻撃していないか?と常に自問自答しなくてはいけませんね。

  • とにかく表題に惹かれて読んだ作品(笑)

    ストーリーは至って真面目で楽しめました。主人公が堅実で好感が持て、彼の幸せな未来を願いならがら読みました。

    終盤の伏線は、なるほどねー!!!綺麗な回収でとても良かったと思います。派手さはないかもしれませんが丁寧な作品です。
    それにしても表題が良かったです。

    3.6

  • 結末が気になり一気に読んだ。私にとってはまさかの展開で面白かった。犬に裏切るという考えはないというところが印象に残った。今後も大切に育ててあげたい。

  • 図書館本。
    そのチワワにはいくつもの名前がつけられていた。
    その犬は殺人事件現場から連れ去られて、新しい飼い主に世話をされていた。犬が人の言葉を話せたら良かったのに・・・。

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著者プロフィール

佐藤青南
一九七五年長崎県生まれ。「ある少女にまつわる殺人の告白」で第九回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、二〇一一年同作でデビュー。一六年に『白バイガール』で第二回神奈川本大賞を受賞。ドラマ化された「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ、「白バイガール」シリーズ、絶対音感刑事・鳴海桜子が活躍する『連弾』『人格者』『残奏』など、著作多数。近著に『犬を盗む』『ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻』『ストラングラー 死刑囚の逆転』がある。

「2023年 『残奏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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